風よ あらしよ 劇場版
鑑賞:2024年2月
伊藤野枝を通じた明治・大正。
映画という媒体があって良かったと思うと同時に、訴える内容や製作意図に注意を向けなければいけない作品。
正直、役者さんで見続けられる映像です。
吉高由里子さんと永山瑛太さんの魅力がほとんどを占めています。
前半はマイルドに人物描写も入っていけます。ただ、どうにも観客を信頼していない姿勢のようなものを感じます。後半は、おそらく原作が調べ上げた事件の流れに身を任せているのではないかと思うほど、再現映像のようなツクリになっている気がします。
驚いたのが音楽。大胆に音楽演出が入ってきます。必殺仕事人なのかな?なんか違うと思います。クリエイティブプロデュースに難があったのではないでしょうか。散漫になった何かが影響していると思われました。
作るの大変そうなのに、報われない感じが切なくなりました。
▲どうしても重ねて連想してしまう「福田村事件」。
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