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これ意味ある?セブンのアイスコーヒーの新型フタ

プラスチックのストロー問題

プラスチックゴミ問題が叫ばれている今、ファミレスなどからは従来のプラスチック製ストローが消えつつあります。

「ストローをご希望の方は、紙ストローをご用意いたします」

店員さんにストローを頼めば、紙製のストローをもらえるわけです。

プラスチックゴミについて、人間性に迫るコラムはコチラ

おそらく、紙ストローのほうがコストがかかるから、常備せず、必要に応じて、ということなんだと思いますが、ではどれくらいコストが違うのか、気になったので調べてみました。

100円ショップで販売している、従来のプラスチックストローは、種類は様々ですが、1本あたり0.5円〜1.5円くらいが相場なようです。良いもので80本、安いもので200本入りものものがあるようです。

紙製のストロー(クラフトストロー)は、今種類が増えているようですが、やはり本数は少なく、10〜20本で、1本あたり5円〜10円の計算になります。

この結果から、プラスチック製と紙製では、5〜10倍もコストが変わることがわかりました。

ドリンクバーで無闇にクラフトストローを置いていて、価値がわからない人にストローを乱用されたり、何本も持ち帰ってしまういけない人がいたら、損失も5〜10倍になってしまいます。

とはいえこのご時世、プラストローを置いていると、損害よりも印象に関わるというのが本音でしょう。実際、ゴミをちゃんと処理していれば、海に廃棄されることはないですからね。

セブンイレブンのアイスコーヒーの新フタ

前置きはこれくらいにして、本題です(笑)
いつも前置きが長くなってすみません(^^;

今日は暖かかったので、セブンに寄って、アイスコーヒーを購入しました。いつものようにバリスタにビニールの蓋を開けてセッティング。抽出している間に、フタおストローを、と思ったら、いつもと違うものが。

「ストローなしで飲めるフタです」

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なぬ?アイスコーヒーでストローなしですと?
手に取ってみたら、形はホットコーヒーの飲口が開閉できるフタですが、アイスコーヒーらしく、透明のもの。

そして、例の

「ストローをご希望の方は、店員に声をお掛けください。
 紙ストローをご用意しいます」

というお知らせもありましたが、アイスコーヒーもホットコーヒーみたいに飲めるんならいいかと思い、新型のフタでトライしてみました。

飲んだ一口目の感想。

「・・・飲みにくい」

考えてみてください。なぜ、アイスコーヒーはストローで飲むのか。

アイスコーヒーには、氷が入っています。淹れたては、まだ氷は大きめですが、それでも口に氷が当たって飲みにくいんですよね。時間が経てば経つほど、氷は小さくなるので、飲みたくなくても氷がダイブしてくるのです。

そして、私、気付いてしまったんです。

エコの為に、プラストローを廃止したからこそ、ストローなしで飲めるフタになったんですよね。

「でもフタ、プラスチックやん?
 ・・・意味なくね?」

呟いたと同時に、今日のnoteのネタになることが決定しました(笑)


形を変えているだけで問題はそのまま

プラスチックが問題になっているから、プラストローを廃止しているのに、代わりにプラスチックのフタを用意する。

「どゆこと!??」

素材の分量としては、ストローもフタもどっこいでしょうか。いや、フタの方が若干分量が多いかもしれません。なんなら、このフタを開発する為に、沢山の人のアイデアやプレゼン、プログラミング、機械の開発など、相当な時間と労力、資金を投じてできたものでしょう。

なのに、それなのに・・・

出来上がったものは、プラスチックのフタて・・・

プラストローやビニール袋など、プラスチック製品が問題となっていることで、ストローを無くしたり、紙ストローで代用したり、エコバックを推奨したりしていますが、形を変えるだけでプラスチックなんだったら、意味はありませんよね。

個人的な意見ですが、私にとっては飲みにくいし、紙ストローを頼むのも面倒です。多分、セブンカフェの利用はちょっと減りそうです。

ネガキャンをしたいわけではないので、一応ネットで拾った画像を貼っておきます。

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まぁ、リサイクルPETを使用しているということで、環境問題を意識していないわけではないようですね。プラスチックと言っても、生分解性プラスチックと言っても、やはりプラスチックですしね・・・。今はそれでいいかもしれませんが、それはそれでまた問題が生まれそうですが。

コンビニコーヒーは、今や数億円のマーケットです。ただの100円の商品ではありません。今回の改善が、今後の売り上げにどれほど響くかはわかりませんが、セブンに限らず、問題のすり替えは至る所で起こっています。それをすり替えでなく、事実を受け止め、その上で新しいものを生み出すことが、大事なんじゃないかなと思いました。

それが、今日100円を支払って発見したことです。

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