見出し画像

「ナマケモノ物語」 其の参 「せいをおかげに」

川口駅近くにあった、「猫の王様」での、ナマケモノのナマちゃんとの「出会い」を描いた其の壱

その翌日、お店は閉まってしまい、ナマちゃんの行方を探っていたら、姉妹店のスタッフさんと繋がることができて、ナマちゃん情報が!
会えるかもしれないという一縷の望みにかけて、会いに行った其の弐

今回は、新たな展開となる「其の参」をお送りいたします。


絶たれた望み

「猫の王様」姉妹店のスタッフさんの情報をもとに、茨城県牛久にある「猛禽屋」に行きましたが、結局「会えない」ということがわかりました。

頭抱え 2

上野にある、「猛禽屋」直営店の「フクロウの巣カフェ」に預けられたり、どこかのアニマルカフェが購入してもらえたら、会えるかもしれません。しかし、その保証はないし、新たな情報もない。

できれば、ナマちゃんに会いたかったですが、人間、代わりを求めるもので、ナマちゃんではなくても、ナマケモノに会えるアニマルカフェがないかを調べました。

埼玉にはそういうお店が見当たらず、東京も、上野の「フクロウの巣カフェ」にいるくらい。ただ、このお店は、一時間で出なければならないので、イマイチ気が乗らない・・・。

捜索範囲を広げて、千葉の方も調べてみたら、あったんです!

印西牧の原にある、「ビッグホープガーデンモール印西」の中にある、屋内動物園「Moff animal warld BIGHOP」というお店に、ナマケモノがいることがわかりました!それなら会いに行くしかないと、早速予定を立てました。

前回、「猛禽屋」に行った時も、せっかく牛久に行くなら、ということで、「牛久大仏」を見に行ってきました。

牛久大仏頭

私は、一つのことだけをするのが好きではないので、「せっかく」やるならおまけをつけていきたいタイプなんですよ(笑)

印西の近くには、婚姻届の証人になって頂いた方住んでいて、コロナの影響できちんとお礼ができていなかったので、ご挨拶に伺うことにしました。


前日の異変

前日の夜、お店の情報を改めて確認してみたら、驚愕の事実が発覚しました。いたはずのナマケモノは、愛知に出店する新店舗にお引越しされたとのこと・・・。

画像3

(いるはずだった、ナマケモノのフラッシュちゃん)

お店に行こうとしていたのが9月5日だったのですが、ナマケモノがいたのは8月末まで。1週間の差で、会えないことがわかりました。

私たち夫婦は顔を見合わせて言いました。

「俺たち、どんだけ見放されてるん・・・」

ナマケモノに会えないショックもありましたが、せっかくお礼をしに行く予定にしていたのに、おまけしか無くなってしまった。申し訳ないけど、別の日にしてもらおうかとも考えました。でも、忙しい中で、わざわざ時間を作ってもらっているので、キャンセルするのも忍びない。

ならば、探すまで!

ということで、また新たに捜索したところ、千葉県の東金市という所に、ナマケモノがいるという情報を掴んだのです。印西に比べたら、かなり遠くはなってしまいますが、「せっかく行くなら」という動機は納得させられるものだったので、直前で目的地を変更しました。


保護動物カフェ「ねこのす」

東金市といえば、以前、仕事で何度か行ったことがありますが、遠いし、あまりいい思い出がなかったんですよ(笑)
数年ぶりの東金市だったのですが、約二時間ほどかけてお店に到着。

画像4

「ねこのす」は、2階建の建物で、1階は猫カフェになっており、2階は、フクロウコツメカワウソ達がいて、お目当のナマケモノも2階にいます

入り口から、沢山の猫がいて、人を怖がらない猫が多く、早速ナデナデすることができます(笑)

ねこ_200212_0008-1024x768

お店のシステムとしては、10分毎に200円ですが、2時間以上の課金なし。つまり、上限が2400円なので、長時間利用するには、超お得です。私の場合、遠方になるので、行くなら二時間以上は居座るつもりで行ったので(笑)、ちょうど良かったです。

さて、このお店、最初に行っておきますが、個人的に、☆5つです!「保護動物カフェ」なので、お店にいる動物達は、ほとんど保護された動物なようですが、猫は人懐っこくて可愛いし、お店も広い。1階のカフェスペースには、猫を中心に、2匹の犬、さらには4匹の子豚ちゃん。また、水槽もあり、熱帯魚やナマズまでいます。

画像6

どこにいても猫がいて、遊べるし可愛がれます。
おやつは500円で購入することができ、猫じゃらしは100円で貸し出しています。おやつをあげると、猫達が寄ってくるのはもちろんですが、猫じゃらしも反応がいいので、猫じゃらしくらいはレンタルするのをオススメします(^^)

画像7


ジャングルのような2階

次に、2階ですが、まさにジャングルのようで、至る所にフクロウがいます。

画像8

三箇所にコツメカワウソがいて、これがとにかく可愛い!

画像9

キューキュー鳴き声を発して、餌をあげる丸い穴があるのですが、そこから手を出して、プニプニの手とタッチできたり、顔を穴にはめる姿が可愛すぎる!


画像11

コツメカワウソは、とても元気に動き回るのですが、体を反らせて向きを変えるんですよ。それを、「コツメの翻り」と名付けています(笑)

他にも、カピバラやウサギ、ミーアキャット、アヒル、フラミンゴなどなど、多岐にわたる動物が保護されています。

画像11

ら、雷神丸!?
さらに・・・

画像12

こ、これは!『リゼロ』に出てきた魔獣・大兎!?カゴに入っていて助かりました(笑)

数え上げるだけでも、相当な種類の動物がいて、数もとても多いです。

飼えなくなってしまった人から保護したり、閉店してしまったお店から動物を保護しているようなので、とにかく種類も数も多い。それでも、店内は清潔にされています。特に2階はフクロウが上の方にいるので、気を付けないと糞が降ってくることもあります(^^;

画像13

羽をもぞもぞさせて、お尻を向けてきたら、糞をする兆候なので、お気をつけて(笑)。気づいたら、服がちょっと汚れてたりしますよ(笑)
床にも所々糞が落ちていますが、汚れてもテキパキと掃除をしてくれます。

店員さんは、若い女性の方が多いのですが、対応も良く、気さくに対応してくれるので、スタッフさんも高評価です。

それと、顔が白いサキというお猿さんがいるのですが、この子がとっても甘えん坊で可愛いんですよ。手をキュッと握ると、中々話してくれなくて、撫でられるのが好きなようで、体を柵につけて、撫でてもらおうとしたりします。振り向かせるように、ジャンプをしたりして気を引くのですが、本当、小さい子供を見ているようです。

画像14


ナマケモノのくまたろう

肝心のナマケモノですが、「ねこのす」にいるのは、オスのくまたろうくん。2階の角に仕切られたスペースの中に、フラミンゴやイグアナと一緒に過ごしています。

画像15

やはりナマケモノなので、寝ている時間が長く、「猫の王様」と違って、放し飼いではないので、触れ合うことはできませんでした。

画像17

外から眺めていることしかできませんでしたが、ご飯の時間、扉の前で見ていたら、優しいスタッフさんが、扉を開けたままにしていてくれて、可愛い写真が撮れました!

画像16

ちなみに、1000円で「ナマケモノふれあい体験」というサービスがあるのですが、まだコロナの影響で再開していません。再開したら、ぜひナマケモノと触れ合いたいし、触れ合って、ナマケモノの魅力を実感してほしいと思いますが、触れ合えなくても、コツメカワウソは可愛いし、猫ちゃん達も人懐っこくて、遊びに行く価値は十分にあります!

画像18

お近くにお住いの方は、気軽に遊びに行ったらいいと思いますし、私のように遠方の場合は、長時間を見越して、遊びに行くことをオススメします!

「ねこのす 」は、保護動物カフェということで、保護された動物達がいるカフェです。私の偏見ですが、普通の動物カフェでは、動物愛があるのはもちろんですが、どこか動物を使って商売道具にしている感じがするんです。

「ねこのす」は、保護動物達が、自分たちで生きて行くためのお金を稼いでいるように思うんですよ。沢山の動物がいるので、もっとお金を取ってもいいように思いますが、2時間以上はお金がかからないし、良心的です。だからこそ、動物達のために、動物が生きていけるようお店に貢献したいなぁと感じるわけです。

画像19

東金は、もう少し行けば九十九里浜があるので、お出かけついでに一度遊びに行ってみてはいかがですか?


せいをおかげに

今回は、ナマちゃんに会えないことがわかって、新たな出会いを探し求めたら、印西にいることがわかりました。それでもまた出会うことができず、この運命を呪いました(笑)。まさに、「せい」にしたくなる出来事になったわけです。

「ナマケモノと出会っていなければ、こんなことには・・・」

画像20

でも、恩人にお礼をする約束をしていたことで、どうにかしたいと思ったら、「ねこのす」を発見したわけです。

恩人と会って話した時も、改めて自分でも気付きましたが、恩人との約束をしていた「おかげ」で、新たな出会いがありました。

画像21

既に9月の連休には、リピートしています(笑)。其の時は、お昼から閉店まで、7時間以上滞在して、スタッフさんにも驚かれました(笑)
動物好きな方は、ちょっと遠くても、足を運ぶ価値は十分にあります!こんないいお店がなくなってしまうのは嫌なので、興味がある方はぜひ遊びに行ってみてくださいね!

嫌だからといって、目を背けるのも仕方ないですが、受け入れて向き合っていくことで、「せいをおかげに」していけるものです。大したことではなくても、そういう姿勢が、新たな出会いや感動を生み出してくれます。

ナマちゃんと会えなくなってしまったことは、「せい」にしたくもなりましたが、向き合っていくことで、「せいをおかげに」することができて、このような「物語」にもなりました。まさに、「人生は物語」だなと実感します。



ということで、当初は、「三部作」としてお送りしようと思っていた『ナマケモノ物語』ですが、もう一作追加して、近日中に「其の肆」をお送りする予定なので、お楽しみに!!

「ナマケモノ物語」其の伍

「ナマケモノ物語」其の淕


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?