頭の回転を速くする3つのトレーニング法__100文字日記_で脳は活性化する_

認知の歪み〜仕事でのパフォーマンスの中で

ご無沙汰しております。

外資の年度末ということもありかなり多忙でした。
1年の振り返り、見直し、こんなことをできればいいんじゃないか、
もちろん多忙な時ほどマイナスな出来事も重なるもので、
1日の時間が決まっている中で戦いでしたが、
それも一種のやりがいを感じる部分かもしれない。

そんな中で今日話したいのは”認知の歪み”。

パフォーマンス面で懸念がある社員、
もしくは体調不良を繰り返す社員の対応する中で、
共通点を見ると圧倒的に”認知の歪み”というものがあります。

認知の歪みとは? from Wikipedia

認知の歪み(にんちのゆがみ、Cognitive distortion)とは、誇張的で非合理的な思考パターン(irrational thought pattern)である。これらは精神病理状態(とりわけ抑うつや不安)を永続化させうるとされている。
この概念は精神科医アーロン・ベックが基礎を築き、彼の弟子のデビッド・D・バーンズがその研究を引き継いだ。最も有名なのはバーンズが1989年に著した『フィーリングGoodハンドブック』であり、これらの認知パターンを学び、かつ除去する方法を記している。
こういった思考パターンは、その個人に現実を不正確に認識させ、ネガティブな思考や感情を再強化させうるとされている。バーンズは、気分や感情は事実ではなく、逆に「歪んだ考え方がマイナスの気分を生み出す」と述べている。

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認知の歪みに対しては上記の10パターンが考えられます。
”あるある、こう感じること”ということもあるのではないでしょうか。
もちろん人間誰でもある一定のことに関して敏感になる瞬間はあると思う。
でも、仕事をするに当たって、これらの思考の持ち方が修正できないレベルまで行くと、それは自身のメンタルにとっても、アウトプットすべきパフォーマンスに対しても大きな影響が出てしまいます。

例えば、どんなに周りが仕事ができる!と褒めても、
自身が”そんなこと私は言われる立場ではない、もっとやらなきゃ”
もしくは”期待してるからもっと頑張れと言われているのだ”、
”こんな自分が評価されるはずがない、そういっているだけだ”など、
素直に受け入れた自信を持ってほしいところをマイナス思考に考え、
自身の良いところに目がいかない社員もいます。

もしくは、全く逆のパターン。
パフォーマンスが低い社員に対して、”今のこの業務に対しての期待値はこれだから、それをやってみよう”とポジティブに改善を促すが、
”なんで私がそんなことを言われなければいけないのか”、
”これは私が嫌われているからいじめているのだ”、
”仕事はできているのに周りは自分を陥れようとしているんだ”と思う社員もいます。

前者に関しては結局アウトプットが出ているため、会社としての評価は高く重宝されるし、
なおかつ本人もアウトプットを出せるだけの土台、いわゆる頭脳的な部分や周りの空気を読める(読めすぎる)など仕事に必要な基礎が揃っています。
なので、ポテンシャルを兼ね備えた中、仕事の仕方や認知が歪んでいる話を産業医からされると、それを治したい、どうすれば良いのか?と前向きなアクションに繋がります。
また、上司や私のような人事と定期的な面談をすることで、
自身の認知の歪みに対してどう感じているか、バーンアウトしそうではないか定期的にチェックポイントをもつことができます。
簡単ではないけれども、自身が認識をし、変わりたいというスタンスであることは
非常に重要なポイントです。

課題が多いのは、後者の方。
後者からすれば人事である私は圧倒的に敵です。
マイナスなフィードバックをするということも非常に難しいため、ケースバイケースでストーリーを描く必要があります。
日本は労働者に対して優しい国のため、
人事上の立場としては解雇をさせるためではなく、その社員にとって適切な場所を探し、今後活躍できるようサポートをしていく必要があります。
そのため、現状の課題に対して今後どうしていくかをフラットに相談するべきなのだけれども、
誰でも自分の課題点に対してフィードバックされることは嬉しくない。

なおかつ、それを聞いた際に”なんでこんなこと言われなきゃいけないの”となると、
前向きな視点を持つことが非常に厳しくなります。
その中で私が直近学んだのは、フィードバックという言葉を使わないこと。
フィードバック、と言われるとその場で私が上の立場として通達する、という空気感が出てくる。
なので、”現場から困っていることがあると伺っているのでこういう場を設けたのですが、〇〇さんが任されている業務内容や、業務に対してどのように思っているか教えていただけますか?”という聞き方をすると、
一方的な会話にならずお互いにキャッチボールをしながら話ができる。

ある一定誰しもが認知の歪みを持っているのではないでしょうか。
考えすぎてしまうこと、マイナスに思ってしまうこと、
私はそれ自体は問題ではなく、問題はその思考のループから外せない時で、
認知が歪んだ状態で解決策を出せない、あるいは認知の歪みを認識していないことではないでしょうか。

仕事ができると思われる人は、ポジティブな人が多い!と思われがちだが、
私はそうは思わないです。
ポジティブすぎでリスクが見えなければ、管理職としてはリスクを想定した指示出しができないし、周りの人が困っているときに理解ができない。
仕事に対して前向きに考えができる人は、自分の認知の歪みに対して認識があり、どう考えて、どう行動すればいいかを考えられる人だと
ここ最近の一連の出来事から感じています。

失敗したことに対して、なんで自分はできなかったんだ、こう思われているかもしれない、ではなく、
次どうすべきか、今持っているマイナスな感情をどうやって今後の糧にしていくのか。
私自身も自分の認知の歪みとどう向き合うかが直近の課題だとしみじみ感じています。

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