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発信することは、自分自身への最高のコーチングになる

発信することは、他者に自分の考えを知ってもらうことが本来の目的だと思います。しかしながら、実は、その発信は「本人」にも深く刺さることあります。ブーメランのように。そしてそれは、自分自身を(良い方向に)変容させるコーチング的な要素を持っているとつねづね考えています。

たとえば、僕は前回の noteVoicy で、「悔しさをバネに」というモチベーションこそ最強だと思う、という内容を書き、そして話をしました。

このテーマについては長らく頭の中にイメージとして持っていたのですが、メインテーマとして新たに言語化してみました。そして、この言語化というプロセスを経るたびに実感するのですが、「イメージ」や「概念」に過ぎなかったものが、言語化によってものすごくクリアになるのです。

発信者は、読者に向けて発信するわけですが、このとき、自分自身へのフィードバックもかなり強いものです。自分が言ったことや、自分が書いたことは、曖昧だった概念がクリアに言語化されたものとして、自分にもぐさっと刺さることがあります。

今回のケースですと、僕自身が、発信する前よりも「悔しさをバネに〜」という内容についてさらに確信を深めることになりました。自分で言っておいて、です。このプロセスがとても重要なのだと思うわけです。

一般的に発信者は、自信を持って自説を述べたとしても、実際のところは発信者であると同時に「聞き手」や「読み手」でもあります。自分で自分に言い聞かせている、ということですね。

なにかコンテンツを発信するときは、自分の頭の中にあるモヤモヤした概念を引っ張り出してきます。そしてそのプロセスは、ある種の「対話」に近いという感覚を持っています。

言うなれば主観と客観による対話、そいうイメージでしょうか。もちろん、その両者ともが自分自身なので、どちらも主観といえば主観のはずです。しかしながら一方が「客観」役を演じることにより、主観と客観の対話を成立させます。客観側は、メタ認知ともいえるでしょうか。できるだけ、外から自分を見ようとする意識です。

そしてこの「主観」と「客観」の」対話こそが、コーチング的な効果を生み出すと思うのです。


「発信」が、自分自身の気づきと成長に大切な理由


「読みたいことを書けばいいのだ」という主旨の本が話題になったことがあります。何かを発信するときは、まずは自分自身が最大の読者ということですよね。

書くにせよ、話すにせよ、自分の中で対話しながら話の構成を組み立てていく。そしてその完成した「話」は、まずは一番近い自分自身に最初に届く。

自分が言ったことにあらためて納得させられている、そういう感じでしょうか。しかも、自分で問いを立てて自分で答えているわけですから、一方的なティーチングでもない。インタラクティブな対話によって成り立つ、コーチングという概念に近いと感じるわけです。

発信という行為には、そういうプロセスが必ずセットになっていると思っています。だからこそ、普段から継続的に発信していると、本を読んだだけよりも、より説得力のある話ができることになる。これは、自分自身がすごく納得しているからですね。セルフコーチングの成果だといえるでしょう。

これは強いですよね。例えば僕なんかも、ウェビナーなどで話をするとき、一度でも自分で書いたりしたものはものすごく自信を持って話ができるんですよね。そのことについて、自分の中で対話を繰り返したから。単なる知識ではなく、自分自身が「改善した」「成長した」という実績があるわけです。だから、ほんとに良いと心から思える。

新たに本を読んだばかりのホヤホヤのときって、それがとても良い内容であったとしても、人に共有するときにちょっと躊躇してまいます。なんというか、「聞きかじった」だけなので、あまり自信を持って語れないというか。

でも、一度でも、その内容を自分で咀嚼してみて自分の言葉で発信すると、それは「本当の自分の考え」に近づきます。そして、自分が変容・成長することによってその価値を実感できます。古今東西、そうやって「知」は受け継がれてきたと思うのですよね。


発信を継続することは、本当に大変です。SNSで発信しても、最初はなかなかフォロワーさんも増えなかったりして、やりがいを感じにくいかもしれません。

しかし、「自分自身が第一の読者」だと考えると、発信すること自体にものすごく価値を感じられると思います。

そういう意識を忘れず、僕もまた引き続きがんばっていきたいと思ってます。


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Voicyで、この内容についてさらに掘り下げました。よろしければぜひお聞きください!

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