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里山めぐり

このところ用事が多くて、我がhappy農園を
のぞくのをすっかり忘れていました。

9月に玉ねぎとにんじん、大根、きくななどの種を畑に蒔いてそのまんま、その存在すら思い出すこともなく月日が過ぎ、気がついた時には、雑草の中で埋もれてしまって跡形もなく、全滅してしまいました。

近所のフランス人のSさんの自宅前の菜園は、うちと同じ頃種を蒔いたのに、毎日手入れして愛情たっぷりに育てておられるので、いろんな野菜や草花が、いきいきと立派に育っています。

野菜作りは自分には向かないのかなと半分諦めながらも気を取り戻し、午後から夫と2人で久しぶりに能勢の里山をドライブすることにしました。
脳梗塞の後遺症で右手右足が不自由な夫も、車の中から深まりゆく秋の紅葉🍂を眺めるのはとても楽しいと言っていました。

クネクネした山道を走りながら、時折直角に滑り落ちそうな道路に思わず息を止めながらゆっくり車を裾野の方に向けて走りました。
ようやく平地に辿り着いたとき、農家の人が納屋の前で、卵と採れたて野菜をどっさり並べておられたので、私は平飼いの卵と柿とピーマンを買いました。
お目当てはケヤキの里の農産物店です。そこで新米の玄米と、珍しい野菜をかごいっぱい詰め込みました。農家の主婦の方の手作りパンは安くてとても美味しのでそれも楽しみの一つです。今日は栗パンとクリームぱんを買いました。車の中で夫とそれぞれ半分ずつ割って食べました。

私たちはそこから200m先の大ケヤキの里で散歩することにしました。大ケヤキはこの前来た時は春だったので、葉っぱが青々と茂っていましたが今は黄褐色の落ち着いた風情を見せています。
夫は左手で杖を支えに、器具を右足に付けてゆっくり大ケヤキの下を歩きます。
私は、夫の歩くのを横目で見ながら、川縁の細道を足早にずっと向こうの橋の方まで歩きました。
帰り道、ふっと近道を考えたのが、いけなかった!40センチくらいの幅の溝をひょいと跳び越えて車のある駐車場へ行こうとしたら、向こう岸の土手に思い切り膝を打ってしまいました。

激痛を隠し隠し車に乗り込みました。
やっとの思いで車を運転して家に帰りました。
夫は杖をつきながら、私の行動を、一部始終見ていたのか、
「昔と体力が一緒だと過信したらえらいことになるよ。」と言いました。
「そうやね!」
と言いながら私はこんなふうにも思っているのでした。

自分を若いと思う人は
たちまち若がえり、
自分はもう年寄りだから
無理をせず体をいたわる人は
かえって老いてしまうよ!




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