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今田ずんばあらず、旅する小説家
2021年12月29日 22:47
毎週金曜日22時頃更新!【ユーメと命がけの夢想家】目次000:雨の日の朝食001:黄昏時幕間001:加虐と被虐002:秘密の恋幕間002:適切な努め003:トキメキ二重奏幕間003:焦燥と設計004:きらめく星空幕間004:三幕構成と本を読むということ005:帰宅したら、何だかものすごいことになっているのですが幕間005:構造と理屈なき展開↓2月4日(金)22時
2022年1月7日 21:30
前回目次◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ クロイシさまというお方がいる。 凛々しい眉毛とその横顔に、惚れてしまったんだと思う。でなけりゃ、一駅先の公園になんて通いつめたりなんてしない。 あなたは舞い散る葉っぱを見つけると、夢中になって追いかけて、掴みとろうと躍起になる。その真剣な瞳が、好きなのだ。 もっと、お近づきになりたい。 それは叶わぬ願いなのかもしれないけれど。 でも
2021年12月31日 21:30
前回目次◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 黄昏は、誰そ彼、から転じたものらしい。そのことを、中3の古典で習った。暗くなってきて、目の前の人が誰だか分からなくなる時間、つまり夕方ってことだ。黄昏時。その字面もあわせて、当時の俺はカッコいい名前だな、なんて思ったりもした。 でも、よくよく考えてみると、「誰そ彼」、と疑念を抱くのは、夕方だけではないってことに気が付いた。 黄昏時は、孤独を抱