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『リゼロ』38話「泣きたくなる音」感想!(ネタバレ!)

ついに、2期前半クールの最終回。
エキドナ空間にて、スバルを巡って、6人の魔女が集結!さらには、『嫉妬の魔女』サテラまで現れて、大罪の魔女、全員集合!

果たして、いかなる風雲を巻き起こすのか!?


『嫉妬の魔女』サテラ

「幾重の境界を乗り越えて、夢の城にまで踏み込んできたのか。礼儀知らずめ」

突如現れたサテラに、エキドナは冷たく言う。

スバルにとって、畏怖する存在でしかない『嫉妬の魔女』に、スバルは、「オレを、どうしたいんだ!?」と尋ねる。

「あなたを、あなたをずっと、あなただけをずっと、愛しています」

サテラ3

スバルの脳裏には、恐怖でしかない「魔女の呪い」が蘇る。

「あなただけを、ずっと。ずっと。愛し続けています」

スバルには、何人つ身に覚えがなく、「愛される理由」が見つからない。その言葉を拒むことしかできず、その異常さに、

「お前もエキドナもどうかしてる!もうウンザリだ!お前らの力は借りない!全部オレが何とかする!」

と、突き放すように言う。

「それで?また死んで、繰り返して、いろんな人を泣かせるんだ。へぇ」

スバルの強がりに、冷たく返すのはミネルヴァ。

ミネルヴァ1

「死」という、何ものにも代えがたい苦痛を味わう自分は、誰よりも苦しんでいて不幸だ。そんな、悲劇の主人公のようなスバルに続けて言う。

「自分が誰より傷つけばいいなんて結論は卑怯よ。あんたのその歪み方は、魔女よりよっぽど気持ち悪い!
 何より、この子がよっぽど報われない」

ミネテラ

長月先生曰く、あらゆる傷を許容できないミネルヴァにとって、スバルの考えは見逃しがたい。ただし、ミネルヴァが見逃せないのは体の傷で、心の傷には目には見えないのでノータッチなんだそう。
この辺りは、後ほどにも描かれますね。


「この子」とは、サテラを指してのことだった。その言葉に、サテラも魔女たちも無反応。

「気持ち悪い?報われない?なんだそりゃ・・・。
 お前が!オレを!こんな風にしたんじゃねぇか!」

スバル1

『死に戻り』によって、数々の地獄を味わい、傷つき苦しんできた。そして、『死に戻り』によって、酷い未来を塗り替えてきた。スバルがこれまで幾度どなく苦しんできたことはなんだったのか。

「俺以外の誰がしてくれたんだよ!俺がこれまでしてきたことを!」

長月先生曰く、作者的にお気に入りの部分だそうです。

「ないで・・・。傷つかないで。苦しまないで。悲しい顔をしないで」

サテラ6

いっそ、死んでいたら、何度も地獄を見ることもなかったかもしれない。地獄を見せた張本人に言われて、納得できるわけがない。

「だから、愛して」

話が通じない、独りよがりの愛に、スバルは嫌気がさす。

「違う、もっとあなたを、愛して。
 傷つかないで。嘆かないで。もっと、自分を大切にして」

『死に戻り』を与えたはずなのに、理解できない言葉。

「あなたを愛しています。だからあなたも、あなたを愛して、守ってあげて」

スバルにできる唯一のことが、『死に戻り』すること。自分を犠牲にすることでしか、望む未来は手に入らないし、大事なものを取り戻すこともできない。言ってることとやってることが真逆。『嫉妬の魔女』の言うことを、理解できるわけがない。

自分さえ犠牲になって苦しめば、他の誰かが苦しまなくて済む。

「オレみたいな奴がどうなったところで、誰も気に留めやしない。オレがボロボロになっても、みんなが無事に未来に辿り着けるなら・・・。誰も欠けずに明日が迎えられるなら・・・」

唇を噛み締めて言う。

「レムが、いないんだ」

今のスバルにとって、レムを失ったことが、一番大きな傷だった。頭を抱えて泣きじゃくるスバルを、魔女たちは傍観する。

スバル2

「子供じゃないさね。泣いて喚いて全部一人で抱え込んで。これじゃまるで、ひとりぼっちの子供じゃないさね」

セクメトが、吐息を漏らすことなく、呆れたように気だるく言う。

セクメト1

テュフォンは、スバルの頭を撫でる。

テュフォンスバ

「バルー、泣いてるのか?こんな化されて、かわいそうだなぁ。
 泣かせたの、誰だァ!?」

テュフォン

ミネルヴァが、体の傷を見逃せないように、テュフォンは心の傷を見逃せず、傲慢な怒りの矛先は、魔女たちへと向く。

座り込んだスバルに、サテラが近付く。

「私はあなたを、愛しています。あなたが私に全てを与えてくれたからです。
 私は、あなたを・・・」

「やめろーーーっ!!!」

喉が張り裂けるような叫びをあげるスバル。
驚く魔女たちだったが、テュフォンの目に映るスバルからは、口から血が溢れる。舌を噛み切っていた。

スバル死

エキドナは、そんなスバルを見て、

「あぁ、それも一つの選択だ。ナツキ・スバル」

と、嬉しそうに言う。

エキドナ1

その行為に許せないミネルヴァは、スバルに殴りかかる。しかし、テュフォンが癒しの攻撃を止め、テュフォンにとって「悪」とみなされたミネルヴァの右腕は破壊されてしまう。「屁のカッパーっ!」と耐えるが、

「バルは自分で選んだ!ルヴァが邪魔するのはダメだ!」

ミネルヴァ2

一歩も引かないミネルヴァだったが、セクメトの権能によって、地面に押し潰され、身動きが取れない。セクメトも、テュフォンと同じく、スバルの選択を尊重し、テュフォンの味方だと告げる。場は膠着する中、サテラがスバルに語りかける。

「どうして気付かないの?あなたが救いたいと願う全ての中には、あなたもいるべきだって、当たり前のことに・・・。
 二つの試練で、あなたは一体、何を見てきたの?」

スバルサテラ

サテラの言葉に、薄れゆく意識の中で、スバルが救いたい人たちが思い浮かび、試練で見て、聞いた言葉が蘇る。

「期待してるぜ、息子」
「いってらっしゃい」

父と母の言葉。そして、スバルの死を悼む者たちの言葉。そして、かけがえのない人の言葉。

「格好いいところを見せてください。スバルくん!」
「ありがとう、スバル!私を助けてくれて」

その言葉に、スバルの本音が漏れる。

「死にたく、ないよ・・・」

その瞬間、「それが、本音でしょうがっ!」と、ミネルヴァからの救いの頭突きをくらい、スバルは息を吹き返す。

ミネルヴァ頭突き

『試練』で見聞きした言葉に、スバルは、

「オレは、オレの好きな人たちに、好きだと思ってもらえてるって、思って、いいのか?」

サテラが、涙を流して言う。

「許します。
 私は、あなたに救われました。だから私は、あなたが救われることを許します。あなたに救われてほしいと、そう、願っています」

サテラ4

アニメだとわかりにくいですが、原作では、スバルはサテラの言葉に魅入られ、取り込まれそうになっている描写があります。観ている以上に、サテラの存在や言葉は、スバルに大きな影響を与えています。それは、想い人そのものの声形だからなのか、それとも・・・。


テュフォンに腕を破壊され、セクメトに抑えられていたのに、ミネルヴァが動けたのは、ダフネによるものだった。「百足棺」によってテュフォンを抑え込み、自らセクメトを牽制する。それは、エキドナにとっても予想外の行動だった。

ダフネ

ダフネは、「大兎を倒す」と大口を叩いたスバルが、挑戦するくらいまではと、死なせないよう手を貸した。そして、スバルが聞いた声は、『色欲の魔女』カーミラの権能「無貌の花嫁」によるものだった。なぜスバルを助けたのか、エキドナが尋ねると、

「愛は、大事、なんだよ?あの子が、見たくないって、思ってても、愛は、そこにあるから。それに私は、借りっ放しは絶対に嫌」

カーミラ

おどおどして答えるも、最後だけは明瞭に、意思をしっかりと伝えるカーミラ。

長月先生曰く、カーミラが助けた理由は「愛」と言いましたが、大部分は、「エキドナちゃんに騙されてムカついたから」というのだ大きいのだそう。
『色欲の魔女』であるカーミラは、誘惑しようとしなくても、人を誘惑してしまいます。愛されることが当然で、「自己愛」に満ちた存在。魔女たちには当然効かないようですが、自分を愛さない存在はもちろん、騙すことは許せないようです。


「セクメトとテュフォンは、彼の意思を尊重し、ミネルヴァは彼を癒した。ダフネは延命に協力し、カーミラは愛をわからせるために権能を用いた。全員が全員、ナツキ・スバルを助けようとするわけだ。やはり面白い」

魔女の微笑みを見せるエキドナは、改めてスバルに『契約』を申し出る。

「君を必ず、君の望む未来へ連れて行くと、約束しよう」

エキドナスバル

「死にたくない」という、見ないようにしていた本音に気付いたスバルは、

「オレは傷付くのが怖いよ。死にたくない。だから、犠牲前提のお前の手は、もうオレには取れない。みんなが、オレに死ぬこと以外の価値を見出してくれるのなら、オレはそれを探そうと思う。それがあれば、オレは死ぬこと以外で、みんなに報いることができると思うんだ」

エキドナはそれを、「茨の道」と言う。「死」を道具と割り切れば、「心」さえ差し出せばよかった

「自分の心も、誰かの未来も、どちらも両取りしようというのは、あまりに困難で、何より、『強欲』だ」

エキドナ4

『契約』を断られた割には、「強欲」なその姿に、どこか嬉しそうなエキドナ。

「愚かで憐れなガーフィールは、外の世界を恐れている。状況の打破には、その呪縛を解く必要があるだろうね」

「おせっかいと負け惜しみ」として、スバルにヒントを授けるエキドナ。魔女の中で、悪い奴だったと思われたくないからと。そして、スバルの胸に手をやり、「君に好意を持っているのは事実」とも伝えた。
『契約』は断っても、助けられた事実は変わらない。スバルは、魔女たちに感謝を伝える。

「オレを死なせてくれようとして」
「オレを死なせないでくれて」
「オレに、大事な声を聞かせてくれて」

「ありがとう」

全員集合

そして、サテラにも。

サテラのことは理解できないが、与えられた『死に戻り』に助けられたのも事実。『死に戻り』に頼らないと割り切ることもできない。それでも、少しでも自分を好きになってみると。心配するサテラに対し、

「死ぬのに比べたら、どうってことねぇよ」

スバル

長月先生曰く、頑張ってみる。死ぬのに比べたらどうってことねぇよ、というのが、スバルの新しい答え、だそうです。
四章では特に、「何度でも死ぬ」という覚悟で、死ぬ前提で動いていました。スバルはどこか、「自分はどうなってもいい」と思う節があります。それは、残酷な未来を知っているからで、自分の無力さを知っているからです。だから、自分の価値が『死に戻り』しかないと思うようになったと思いますが、人間の価値は一つでは計れないし、人によって、感じる価値も違います。ある意味、二つの試練は、それを教えてくれたのかもしれませんね。


スバルは、心配するサテラの手をとる。

「一人で、悩まないで。あなたを大切に思う人と、一緒に抗って。あなたが死んでしまうことを、悲しむ人がいることを忘れないで」

「そしていつか、必ず、私を、殺しに来てね」

スバルサテラ2

「オレが必ず、お前を救ってみせる」

サテラ5

長月先生曰く、「泣きたくなる音」とは、死にかけたナツキ・スバルの中に聞こえた大切な人達の声、だそうです。
つまり、スバルにとって、自分に向けた「愛の声」ということですね。カーミラが言っていましたが、「愛」があっても気付けない。気付けなければ、無いのと同じです。愛を求めているのに、愛されていないと思い込み、愛を知って泣きたくなる。そういうものだと言えますね。
スバルがレムに執心しているのも、初めて「愛しています」と言われたからでしょう。スバルにとってエミリアは、自分が愛したい存在。スバルにとってレムは、自分を愛してくれる存在と言えます。

人にとって「愛」とは、得てして愛する人からのものだと思いがちですよね。でも、実は気付かないだけで、「愛」は幾らでも転がっているものだと思います。わざわざ愛そうとしなくても、愛されようとしなくても、実はどこにでも「愛」はある。ただ、自分が望む姿形ではないから気付かない。「愛」だと思えないのではないでしょうか。少し見方を変えれば、どこにでも幾らでも「愛」はある。自分が、「愛されるべき存在」だと思えれば、簡単に「愛」を受け入れられるでしょう。ただ、スバルはカーミラと違って、「自己愛」が足りない。第一の『試練』で、やっと親の愛に気付けましたが、レムがいて、エミリアがいて、パトラッシュがいる「友」として、オットーがいるし、ユリウスもいる。スバルを「英雄」と認める人もいる。でも、『死に戻り』という、魔女からの贈り物によるもので、自分の力ではない、ということに、負い目を感じているのかもしれませんね。だから、苦しみに耐え、犠牲になることで、その溝を埋めているのでしょう。


ナツキ・スバルのリスタート

「夢の城」が崩壊し、戻ってきたスバル。目の前にはパトラッシュがいた。

パトスバ

「気がつきましたかぁ」

と声をかけるのはオットー。

オトスバ1

墓所の中で目覚めるはずが、なぜか外に。連れ出したのはパトラッシュだった。資格のない者は、誰であっても墓所に拒絶される。それは地竜でも同じで、パトラッシュの体は傷だらけだった。

パトラッシュ傷

そうまでしてなぜスバルを連れ出したのか。スバルにはわからない。

「どうして助けた・・・?」

『言霊の加護』を持つオットーは、地竜の鳴き声を使い、パトラッシュと会話をする。

オトパト

「ですよねぇ」

オットーにとって、パトラッシュの行動は、至極当然で、パトラッシュの言葉は、

「そんなこと、言わせないでよぉ」

というもの。

「危ないと気付くや否や飛び出して、自分が傷つくのも構わず助け出して、目覚めて笑いかける。そうする相手への気持ちなんて、人でも地竜でも同じ」

オットーは、パトラッシュの動機も行動の理由もわからないスバルを、「鈍感通り越して、幸せ者」となじる。パトラッシュの思いにやっと気付いたスバルの目から、突然涙が溢れだす。「夢の城」で、気付かされたことを実感したからだった。

「そっか。俺のこと、好きでいてくれんのか」

パトラッシュが最初に教えてくれた。

パトラッシュ

スバルに撫でられて、尻尾をフリフリするパトラッシュが超絶可愛い!!
長月先生曰く、苦しんでいるスバルを、その場に置いておきたくなかったから、傷付いてもなお、墓所に入ってスバルを連れ出したんだそう。
「夢の城」で傷付いていた時、体も苦しんでいたんでしょうね。それを察知して助けに来たパトラッシュが連れ出したことで、「夢の城」は崩壊した、ということですね。
パトラッシュの行動原理は、スバルがいつもしていることと同じこと、ということですね。人のことはわかっても、自分のことは中々気付けないものですね。
目が覚めて、目の前にいたのが、パトラッシュとオットーということに、観ていた私も涙が出てきそうになりました。


スバルを心配するオットーに、「お前も俺のこと好きなのか?」と茶化すスバルに、「あくまで今後のためです」と返すオットー。「わかってる。友達だからなぁ」と、今度はスバルからのユージン宣言をするのだった。

第二の『試練』をクリアしたのか?と思うスバルは、おもむろに墓所に入ろうとすると、入口で弾かれ、嘔吐する。

「資格」を剥奪されたのだった。

エキドナがスバルの胸に手をかけた時、資格を剥奪されたことに気付くスバル。心配するオットーにパトラッシュを任せ、スバルは「やらなければならないこと」に挑む。

この一連のシーン、原作とはかなり改変されています。もっと、スバルの鈍感っぷりが強調され、オットーも商人ぶって照れ隠しをして、スバルも、オットーはいざという時は、危険を呈しても助けに来るし、体を張ることを知っている、と言うことが描かれます。墓所の拒絶も、オットー達がいなくなってからのことになっています。ただ、アニメの展開的に、オットーの心配を煽るには、より自然になったように感じています。


ロズワールとの対決、再び

スバルが向かったのは、ロズワールの元だった。
今回は、いつもの化粧をしているロズワール。

ロズワール1

素顔で待っていた今までとは違う始まりだった。

「資格」を剥奪されたスバルの質問は、「墓所の試練を無視して『聖域』を抜ける方法」だった。ロズワールにとっては、試練初日での質問に「突飛な発想で、初めてのやりとりとは思えない」とけん制する。ロズワールが「やり直し」を知っているということを、スバルが知っていることを隠さず、話を進める。

「リューズの実験施設」のことも、ガーフィールが「強欲の使徒」だということも知っていることを話すと、「それは上々だねーぇ」と、スバルの「やり直し」の進捗を確認する。しかし、『試練』を避けようとする及び腰な姿には、納得がいかない。スバルが答えた理由は、「悲しむエミリアを見ていられない」というもの。屋敷の刺客のことも、大兎のこともまだ言わない。

ロズワールの目論見は、スバルが『試練』を突破し、『聖域』を解放すること。エミリアを引き合いに出し、挑戦を避ける姿勢に、

「まさか、代わりに試練を受けるのが辛いと?
 君がエミリア様を真に愛していればできて当然のことだ。エミリア様の為ならば、自分の心など後回し。そうだろう?」

ロズワール2

それがスバルの今までの行動原理。しかし、今のスバルは、心を犠牲にして『死に戻り』だけに頼ることはできない。ロズワールの言葉に言い返せないスバルに対し、ロズワールはため息をつき、化粧を消して、素顔に戻る。

「どうやら、まだ君は覚悟の研ぎ方が足りないらしいねーぇ」

ロズワール3

化粧を落とすと、口調が変わるロズワール。

「少しだけ、期待してしまったよ。ひょっとしたら私は、私の望んだ先を見られるかもしれないと。
 どうやら君は、まだ覚悟のスタートラインにも立てていない」

長月先生曰く、化粧を消したのは、「やる気がなくなったから」とのこと。
つまり、これ以上スバルと話をする必要がない。この世界を、この命を諦めたということです。
原作では、二人のやり取りの心情がもっと細かく深く描かれているので、原作を読んだ方が、緊迫感があると思います。

ロズワールは続けて言う。

「私は君に、エミリア様の意思を踏みにじってでも、目的を遂行する意思を期待する。
 いいかい、真に君がエミリア様のためだと思うなら、エミリア様の考えなど無視すべきだ。幼稚な楽園を夢見る子供に、君が選ぶべき苛烈な地獄を歩む覚悟など持てない」

エミリアの為なのに、それでは本末転倒。スバルの思いはもっとも。
しかし、ロズワールはなおも続ける。

「命がある。命上がれば未来がある。未来があれば希望がある。希望があれば可能性がある。可能性があれば、ー人は救われる」

ロズワール4

スバルは、その「可能性」を信じて、『死に戻り』をしていると言える。そこを突かれ、また言い返せないスバル。ロズワールとの化かし合いは、一枚も二枚も、ロズワールが上手だった。

「言い返すこともできない、か。私はあと、何度君に落胆させられるんだろうね」

『叡智の書』を取り出し、胸に抱えるロズワール。

足りない覚悟を砥ぐついでに、スバルを追い込む情報を与える。

屋敷襲撃の真相。

「屋敷を刺客に襲わせる依頼は、私が、出したものなのだからね」

ロズワール5

今までに見せたこともない、狂気に満ちた表情をするロズワール。
スバルは、魔女同様、ロズワールの目的がわからない。なぜそんなことをするのか。

「屋敷に刺客を送り込んだ。君の覚悟を砥ぐ為にね。君の権能を持ってしても、両方を救うことはできない。君は最も大事なものを選ぶことになる。一つ取りこぼせば、あとは止まらない。やがて君は完成する。唯一以外を救わない存在として」

『Re:ゼロから始める休憩時間』#11では、「裏稼業姉妹」の会話で匂わせていましたが、依頼主がロズワールだと言うことが確定しました。まぁ、ファンの方なら多くの方がお気づきでしょうが、ポイントはそこではなく、それをスバルが「知った」ということです。おそらく、最も聞きたくない時に聞くことになってしまった。ほんと、こういうところが、長月先生の鬼畜な所ですね(笑)
そんな長月先生曰く、二ヶ所同時に襲われた場合、スバルはかなり無力。それが、四章の手詰まりになっているシンプルな問題、とのこと。
どちらか一方を切り捨てれば、攻略の糸口はつかめるのでしょうけど、それこそが、スバルにとって、選ぶことのできない決断。しかし、ロズワールは、スバルを追い詰める。

「・・・お前、本当にどうかしてるぞ」

スバル4

「そうとも。私はとっくにどうかしている。400年前にあの瞳に魅入られて以来、私はずっと、どうかしてきた。
ナツキ・スバルくん、なぜ君はまだどうかしていない?どうかしていなくては挑めない境地に、孤独の道を行くのに、人の心は邪魔なだけだ。だから私が、君にそれを強いよう」

個人的に、この「なぜ君はまだどうかしていない?」という言葉が、一番ロズワールの狂気と、スバルのように地獄を見続けてきて、心をすり減らしていったかを表現しているセリフのように感じます。

『聖域』『屋敷』エミリアかレムたちどちらかしか救うことができないその状況を作り出したのがロズワール。為す術のないスバルにできることは、土下座をして謝ることだけだった。

「待ってください。ごめんなさい。私が悪かったんです。だから・・・」

スバル土下座

「君は何一つ悪くない」というロズワールだが、スバルは、「資格」を剥奪されたことを白状する。流石に驚きを隠せないロズワール。

「お願いします。屋敷を襲わせても無駄なんだ!誰も死んでも意味が・・・。だから、どうか・・・!」

「いいやダメだ!
 むしろ、より必要性を強めたよ。エキドナは、君が本気で臨めば、資格でもなんでも再発行するはずだ。それが彼女の強欲たる性質だ。資格は取り戻せる。状況は立て直せる。故に、私の行動は変わらない。変わらず、君を追い詰め、覚悟を研ぎ、君を完成させよう。
 自惚れるなよ、ナツキ・スバル。エキドナを理解しているのは、お前だけじゃあない!」

ロズワール7

問答無用の非情なる仕打ち。

「俺が憎いなら、俺だけを・・・」

「君が憎いなんてことはありえないよ。君は私の希望だ。私が期待と呼ぶべき感情を抱けるのは、君とラムの二人しかいない。
 君を、心から、信じている」

嘘のないロズワールの狂気に、スバルは後ずさりするように部屋を出る。

スバル5

「俺は、お前みたいにはならない・・・
 俺は、人間だ・・・。人間であり続ける・・・」

スバルせめてもの反論を言い残し、ロズワールは、期待を込めたような表情で、見送った。

ロズワール6


行き詰まったナツキ・スバル

迷いの森を、アテもなく走るスバル。木に引っかかり、坂道を転げ落ちる。

「どうすりゃいい?どうすれば?どうすれば?どうすれば?どうすれば?どうすれば?」

「どうしたらいいか、教えてあげましょうか?」

オットー1

オットーが現れる。

「おはようございます。そうです。僕ですよ」

スバルが悩み苦しんでいる間に、夜があけていた。思い悩み、手詰まりになったスバルの元に現れたオットー。心配をかけないように、気丈に振る舞うスバルだが、どうしようもなく、行き詰まったことにを見抜くオットー。

「行き詰まったんでしょ?どうすればいいのか、知りたいんですよね。任せてください!」

「準備がある」と、スバルの目を瞑らせ、深呼吸をさせる。そこを

オットー殴り

思いっきりぶん殴るオットー。

「友達の前で、カッコつけるのなんか、やめちまえよ!ナツキ・スバル!」

オトスバ3

絶望するスバルの前にオットーが現れ、友達なのに、本音を隠して気遣うスバルをぶん殴る所は、二人の友情に胸が熱くなります。『言霊の加護』を持つオットーにとって、「商人は目端が利く」とは言っていますが、本当は、スバルの変化に誰よりも気付いているのかもしれませんね。ガーフィールに監禁された時も、危険を顧みずにスバルを助け出し、ガーフィールの猛襲からも、身を呈してスバルを守った。
スバルにとっては、大切だからこそ危険な目に遭わせたくないと思っているのですが、オットーにとっては、「友達なのに水臭い」というものです。
サテラの、「あなたを大切に思う人と、一緒に抗って」という言葉が、まさに伏線となって、ここに繋がりました。
『死に戻り』のことを言うことはできないでしょうけど、現状の問題を乗り越えるには、一人では到底無理です。かと言って、スバルが歩む地獄の道を、誰かに歩ませるのも、スバルにとっては酷です。でも、それを望む人がいたなら、その世界においては、攻略に近づけるのかも知れません。
四章で、スバルがなぜ人を頼らないかというと、長月先生も言っています。頼ったらレムがあんなことになったから
それが、四章で、スバルを苦しめることになりました。オットーを巻き込めば、レムの二の舞になるかも知れない、失うことになるかも知れません。
奇しくもそれは、ロズワールが望む「唯一を救う存在」に近付いてしまうことになるのかも知れませんが、頼るのではなく、「一緒に抗う」のであれば、結果はまた変わってくるのかも知れません
非力なスバルではありますが、『死に戻り』だけではないスバルの武器を身につけることができれば、「守る」こともできるのかも知れませんね。


38話のポイントを振り返る

『嫉妬の魔女』サテラ

魔女たちの茶会に、まさかの『嫉妬の魔女』サテラまで現れました。

サテラ2

7人の魔女と見比べてみても、意外や意外、一番まともな魔女でした(笑)

特に、魔女として現れた34話は、「愛してる」を連呼した、「らぶらぶらぶらぶらぶらぶゆー」というタイトルでした。「愛してる」しか言わず、左右に大きく揺れながら、気持ち悪い動きと、通じない話。原作で使われている続きのタイトルにもなっていますが、「愛してる」以上に「愛して」を連呼した、「らぶらぶらぶらぶらぶらぶらぶらぶらぶらぶらぶらぶみー」では、これが『嫉妬の魔女』か!と思い知らされました。

しかし、今回現れて、スバルは一方的に忌み嫌い、自ら舌まで噛み切りました。そのスバルの思いを尊重しようとした魔女と、死なせまいとした魔女。どちらも、「スバルの為」を思った行動をとった魔女たちでしたが、スバルは生かされました。締めくくりには、サテラが「愛して。自分を、愛して」と伝えます。

長月先生もツイートしていますが、サテラが言っていた「愛して」は、「もっと自分を愛して」という意味でした。

姿声形とも、エミリアそっくりで、「思っていたよりもまとも!」という印象でしたが、サテラがスバルを愛するのは、「サテラが助けられたから」でした。それは、いつ、何がなのかはわかりません。
そして、サテラがスバルをそこまで愛している理由がわかりません。


スバルを愛する理由

なぜスバルが選ばれたのか?ということは、『リゼロ』が始まってからの謎であり、まだ全く明かされていない、謎の根幹です。

せっかく3ヶ月空いてしまうので、あてずっぽうの推察をしてみます(笑)

三章の白鯨戦で、白鯨にトドメを刺したのは、「フリューゲルの大樹」ですが、「フリューゲル」は、この異世界での「大賢者」と呼ばれています。『嫉妬の魔女』の封印にも関わっており、剣聖レイド神龍ボルカニカ、そして、フリューゲルの弟子である賢人シャウラが封印した三英傑と言われています。

スバルは、そのフリューゲルの生まれ変わりではないかと言われています。というのも、スバルは、このフリューゲルの大樹に、落書きをしようとしたら、流石のレムにも怒られてしまいましたが、すでに書かれていた落書きがありました。「フリューゲル参上!」という文字。

フリューゲル参上

それは、異世界の文字ではなく、カタカナと漢字で書かれており、ラムに文字を教わっている時、「スバル参上!」と書いたことを「変な落書き」と言われてしまいますが、同じ落書きを書いていたことから、スバルは、フリューゲルの生まれ変わり説があります。

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白鯨討伐において、フリューゲルの大樹を折り倒して、白鯨を仕留めるなんていう発想ができたのは、転生者であるスバル以外、恐れ多くてできるはずがありません。この世界の英雄の一人ですから。

そんな英雄である「フリューゲル」の名のついた大樹を倒して、スバルが白鯨討伐の英雄になるというのが、この物語の一つの象徴だと思っています。

弟子のシャウラが、『嫉妬の魔女』を封印した一人とされていますが、おそらくフリューゲルも関わっていたのではないかと思います。そして、フリューゲルは、実はサテラと愛し合っていたのではないか。そして、サテラを助け出す為に、『嫉妬の魔女』を封印したのではないかサテラ自身は、フリューゲルを愛しており、同一人物、否、同一魂のスバルを愛しているのではないか、と思っています。

スバル自身は、その記憶があるわけもないですが、なぜスバルが転生することになったのか。『死に戻り』の権能を持つことになったのか。『嫉妬の魔女』サテラに愛されているのか。いずれ明かされることを、楽しみにしています。


何のための『死に戻り』?

バルは、自分の望む「最善の未来」にする為に、『死に戻り』をしています。非力な自分は、死ななければ、「最善の未来」には辿り着けない。そして、大事な人を、誰も失いたくない。何より、レム、エミリアを失いたくないのです。しかし、ロズワールは、そんなスバルに、どちらか一方を選べ、と迫るわけですが・・・。
スバルは、レムを失った今、自分の価値は『死に戻り』しかないと思い、回数制限がないだろうということで、レムを、エミリアを助ける為なら、何度だって死ぬ覚悟を決めます

しかし、『死に戻り』するほど、心は擦り切れ、たとえ誰かが死んでも、『死に戻り』すればいいと、「死」に慣れてしまいます。オットーはそれを「危うい」と言い、ガーフィールは「死を前提にした行動」に異常性を感じました。自分が傷つき、犠牲になっても構わないという思考に、『憤怒の魔女』ミネルヴァは、魔女よりよっぽど気持ち悪いと言いました。

第二の『試練』で、スバルが見せられた自分の「死」の先にあった、「ありうべからざる今」を見せられたことによって、自分の「死」を悲しむ人がいて、自分が命を投げ出した世界、パラレルワールドでは、何も解決していない。つまり、その世界においてスバルの「死」は、何の意味もない、全くの無駄だった、のかもしれません。

それを思い知ったことで、思い上がっていたことに気付くわけですが、エキドナも、ロズワールも、それを許しません。

何の為に『死に戻り』をするのか、魔女たちの茶会によって、本音に気付けたわけですが、それではどうしようも無い残酷な現実は、スバルに『死に戻り』を強要します

一縷の希望となるオットーの存在が、今後どのような影響を与えていくのかが、後半クール最初の見所になりそうですね。


ロズワールの400年

もう一つ気になることが、ロズワールの「400年前にあの瞳に魅入られて以来」という発言。さらっと流されましたが、中々重要な発言ではないでしょうか。原作にはですが、ベアトリスの口から「最初のロズワールが亡くなって・・・」という言葉が語られましたが、その時は、400年前のメイザース家の当主のことかと思いました。

よくよく考えてみれば、「ロズワール」はファーストネーム。なら、「最初のロズワール」というのは、違和感がありますよね。400年前だから、「最初のメイザース」と言うならわかりますが。ロズワールも、「400年前」と言ったことから、やはり、ロズワールは400年前にも存在していて、エキドナに会っており、その瞳に魅せられた、ということです。

400年も生きられるとは思えないし、「最初のロズワール」は亡くなっています。ただしそれは、肉体の話です。

思い当たる節があるのが、「ペテルギウス・ロマネコンティ」という魔女教大罪司教の存在。ペテルギウスの正体は、邪精霊です。肉体を依代に、憑依して、魂は生きながらえています。

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ベアトリスやリューズの生みの親は『強欲の魔女』エキドナですが、ロズワールの正体も、「精霊」の一種で、ペテルギウスのように、400年、魂は生きながらえているのではないかと思います。エキドナがロズワールを生み出したのかどうかはわかりませんが、出自に関係しているのではないかと思います。


原作補完

魔女たちの茶会での表現の違い

原作には、とても重要なこととが描かれていました。

まず、魔女たちは、一定の距離を保って位置していましたが、それは、それぞれが牽制していたのだそうです。お互い、理解もせず相容れない関係だそうなので、誰かが動けば、均衡が崩れてしまうのだそう。

魔女全員


『嫉妬の魔女』?サテラ?

そして、サテラに関しては、原作を読まなければ、おそらく理解できないことがあります。

『嫉妬の魔女』とサテラは、同一人物にして、同一人物ではない、ということ。

サテラが現れた時、スバルは、自分たちを殺した存在に対し、束になってかかろうともしなかったことに疑問を抱いています。それは、魔女たちが、『嫉妬』なのか、サテラなのかを推し量っていたからだそうです。
エキドナだけは、初めから怒りの表情を見せていましたが、エキドナは、知力に全振りして、魔女の中でも最も非力だそうなので、サテラに立ち向かっても敵いません。そして、サテラの登場に、それぞれ反応が違うのも、意味があったそうです。

サテラは、そもそも『嫉妬の魔女』ではなく、一人の少女だった。そこに、『嫉妬』の魔女因子をサテラが持つことになり、『嫉妬の魔女』サテラになったんだそう。

だから、「夢の城」に現れたのが、サテラであれば、敵対する理由がない。でも『嫉妬』であれば、それもやぶさかではない、ということでしょう。

エキドナにとっては、『嫉妬』もサテラも関係なく同じ、と見ていたので、初めから怒りを露わにしていたんだそうです。

スバルが襲われた『嫉妬の魔女』は、『死に戻り』という権能をスバルに与えました。しかし、サテラは、「自分を愛して」と言いました。「夢の城」でのサテラを見たら、とてもまともでした。『嫉妬』の影を背負ってはいても、サテラ人格として、現れたのがわかりますね。

サテラ1

顔も声もエミリアと同じということで、二人の関係性がとても気になりますね。

また、黒いフードを被り、サテラの表情が見えなかったのは、スバルが見たくなかったからだそうです。徐々に、その姿が見えるようになり、「夢の城」を去る時は、しっかりとその顔が見られました。スバルが、「サテラ」と言う存在を受け入れたということなのでしょうね。


スバルが手を取ったのは、エキドナではなくサテラ

「夢の城」が崩れ去るとき、スバルはサテラの手を取っていましたが、原作では、エキドナの手ではなく、サテラの手を取ったことを、エキドナは気に入らなかった、という描写があります。スバルから「資格」を剥奪した一番の原因は、サテラの手を取ったことへの腹いせ、なんだそうです。

ロズワールは、「エキドナを求めれば『資格』」を再発行してくれる」と言いましたが、エキドナは、自身の強欲な知識欲の前には無力なので、スバルがエキドナを求めれば、答えてくれるのかも知れません。ただ、その時は『契約』を強いられることでしょう。せめて、エキドナのいいなりではなく、「すり合わせ」をして、無限の『死に戻り』は避けたいものですが、簡単にはいかなそうですね・・・。


エミリアとの夜の会話シーン、全カット

ロズワールとの対決の後、寝付けずに散歩するエミリアと会い、夜の会話をするのですが、そのシーンが、アニメではなかったことになっていました。
ロズワールに言い負かされ、さらなる無慈悲な絶望を背負わされ、スバルは闇雲に走ってきましたが、その感情だけではなく、エミリアとの会話も、スバルを走らせた一因がありました。それは、スバルの「エミリアの為」という思いを、エミリアに否定されたことです。スバルの「エミリアの為」という思いは、自分勝手で、独りよがりです。そして、何よりエミリアのことを信じていないことに気付かされました。

エミリアが望むのは、「私を側で見守って支えてほしい」というもの。『試練』を乗り越える覚悟を、エミリアは持っていました。その覚悟を踏みにじろうとする思いに、スバルは何より己を恥じました

ただ、ロズワールは「エミリアの意思を踏みにじれ」と言ったのです。優先すべきは、エミリアの考えではなく、「目的の遂行」なのだと。あくまでスバルは、「ロズワールのようにはならない」と言い張っていますが、現状、ロズワールの思惑、や『叡智の書』に記述された通りに進まされています。サテラの言葉から、「死にたくない」という本音と向き合うようになった矢先のこと。それではロズワールには勝てないと思い知らされ、結局はロズワールの言う通りにするしかないと、現実を突きつけられました。

結局は、スバルの意思を貫くには、結果としてロズワールの狙い通りにするしかないのかもしれません。屋敷に刺客を送られ、『聖域』では雪を降らせることで、大兎の襲来が待ち受ける。しかし、『試練』の資格を剥奪されるてしまう。エミリアが覚悟を持って『試練』に挑むも、それでは、スバルの大事なものを守るには、おそらく間に合わない。さらには、『聖域』の解放に反対しているガーフィールが何をしでかすかもわからない。

とにかく問題山積みの状態ですね・・・

一章での刺客も、ロズワールの仕業だったと気付くスバル

ロズワールとの対決の後、走り去る中で、一章でエルザに依頼したのもロズワールだと、スバルは気付きます。さらには、フェルトに徽章を盗ませたことも。全ては、エミリアと自分を引き合わせ、自分の協力者にする為に。

『叡智の書』に、どのように、どこまで記されているのかはわかりません。それが、世界の未来としてなのか、ロズワールが望む未来が描かれているのか。「最善の未来」が描かれているのか。

スバルの『死に戻り』が切り札のように、『叡智の書』の内容が、ロズワールの切り札なのかもしれません。本を大事そうに抱えていましたしね。でも、今回の対決を見ても、まだまだそこまでは辿りついていない、圧倒的な差を感じました。

スバルが、自分の「心」を差し出すのか。スバルを大事に思ってくれる人と、一緒に抗うのか。今後の展開が気になりますね!


お知らせ『戦翼のシグルドーヴァ』本日放送!

『リゼロ』の前半クールは終わってしまいましたが、朗報です!

長月達平先生が脚本を手がけるアニメ『戦翼のシグルドーヴァ』が、本日から放送されます!

TOKYO MX系列で、土曜23:30から放送されます!

もちろん観ますが、内容次第では、また取り上げていくかもしれません!


巻末

残念ながら、前半クールの最終回を迎えてしまいました。
本当だったら、スバルの誕生日である4月1日に始まり、エミリアの誕生日である9月23日に終了する予定だったそうなのですが、コロナの影響で、放送時期が変わり、前後半に分割されることになってしまいました。

それでも、コロナ禍での制作、レコーディングに励んでいただいているスタッフの皆様には、心から感謝しています。
観られるだけありがたいので文句なんてありませんが、3ヶ月間、焦らされるぅ!

その間、また最初から振り返られたらと思いますが、後半クールが始まるまでに、「虹見式」で、1期のコラムを配信すると、お約束します。そして、2期前半のポイントや考察なども、まとめるコラムも準備したいと思います。
2期が始まって、恒例のリゼロコラムでしたが、今回で私も一旦休憩に入ります(笑)。もしかしたら、『戦翼のシグルドーヴァ』の特集を開始するかもしれませんが(^^;

実は、このコラムを作成するのに、かなりのエネルギーと時間を注いでおります。その甲斐もあって、PVが伸び、私自身も、リゼロへの理解や愛が深まっております(笑)
個人的なことですが、9月以降仕事が忙しくなって、木曜日配信ができず、今回も土曜日配信になっていまいました(^^;
それでも、熱がこもりすぎて、一万文字を超える長編コラムになっていますが、読んでいただき、感謝申し上げます!

前半クールで描かれた、四章で繰り広げられる無理難題を、後半クールでどう巻き返していくのか。おそらく、2期は四章のみ描かれると思うので、『半沢直樹』以上の巻き返しを期待したいですね!


ー追記(1/11)

ついに後半クールがスタート!続きの39話はこちらから


画像出典:『Re:ゼロから始める異世界生活』/長月達平 WHITE FOX


『Re:ゼロから始める休憩時間』#13が公開されました!

今回は、「オットー日記」ですが、スバルとのやりとりを、原作を踏まえた内容を補完した物語となっています。そして、絶望したスバルの元に駆けつける前が描かれる、原作補完になっています。


「アフレコアフタートーク」#38公開!

ゲストは、おっとっととーさんこと、天﨑さん。前半クールの締めを持っていきましたが、四章は「オットーにかかっている」んだとか!

レコーディングの秘話など、必見です!


神アニメ研究家として運営している「神アニメランキング!虹見式」では、神アニメに選定作品を紹介しています。ぜひそちらもチェックしてくださいね!


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