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【道楽コラム】病気になると、生き方を考える

病気の意味と意義

病気になると、体は辛いし、重い病気なら、命に関わります。
よくがん保険のCMで、「がんになったことで、生き方を変えました」みたいなものってやってますよね。

確かに、がんは死を覚悟する病気です。私の父も、ガンで亡くなりましたが、私にとっても、自分と向き合い、人生を見つめ直す機会になりました。父は病気のせいで亡くなりましたが、私にとっては病気のおかげで、過去の人生と決別することができました。

病気になることは、仏教では生・老・病・死の「四苦」に数え上げられます。確かに、病気になることは苦しいのですが、本当に大事なのは、病気になることが苦しみだと説くのではなく、病気になることで何と向き合うのか、病気のせいのするのではなく、おかげにできるものが何かを発見することだと思います。

父がガンになった時は61歳で、約一年半の闘病の末、亡くなったのは63歳の時でした。人はいつか死ぬし、歳を取れば取るほど死に近付きます。しかし、実際のところ、いつ死ぬかはわかりません。がんになって、余命宣告をされたからって、その通りに死ぬとも限りません。悪化して早く亡くなるかもしれないし、長生きすることもあります。そして、死の間際にして、通り魔に殺されることもあります。

君の膵臓をたべたい

『君の膵臓をたべたい』という映画があり、一番好きだと言っても過言ではない映画なんですが、奇しくも、昨日配信した【訃報】八千草薫さんの言葉から感じた「道楽」というコラムを配信しましたが、八千草薫さんの死因は「膵臓がん」でした。実は、このコラムの方を先に出す予定だったのですが、訃報を受けて、昨日急遽八千草薫さんの追悼コラムを配信したのですが、今回のコラムとの繋がりがあったことに驚いています。

『君の膵臓をたべたい』を観て、「愛」というものへの捉え方も変わったし、計り知れないほどの感動を味わい、何度見ても泣いてしまいます。物語としても、完成度が高く、はまみなこと当時現役高校生だった浜辺美波さんが女子校生役を演じ、若いながらでも素晴らしい演技でした。

私は神アニメランキング!虹見式という神アニメを研究しているコラムを運営していますが、あまりの感動に、サイト1周年記念として、アニメのコラムサイトに関わらず、「きみすい」の特集コラムを配信しています。

私にとっては、読み返しても感動が蘇り、涙が出てきます。

『君の膵臓をたべたい』の超あらすじ

ネタバレになってしまいますが、山内桜良は膵臓を患い、余命僅かの中、春樹に出会い、心惹かれていく。友達として絆を深めていく中、桜良は容体が悪化し、いよいよ最期の時が迫る。最後だからと外出許可を許され、春樹とのデートの為におめかしして、春樹が待つスイーツレストランに向かう。そわそわと桜良を待つ春樹。しかし、桜良は一向にやってこない。閉店時間となりお店を出ると、街頭ディスプレイで、桜良が通り魔に殺されたニュースが流れてきて、茫然自失となる春樹。

大人になって先生になった春樹は、生徒に語る。

「甘えていたんだ。残りわずかな余命を、彼女が全うできるものだと、
 思い込んでたんだ。
 馬鹿だった。明日どうなるかなんて、誰もわからない。
 だから、今のこの一日を、この瞬間を、
 大切にしなきゃいけないって、そう彼女に教わったのに」

春樹はその後、桜良が記していた「共病文庫」を読み、桜良の言動の裏にあった思いを知る。
その思いを受け止めて、過去に捉われて生きてきた春樹は、やっと今を生きられるようになった。

道楽の原点にもなった名作

この映画は、今の私にとっても、大きな影響を与えることになりました。「道楽」というものについては、『HUNTER×HUNTER』のジンの名言から明確になりましたが、「きみすい」からは、いつ死ぬかわからないからこそ、死を受け入れて「今」を生きるということを痛感しました。父のこともあって、それが深まりましたが、大事なのは、自分がガンになって余命幾ばくの状態でそれに気付いても、もう遅かったり、体がしんどい状態で自分らしく生きるのも、中々できるものではありません。

幸い今は元気で健康です。健康だからといって、命が保証されている訳ではありませんが、父の病気のおかげもあり、名作との出会いもあり、感動することで自分の心に刻まれました。

死を受け入れるからこそ、死ぬことに捉われずに、道楽に生きることができるのです。

その道楽に生きる仲間を増やしたいと、「道楽舎」のnoteを開設しました。

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