大統領への道をつくったリチャード・ニクソンの言葉

リチャード・ニクソン(Richard  Milhous  Nixon   享年81歳)氏はウォーターゲート事件で大統領を辞任し有名になりましたが、大統領の在任中は、泥沼化したベトナム戦争からアメリカ軍を完全撤退させ、戦争を終結させたり、悪化していた東側諸国との関係修復に力を尽しました。そして1969年には佐藤栄作首相との会談で、1972年に沖縄を日本に返還する合意をする等、大統領としての手腕と業績が高く評価されました。
また大統領を辞任してからも、回顧録を含め10冊以上の書籍を執筆し、その何冊かは全米でベストセラーにもなりました。

そんなリチャード・ニクソン氏ですが、大統領に就任するまでの道のりは容易ではなかったようです。

1960年のアメリカ大統領選挙で、あのケネディに敗れ、そしてその2年後、カリフォルニア州知事選挙に立候補しましたが、再び落選してしまいました。

そしてメディアからも、多くのアメリカ国民からも、ニクソン氏は政治生命が完全に終わった人として見做され、忘れ去られようとしていました。

そんな状況の中で、8年後の1968年に、再度、大統領選挙に立候補をし接戦の末、漸く、第37代アメリカ合衆国大統領に就任することができました。

大統領になるまで、ニクソン氏を支えていたものは、1960年の大統領選挙でケネディに敗れたとき、ニクソン氏が側近に『人間は負けたら終わりになるのではない。辞めたら終わりなのだ。』と語ったその言葉にあったようです。

今回の大統領選挙には確かに負けたけれど、これで私の人生が終わったわけではない。ここで辞めたらすべてが終わってしまう。けれど再び立ち上がり、辞めずに挑戦し続ける限りは人生は終わらないのだと。
ニクソン氏はこの言葉を支えに、数々の困難を乗り越え、大統領の道を切り開いて来たのではないかと思います。 

この投稿文を作成しているとき、世界恐慌や第二次世界大戦など数々の苦難を乗り越え、一代でたった2畳の工場から「Panasonic」という世界的な企業にまで育てあげ、そして日本の経済の礎を築いた「経営の神様」と呼ばれた松下幸之助氏をのことを思い出しました。

松下幸之助氏が晩年、あるとき側近に『僕は今日まで、約90年近いあいだ、いろいろな人を見てきたが、成功している人を見ると、やはり困難があっても途中でやめずに、初志を貫いていった人が成功していたな。』と、そう語ったその言葉に、言葉の力を感じ、時々自分に言い聞かせるように、自分に語りかけていたことがありました。

リチャード・ニクソン氏及び、松下幸之助氏の、この言葉。尊く頂き、人生の指針にしていきたいと思います。

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