___Ep2.ポエマー女、初めてのひとりツインナイト
コロナ禍のとある連休。
友人と遠出をする予定だったがそれが難しくなってしまい、
私は一人、ホテルステイをすることに決めた。
宿泊したのは、名古屋駅から歩いて数分の素敵なホテル。
部屋が広いという理由だけで、おひとりさまだけど贅沢にもツインルームを選択した。
言っておくが、私はお金持ちでもなんでもない。ただの平凡な、いや、それ以下の社会人である。
そんな事は自分が一番分かっているが、この日はとにかく一人でのんびり過ごしたかった。
た、たまには背伸びしたって、いいだろ、、?
ふと思い出したが、当時の私はまだ実家に住んでいて、
親にはなぜか、一人で宿泊しに行くことは内緒にしていた。。
早速ロビーにてチェックイン。
「本日からお一人様で一泊、ツインルームでお間違いないでしょうか?」
人生初めての❝おひとりさまツイン❞はなんとなく恥ずかしかったが、
無事にルームキーを受け取り、部屋へ向かった。
「ガチャッ。(扉を開ける音)」
「!!!!!!」
想像以上の綺麗さとおしゃれさと、十分すぎる広さに感動した。
普段なら気を遣ってなるべく早めに終わらせるルームツアーと写真撮影も、一人なので好きなだけできる。最高。
ひとしきり写真を撮り終えた後は、当時お気に入りだった韓国エッセイを読んでゆっくりすることにした。
とはいえ基本的に集中力のない私、しばらくすると次の行動に出た。
「ん?これは一体?」
と思われるかもしれないが、私は自分のお気に入りの私物を撮影する、いわゆる❝物撮り❞が大好きで、この日もお気に入りのものを持ち込んでいた。
この日の私は絶好調で、物撮りにとどまらず自分自身を撮影することにも成功した。※もちろん一人
後日この写真を友人に見せると、「ほんとに一人で何してんの?w」と心配されたが、大丈夫。私もその気持ちで撮影していた。
ひとしきり楽しい時間を過ごした後、普段の生活では考えられない行動その②「早めのバスタイム」をすることにした。
のんびりと湯舟につかれそうだったのも、この宿を選んだ理由の一つ。
バスタイムのあとは夕食。
部屋から注文できる料理もあったが、私はセレブではないので断念した。
そして、今日は部屋から一歩も出たくない。
という理由で、事前にコンビニで買い込んでいたものを頂いた。
そこからは、ひたすらチルタイム。
好きな音楽を流して、その空間と時間に浸った。大好きな日記も書いた。
普段から、音楽を聴いてボーっとしたり、キラキラしたものに思いを馳せたり、思い浮かんだコトバたちを文字に起こすことが好きな私。
思い返せばポエマーと呼ばれるようになって早何年。もうすぐ10年になるかもしれない(時の流れどうした)。
間違いなく、最高の夜だった。
ただ、人間って贅沢な生き物で、良い夜ほど誰かに伝えたくもなった。
そして話はここで終わらない。
なんとその夜(正確には夜中)、
私は歯の激痛でうなされることになる。
「あの先生、人生はそう上手くはいかないとはこの事を意味しますよね??」
学生だったら間違いなく挙手していたに違いない。
これも含め、人生か。
ポエマー女、初めてのひとりツインナイト。
歯の激痛はこりごりだけど、また満喫したいものだ。
セレブの皆さんもそうではない方も、
たまの贅沢おひとりナイトをお勧めする。
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