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【映画感想】後悔していること、ありますか?/ハロルド・フライのまさかの旅立ち

ちょっと前に王様のブランチでLiLiCoさんが泣くのを堪えながら紹介する姿を見て、絶対観たい!!これは行かねばと、ヒューマントラストシネマ有楽町でイギリスNo.1大ヒット作「ハロルド・フライのまさかの旅立ち」を鑑賞してきました。

『どうしても伝えたいことがある。』
手紙を出す代わりに、彼は手ぶらで歩き始める
まさかの一歩が人生を変える、驚きと涙の感動作!

ハロルド・フライのまさかの旅立ち 公式サイトより

あらすじ(ネタバレありません)


この映画は、イギリスの田舎街で穏やかに過ごしている老父婦のもとに一通の手紙が届くことから始まります。宛名は主人公・ハロルドへです。差出人は以前勤めていた会社の同僚の女性から。それを見た奥さんは、少し焼きもちなのかイライラした態度に。一方、ハロルドは彼女がホスピスにいることを知り、落胆します。そして、返事の手紙を出す代わりに彼女の元へ歩きはじめます。けれど、彼が歩く理由はそれだけではなかった。道中、ハロルドが出会う人を通じて見せる感情の変化が、今まで彼がどんな風に生きてきたか、奥さんとの関係、何に後悔しているかを少しずつ明らかにさせます。雨風や寒さに耐えながら、もくもくとハロルドは歩き続けます。


歩く、それでも人生は続くから


人生で後悔していることありますか?
わたしはあります。40代後半戦を迎えていますが、ふとした時に思い出してしまって、そんな時は「ふぁぁ〜っっ」と脳内でため息なのか、小さい叫び声のようなものをあげてしまいます。

自分の中で、なんだか分からないけど、モヤモヤして消化しきれない感情にさいなまれ、「乗り越えた!」と思いたかっただけで、本当の意味で乗り越えてない壁が、「まだクリアしてないよ」と再び目の前に現れる。なんともイヤな気分になります。「また、きたかぁ〜」と。

『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』は、人生は必ずしもゲームのようにクリア出来なくても、次のステージに行けるし、進むことができる。ただひたすら、止まることなく歩き続けようと、人生の大先輩、ハロルドから温かくて、優しいエールをもらえる。そんな映画でした。


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