スクリーンショット_2019-09-27_23

ルフィ名言特別編(Vol.84)「そんなものが政治であってたまるか!!!(ドルトン)」

物語と名言

Dr.くれはが隣町に降りてきてすれ違いになってしまった為、引き留める為に、残ったウソップ達はギャスタへ向かう。そうとも知らないルフィ一行はえんとつ山の頂上に向かい、ラパーンの群れと戦う。重症のナミを悪化させない為、ルフィには戦わせないようにし、サンジが一人で撃退しながら進んでいく。

その頃、ドラム島に上陸する前、ルフィに吹き飛ばされたワポル達が島へと帰ってくる。情報を聞きつけたドルトンは、ケリをつける為に急いでワポルの元に向かう。黒ひげ海賊団がドラム王国を襲い、我が身大事さに国を捨てて逃げ出し、再び帰って来た。憎き麦わらも、城に向かっていることを聞き、城へ向かおうとした所に、ドルトンが現れる。

ワポルに一撃を喰らわすが、「医療大国ドラム」の優秀な医師によって、あっという間に治療してしまう。
ドルトンは、ワポルを殺す気でもあるし、ワポル同様、元家来として自分自身もこの土地に居てはいけないと、「出て行こう」と語りかけるが、当然ワポルは聞く耳を持たない。

ドラム王国は医学が進んだ国と認識されていたが、その実は、20人の医師を城に残し、残る医師は国外追放にしていた。それが「我が国の政治」と言うワポルに対して言った、今回のドルトンの名セリフ。

「そんなものが政治であってたまるか!!!」

画像1

                  出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

病人が出たら、ワポルの許可なく治療を受けることはできない。医師を減らすことで、病人を人質にとった犯罪だとドルトンはワポルを責める。ドルトンは、”ウシウシの実”モデル『バイソン』の能力で変形し、その場の兵を圧倒する。

「国の危機に先頭切って逃げ出すような王のいる国など・・・!!滅んだ方がよい!!」

と意気込むと、三幹部の一人であ理、ドルトンの弱点を知り尽くしたチェスが、矢を構える。その先はドルトンではなく、島民だった。ドルトンは我が身を呈して島民を守るが、三本の矢で貫かれたドルトンは倒れてしまう。

そして、城を目指すルフィ一行だったが、ラパーンの思わぬ反撃に遇う。ラパーンの群が一斉に飛び跳ね、雪崩を起こしたのだ。巨大な雪崩が、ルフィ一行と、麓の村を襲う。


名言の意味

今回は、ドルトンの名セリフが選出されました!ドルトンさん好きな人は結構多いのではないでしょうか?腐った国の中で、真っ当な家臣だったと言えますが、組織はトップで決まる、という理不尽さや厳しい現実を感じるものです。

さて、なぜこのセリフが名言として選んだかと言うと、ワポルが「我が国の政治」と言った手法は、支配の原理の一つだからです。医者という必要不可欠なものを抑えることで、医療を利用する為には国にひれ伏すしか無かった。それがドラム王国の支配の仕方だったわけです。

弱みを握ることは、支配に通じる

ワポルは、「医療大国」と言われた国において、20人しか医師を残さず、他の医師は国外追放にしていました。これはつまり、ドルトンが言っていたように、病気になってしまったら、医療を受けることができず、ワポルに従わなければなりません。医療という必要不可欠なものを牛耳ることで、「病気になってはいけない」という強迫観念と、病気になった者に対して弱みを握ったわけです。

よく、「病は気から」と言いますが、人間は面白いもので、認識したとん痛みを感じたり、病気に気付いたりするものです。そして、「引き寄せの法則」は、望むものを引き寄せることはもちろん、「嫌だ」「病気になりたくない」と、望まないことを強く思うことで、その状況が引き寄せられるとも言われています。

つまり、「病気になりたくない」と強く思うから、逆に「病気」になってしまうというものです。そういう意味では、「病気になってはいけない」というものが強迫観念になり、逆に病気になってしまうということは多いにあり得ます。そういう支配の仕方もあると言えるかもしれません。

医療の闇

これは、支配の原理の一つと言えますが、相手にとって大切なものやインフラの権利を持っている者が強いわけです。これは何にでも言えることですが、大富豪は石油や土地など、インフラやエネルギーに関わるものを抑えています。企業などであれば、それが独占的な利益になるわけですが、それが国などであれば、支配につながるわけです。

医療には昔からキナ臭いことが言われていますが、人間にとって医療は必要不可欠なものであるからこそ、そこから得られる利益や権力は相当なものです。以前、「STAP細胞」が話題になり、「スタップ細胞はあります」という言葉でお馴染みの小保方さんは、表舞台から姿を消しました。「STAP細胞」の有無について議論するつもりはありませんが、もし本当に「STAP細胞」があったとしたら、小保方さんは医療の闇に葬られたのかもしれませんね。小保方さんに限らず、医療には昔からこういったキナ臭い話があるので、私もこれ以上は言いません(笑)

ドラム王国は、医療を牛耳ることで国を支配しました。支配の裏には、必ず何か重要なものを人質に取られているので、自分は一体何に支配されているのか。この名言に触れることで、発見できるかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?