見出し画像

『あなたの番です』の衝撃

毎回放送終了後にネットがざわつく「あなたの番です」が、いよいよ来週最終回を迎えます。
毎回、衝撃のラストを迎えますが、セミファイナルに当たる昨日の放送は、かなりの衝撃だったのではないでしょうか?個人的には2番目の衝撃でしたが、黒幕が誰なのか、最終回に向けて、観ている方にとっては考察合戦や色んな憶測が飛び交っているのではないでしょうか?

実際昨日も放送終了後、ツイッターが荒れ過ぎて、読み込めなかったりしました(笑)

そんな「あな番」の最終回に向けて、なぜ「あな番」がこんなに人気があって話題になるのかに注目していきたいと思います。

異例の2クール放送

ドラマは通常、1クール3ヶ月の10話前後です。しかし、「あな番」は、当初から2クールが決まっており、原田知世さんが主演を務めるのも話題となりました。
物語は、マンションの定例会で「交換殺人ゲーム」と言う、殺したい人の名前を書くというゲームを始めたところ、本当に殺人が起こってしまう、という物語です。殺してほしい人が殺されたら、今度は自分が引いたカードに書かれた人を殺さなければならない、というゲームのような連続殺人事件に発展してしまう、というものです。

「毎回誰かが死にます」というテーマで、毎回誰かが何者かに殺されるのですが、出演人数も多いことから、2クール放送が決まっていたそうです。ただ、始まった当初は、話題にはなったものの、視聴率は振るわず、打ち切りになるんじゃないかとも言われていました。それが、特に後半に入ってからは、視聴率も上がり始め、毎回話題になったりツイッターでも毎回トレンドに上がるようになりました。

謎が謎を生む衝撃的な展開

視聴率が上がり、話題になるようになったのも、予想もつかない衝撃的な展開があったからです。ネタバレは控えますが、まさかの意外なあの人が死んだり殺されたり、というのが、この作品の一番の魅力だと思っています。前半は、主に交換殺人ゲームで毎回人が死んでいきますが、後半は、ゲームは続きながらも、「復讐編」として、事件の解決に向けて物語が進んでいきます。謎を解きながら、新たな謎が生まれていくというのも、2クールという長さに飽きない構成になっています。

西野七瀬と袴田吉彦

私がこのドラマを見始めるきっかけは、「西野七瀬」でした。乃木坂を卒業して初のドラマ出演でしたが、私は七瀬まるがトップクラスに好きなので(笑)、物語よりも七瀬まる見たさに見始めたら、その可愛さはもちろん、期待していなかっただけにより面白く感じ、「次はどうなるんだ?」「誰が殺したんだ?」という謎に引き込まれ、欠かさず観るようになりました。それから衝撃的な展開によって一気にハマり、日曜の22:30前には全裸待機するようになりました(笑)

それともう一人、「袴田吉彦」が出演しているんですが、制作の袴田吉彦愛からか、袴田いじりも魅力の一つではないでしょうか?(笑)ドラマでは、袴田さんは久住というキャラを演じているのですが、実際にドラマの世界にも袴田吉彦が存在し、殺されてしまいます。久住が、昔から袴田吉彦に似ていると言われていたのが嫌で、交換殺人ゲームで殺したい人を「袴田吉彦」と書いてしまったので、殺されてしいました。この袴田いじりは、笑いのポイントにもなり、人が死ぬドラマにおいての緩衝材になっているかと思います。

絶対的探偵がいない

サスペンスや推理ドラマには、『相棒』や『古畑任三郎』、『名探偵コナン』など、絶対的な探偵や刑事がいるものですが、この作品にはそういった存在がおらず、『コナン』好きな主人公が、ただの推理好きな素人目線で事件と向き合うので、視聴者と同じような感覚で物語を観られるということも、面白く観られるポイントではないかと思います。

最近は、ドラマでも漫画でも「考察」が流行っていて、YouTuberも「考察チャンネル」で稼いでいる人もいますが、「考察」の余地を与えているということが、この作品が人気になった秘訣なのではないかと思います。例えば古畑任三郎がいたら、古畑さんのハンマカンマを期待して観てしまうものですが、絶対的な存在がいないことで、フラットに観られて、色んな考察の余地があります。

「あな番」が人気になったのは、今のようなネット社会だからこそ、ウケたのかもしれません。話題が話題を呼んだり、色んな考察合戦があって、視聴者が勝手に盛り上がるようなシステムにしたというのが、番組の成功だと思います。
これも、おそらく「秋元康」の策略かもしれません。

リアルジョーカー・秋元康

私は、何者にも捉われず、支配されないキャラのことを「ジョーカー」と呼んでいますが、秋元康さんのことを「リアルジョーカー」の一人と認定しています。おニャン子倶楽部からAKBなど、賛否はあっても結局は秋元康の思惑で進んでいます。そんな、既成概念に捉われずに仕掛けることができる「リアルジョーカー」だからこそ、このドラマを生み出せたのかもしれません。

ついに最終回を迎え、「あなロス」になる人が増えそうですが、黒幕は誰なのか、結末はどうなるのか、最終回を観てスッキリしたいですね!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?