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ルフィ名言特別編(Vol.93)「ギノ"ゴ(チョッパー)」

物語と名言

Dr.くれはとヒルルクの会話を聞いていたチョッパーは、どこかへと走り出す。
木にぶつかって血を流し、ヨロヨロになりながらも、歩みを止めなかった。

チョッパーはヒルルクの家に戻り、図鑑を調べていた。

「行け!!!海へでも何処へでも!!!
 二度とここへ帰ってくるな!!!」
「おれは決して、お前を撃たねェ!!!!」

ヒルルクの言葉を思い出しながら、チョッパーは、決意を固めて歩き出す。
険しい道を行き、谷を越え、トナカイの群れが立ちはだかる。

ヒルルクも家に戻ると、チョッパーが立ち寄った痕跡を見る。
「・・・悪ィことをしたな・・・」
と思いながらも、残された時間、「せめておれの桜を見ろよ」と、最後の大仕事に取り掛かるが、早速爆発する。

ヒルルクは失敗の爆破に負けず、チョッパーも、震えながらトナカイと戦う。吹き飛ばされながらも、ヒルルクに教わったドクロの旗を掲げたチョッパーは、なんとかトナカイを退け、探し求めたキノコを発見するが、その場所は崖。そこにトナカイの群れが追ってくる。

1週間後、研究を続けるヒルルクの元に、チョッパーがやってくる。
その姿は、目は腫れ、ツノが折れ、足を引きずっていた。ボロボロになりながら、"アミウダケ"を差し出しながら言った、チョッパーの今回の名セリフ。

「ギノ"ゴ」

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                  出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社


「・・・お前、それをおれのために・・・・・・!?」

チョッパーは

「生ぎててドクター・・・!!
 ・・・ドクター、おれ医者になりたいんだよ・・・!!!」

そんなチョッパーを抱きしめながら言う。

「やれるさチョッパー
 お前はこんなにやさしいじゃねェか・・・!!!」

そんなヒルルクに対し、国王ワポルは、犯罪者として死刑を迫る作戦の命令を下していた。


名言の意味

今更この名シーンのネタバレもないので言いますが、"アミウダケ"は猛毒のキノコです。
1週間もかけて、しかもボロボロになってチョッパーが持ってきたのは、猛毒のキノコだったんです。しかし、ヒルルクはそれは毒キノコだとも言わず、「それをおれのために・・・!?」と、チョッパーの気持ちを受け止めました。

チョッパーがこの1週間。ヒルルクの為に危険に晒されて、ボロボロになってまで探してきたものは、毒キノコではあったものの、銃で撃ってまで突き放したチョッパーが、自分の為にそこまでしたのです。

そこで、「それは毒キノコだ!」などと言えるでしょうか?

ヒルルクの命を救う為に、自らの命を賭けてきたのです。その気持ちこそ、ヒルルクは受け取り、トナカイでも医者になれるということを、「こんなに優しいじゃねェか」と抱きしめたわけです。


プレゼントの本質

人は、誕生日とかお祝いにプレゼントをしますよね。もちろん、欲しい物をもらえる喜びはあります。しかし、物はいつか壊れます。小さい子供にとっては、欲しい物を貰えることが嬉しいんでしょうけど、プレゼントをもらって一番嬉しいのは、その「気持ち」だと思うんです。綺麗事でクサイかもしれませんが(笑)、それが本当だと思うんですよ。お祝いしたい、喜んでもらいたいという気持ちこそが嬉しいもので、どんなプレゼントにするかを考えたり、選んだりしてくれる時間こそが、嬉しいと思うんですよ。そのプレゼントはいずれ壊れたり、失くしてしまったり、メルカリで売ったり(笑)するかもしれませんが、その気持ちは、無くなることはありません。

それをちゃんと感じて受け取れる自分でありたいと思うし、ヒルルクはチョッパーのその気持ちを痛いほどわかっていたからこそ、一度は突き放したチョッパーを抱きしめたんだと思います。

とは言っても、「知らない」ということで、命がけで取ってきた万能薬が「毒キノコ」だったということは、人の命を奪うことにもなります。
プレゼントは、気持ちが一番大事だと思いますが、どんな物にするかということも大事だと言うことも忘れず、慎重に選びたいですね。

来週はクリスマスなので、大切な人へのプレゼント選びの参考になればと思います(笑)

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