「Uber運転手が毎月3人殺されている」in Ghana

私は西アフリカの国、ガーナ共和国在住。

今日は首都のアクラ内をUberで移動していた。

気さくな運転手さんと20分ほどお喋りドライブを楽しんだ。

「あなたはガーナ好き?」

これは私が運転手にきいた質問。

彼は

「ガーナなんて嫌いだよ」

と答えた。

理由は専門的な高等教育を受けても、仕事が全く見つからないから。

彼は大学を出ているのにUberのドライバーをしている。

そんな人がガーナにはたくさんいる。

「今月はもうUberドライバーが3人殺されたよ」

彼から衝撃的な言葉が発せられた。

今日は24日。もうすでに3人殺された。

先月も3人殺された。

彼は

「同僚が殺されていく」

と言った。

「なぜそんなことが起きるの?」

原因はお金だ、と彼は教えてくれた。

Uberの運転手は強盗に売上金やスマホ、その他お金になりそうなものはなんでも盗られて、最悪殺される。

Uberは個人でアプリを使って仕事をするために、運転手は守られないんだそう。

その結果、毎月3人前後の運転手が殺されている。

強盗や殺人は夜間に行われるため、彼は夜間の営業は控えるそう。


これがガーナの現状。現地の方の生の声。

Uberの運転手たちは家族を守るために必死に働いている。

殺人者になる人も日々を生きるために必死に生きてはいる。

現地でその日暮らしの人と関わり、生活の苦しさから犯罪を犯す人たちも知っている。

だからこそ、完全に犯罪者を悪者扱いできない自分がいた。

殺人が起きているのに不謹慎だと思う。

それがガーナ在住1年目の私の正直な気持ち。

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