アーティストは音源を売る事を収入基盤にするのはもうやめようって話
どうもjon-YAKITORYです。
ゴリゴリボカロPをやっているのですが、ボカロ曲で音源販売はほぼ行ってません。
(以前1つだけCDを作りましたが、今は販売をやめてます。)
「本当に聞いて欲しいものは無料にしよう」と考えたからであります。
だから、オケを含めた完成品はYouTubeやニコニコ動画、またはストリーミング配信のみで公開し、完成音源のCDやダウンロード販売はしないつもりです。今のところ。
その代わり、パラ音源を売ってます。この前公開した『アロネ』という曲からですが、なかなか面白いことが出来てるんじゃないかなと思ってます。
パラ音源販売→https://jonyakitory.base.shop/items/26042473
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Chance the Rapperというラッパーがいまして、このアーティストも音源販売はしてないんです。
ではどうやって生計を立てているのかというと、豊富なグッズ・アパレル販売とライブです。
彼の何が最高って、グラミーの通例をひっくり返した所なんですよね。
チャンスはグラミー受賞者なのですが、そもそもそれまでグラミー賞というのは『流通に乗っているもの』『CDやダウンロード販売等で有料配布されたもの』が条件のものでした。
なので、チャンスがめちゃくちゃ評価された時でも、音源の販売はしていなかったため選ばれなかったんです。
そしたらファンの署名運動があったり、チャンス自身が「Why not me?」とコメントしたりと、
要はグラミーが”炎上”して、結果グラミーの基準にストリーミング配信も含めるようになるのです。
そしてグラミー受賞を果たすという、とてもロックンローラーなわけです。ラッパーですが。
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ハリウッドの映画プロデューサーやディズニーの会長も務めたジョー・ロスは、「映画製作は事業として良いものではない」と言っていて、
多くの大手スタジオは新しい作品でヒットを飛ばそうとするよりも、資産としてのアーカイブを提供して資金繰りしている、ということらしいです。
そう考えると、Netflixオリジナル映画などは本当に画期的な作品作りなわけですね。
昔のようなパトロン制度とも違う、『アーカイブに月額課金して、そのお金でさらにアーカイブを作る』という、全く新しい作品の作り方です。
何が言いたいかというと、『作品を作る事を生業とする為にヒット作を作ろうとする』というのはそもそも破綻してるんですよね。
あのディズニーでさえそうなのだから、個人やバンドでは無理なわけです。
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じゃあ今までの数多くのアーティストはどうなんだって話ですが、
それは今までは技術的な問題でアーカイブを聞く手段がCDという物質がないとダメだったからで、
それを手に入れるために「モノ」を買うしかなかった。
だから、細かいことを考えなくても売れてたわけですね。本当に「バブル」という言葉が良く似合います。
マリオで言うところのスターをとった状態。
今から考えれば、CD販売というのは音源に金を払っているというより、『実用性そのもの』にお金を払っていたんじゃないかと思います。
ストリーミング配信やYouTubeなどが出来たこと、また通信速度が早くなったことによってCDの実用性がなくなるとCDに実用性しか求めてなかった人は買わなくなる。
CDを売ること=音源を売ることだと認識している人にとっては苦しい話になってくる。
作品を作って売るということの本質は博打に近いんですよね。
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だから、音源そのもので食っていこうとするのは、小豆をお箸で運ぼうとする様なものなのだなと思います。
だったら尚更、音源作成は好きなものを作ったほうが良いですよね。
そもそも売れるものではないのだから、「俺はこれが好きなんでさぁ!」と差し出して自分の魅力を伝えることに尽力した方がいい。
自分を応援してもらった上で、ライブなりグッズなりを売ればいいのかなと。
ただダサいタオルみたいなのではなく、ちゃんと普段着て恥ずかしくない物の方が嬉しいですよね。
その辺、モクサイパーカーとかめっちゃいいなと思います。死ぬほど可愛い
あとは、グッズ販売以外にも普通の仕事をしながらってのも全然あり。
ていうかむしろそっちがスタンダードになるのだと思います。
もしくは、メルマガ発行やファンクラブなどでの月額課金を導入するか。
ともあれ、音源そのもので食えてないことは嘆くことではないのかなと思います。
作品そのものに『意味』はあるし『感動・豊かさ』もあるけど、金銭的価値には変換できないのかなと。
作品がヒットするかどうかはハリウッドプロデューサーでもわからないもので、
それを人生のメイン収入源にしていくのはちょっと博打がすぎるのかな、と。
難しい話ですね。
今日はこんなもん?
曲もぜひ聞いてください↓
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