見出し画像

元木カレンダー ~純粋な気持ちで向き合って~

※この記事は2021年12月時点の記事となります。
 執筆をした小林は現在在籍しておりません。


こんにちは!ジェイマックスリクルートメントの小林です。もう今年が終わりますね。本年も大変お世話になりました。寒さも厳しくなってきましたので、皆さまもどうぞご自愛ください。

昨今は求人数も多いですし、転職エージェントの数も多いですよね。お会いする求職者の方も、複数並行しての応募他エージェントを同時利用されている方も多いです。

さて、今回はまさにそんな状態だった20代のAさんを支援した、弊社コンサルタント元木のエピソードです。いつもエネルギッシュで社内の明るい太陽的な存在ですww

画像2

複数エージェントを利用している方の場合ですと、応募企業の管理、日程の調整、選考企業の優先度付け・・・などがポイントになります。時には、数多くの面接を受けるだけで疲弊してしまい、当初の目的が見えなくなってしまう方も。。。

果たして元木は、そんな状態の方にどんなアプローチをしたのか?!ぜひご覧ください!

今回は、私たちの普段のご支援のお話です。転職エージェントってどんなかな?転職活動ってどんなかな?という方も、ぜひ参考にしていただけましたら幸いです。

それでは、どうぞ~!



ろ、60社応募して、20社面接予定・・・?!

画像2


――Aさんは有名私立大学の理工学部を卒業している20代のエンジニア。学部では統計学の研究をしており、その経験を活かすためにもデータサイエンティストとしてのキャリアを積むことを希望しているが、現職ではそのような経験を積むチャンスが無いため転職活動に踏み切った。

ご経歴的には確実に支援できるので、あとは私たちエージェントの腕次第というところ。💪

――元木は私との事前の打ち合わせで、Aさんに紹介予定の企業の特徴やデータサイエンティストの方をご支援する際のポイントについて再確認を終えると、

元木:
小林さん、私絶対にAさん決めますから !!

――と、いつも以上に気合が入ったセリフを残し、出かけていく。私はそんな元木を震えながら見送った。

画像4



――Aさんとのキャリア面談を終えた元木がオフィスに戻ってきた。

小林:Aさんとの面談はどうだった?

元木:Aさんめちゃめちゃいい人でしたよ!やる気もありましたし、是非ご支援したいです。

――前向きな発言をしているのに、なぜか浮かない顔をしている。

小林:・・・どうしたの?何かあった?

元木:いや・・・。なんというか・・・。 Aさんすごくいい人なんですけど・・・ 60社に応募して、20社で面接を予定していると・・・。

小林:えっ?!?! ろ、60社に応募して、20社で面接予定?!

画像4


――私は一瞬言葉を失うが、他のエージェントが絡んでいるならば仕方がないのかなと一人で納得してしまう。

小林:Aさん、もしかしてエージェント、○○社を使ってるの?

元木:はい。そうなんです。強引に多数応募させられたと言ってました。。。

小林:うーん、確かに○○社は、過去に個人情報を勝手にバラまいていたけどさ、あれだけ問題になったんだから今はさすがに応募意思の確認はしているでしょ・・・?

元木:いや~、勝手にチェックさせられたと言ってましたよ・・・

小林:うーん・・・。 でもね、チェックしているということはさ、自分の意志で応募依頼は出しているよね。それなのに、人のせいにするようなコメントはちょっと残念に思ってしまうかな・・・
まあ、応募数はめちゃくちゃだから、そこはエージェントとしては、一旦止めるべきだと思うけどね。。。

元木:そうですよね。。。でもAさん、転職が今回初めてですし、きっと転職活動の進め方が分からなかったんだと思います。
あと、Aさんは他エージェントの対応に対しても怒ってたので、ちょっと感情的になって話していただけで、やる気もありますし、Aさんだったら必ず良い転職ができると思います!!

画像5


――元木は私をまっすぐに見て、Aさんがいかに良い方なのか、学部のときにこんな研究をしていて、データサイエンティストの素養があるから、弊社と取引をしてくださっている企業のためにも、絶対にAさんをご紹介をするべきと何度も訴えてくる。

こうやって求職者の良いところを探して情熱を持って仕事に取り組めるところが、求職者や企業から評価されている理由だろう。・・・私は元木の姿勢を好ましく思う反面、20社で面接を予定している方の支援ができるイメージが沸かない。。。


必殺!!元木カレンダー!!

画像6


小林:Aさんを支援するのは良いとしてさ、現実として20社で面接を予定している方をどうやってこれから支援しようか?

――元木はうーんと唸りながら、下を向いて何か考えている。私は元木をそのままにして、しばらく自分の業務を進めていると、元木が明るい声で話しかけてきた。


元木:分かりました! 小林さん、大丈夫です。カレンダーを作ることにします!!

小林:・・・へ?カレンダー?!

元木:そうです。カレンダーです。大丈夫ですよ。これでAさんを支援できます!!!

画像7

――元木は自信に満ち溢れた顔で言い切ると早速何か作業を始め出した。困惑している私を尻目に、弊社の元木には何やら秘策がある様子。。。


元木:大丈夫ですよ~。ちょっと待ってくださいね~!今作ってます。これでAさんを支援できます!


――何をしているのかは分からないが、なんだか楽しそうだ。しばらくすると、元木は私の前に現れて自信満々に語り始める。


元木:できました!見てください、小林さん!


――そういうと、元木は私にカレンダーを手渡してきた。良く見ると、Aさんの面接予定がその中にびっしりと書き込まれている。

画像8


小林:おお、これはすごいね!!

元木:そうなんですよ。このカレンダーを使えば、Aさんの転職活動の進捗を見逃さないので、しっかりフォローできるかなと(にやり)

――求職者の他社選考の進捗を管理するのは大切なことだけど、求職者のためにカレンダーを作るという発想は無かったな・・・。私はAさんのためにカレンダーを作り上げた元木の思いつきに感動してしまった。

その後、元木はランチタイムになるとAさんのために作成したカレンダーを見ながら毎日のようにAさんに電話をかけていた。


元木:(( Aさん、そうなんですね・・・。じゃあ○○社と△△社は希望とは異なるので辞退が良さそうですね。◇◇社は希望と合っていそうですね。こちらは優先度を上げて、最終面接に進みたい旨を、企業にも伝えた方がいいですね。))

画像9


――当初20社あった面接企業も、元木が間に入って整理をしているようで、最終的に5社の企業にて最終面接を受けることになった。このくらいまで絞り切れれば、Aさんも優先順位をつけられるだろう。

元木は笑顔を浮かべながら、自信に満ちた声でAさんとの会話を続けている。新人のころは「求職者の方と緊張して話せないです~><」とか言っていたことを思い出してしまい、私は下を向いて吹き出してしまう。

小林:それで、Aさんはどんな感じになったのかな?

――私は何事もなかったように、Aさんとの電話を終えた元木に話しかけた。

元木:はい!Aさんの中で転職に向けた軸がはっきりとしてきました。最初はデータサイエンティストとしての経験を深めるため、とにかく優秀な社員が多く在籍している大手企業を希望していましたが、超有名Web企業の○○社で面接を受けたことをきっかけに、やっぱり良い人が多い会社で働きたいと言ってました。

小林:なるほど。どうしてAさんは○○社の面接で考えが変わったの?

元木:優秀な方が多くいる○○社では、面接を担当した方が上から目線でとても感じが悪かったと言ってました。。。 それで優秀な方が多い企業で働くことよりも、良い人が多い会社で楽しく働きたいと考え直したのだと思います。

――Aさんと繋がっている確信があるのだろう。元木は自信に満ち溢れた表情でデスクに戻り、Aさんへのフォローメールを書き始めた。



そして、伴走しきる・・・!

画像10

――数日後、外出を終えてデスクに戻ると、元木が満面の笑みで報告にきた。

元木:小林さん、やりました!!Aさんですが、私が紹介した◇◇社の内定を受諾してくれました!!

小林:おおお。すごいね!!でも、たしかAさんさ、この後も別の大手企業で面接予定してなかった?俺さ、こっそり元木カレンダーを見てたから知ってるんだw

元木:元木カレンダーってなんですかww まあそれはおいておいて。。。Aさんからさっき電話をもらったのですが・・・

画像11

――元木は爆笑しながら、Aさんが内定受諾をしてくれた理由を説明する。簡単に言うと、元木が紹介した◇◇社の最終面接の際に、面接官は厳しく面接をするだけでなく、Aさんの立場に立った親身なアドバイスをしてくれて、そのような厳しくも温かいアドバイスにAさんは感激をし、内定を出してくれた◇◇社へそのまま入社を決意したらしい。

私は面接官の器の大きさに感動し、この企業であればAさんにとって良い転職になると確信した。

小林:うん。よく分かりました。そしたらAさんにとっても、◇◇社にとっても良いご縁になるね。エージェントとして素晴らしい仕事だったね。お疲れ様でした。

元木:はい!(*^^)v


――元木は嬉しそうに自分のデスクに戻り、ニヤニヤしながらメールを打っている。うん。本当にお疲れ様でした!

転職エージェントの立場では、自分が紹介する企業に求職者が入社をしてくれないと自身の報酬がゼロになってしまう。。。だから時間をかけた丁寧な仕事ではなく、ドライに効率的な仕事をせざるを得ない時もある。

だからこそ、純粋な気持ちで求職者の方と向き合って、信頼関係を築き、最後まで支援ができたことは、とても素敵なことだなと思う。

エージェントとしての幸せを私も分けてもらったような出来事で、ものすごくやる気になった一日でした。


●   ●   ●


画像12

いかがでしたでしょうか。今回は一緒に頑張ってくれているコンサルタント元木の転職支援のエピソードでした。

目の前の面接、内定獲得・・・と一生懸命になってしまうと、つい優先度が見えづらくなってしまうこともありますよね。そんなときに、一緒にお考えや状況を整理できる存在として、どうぞお気軽に私たちに頼っていただけましたら幸いです。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
それではまた、次回お会いしましょう~!


▼ ご相談はこちらから登録お願いします!

▼ こんな想いでサポートしています!ご挨拶はこちら!

▼ HPリニューアルしました!覗いてみてください!

◎求人情報は こちら
◎Twitter も やっています
◎Facebook も 見てみてください
◎LINE も 始めました

#キャリアコンサルタント   #転職活動   #体験談 #エンジニア転職
#エンジニア   #面接   #採用面接   #転職エージェント #IT転職


読んでいただき、ありがとうございます!スキやシェアいただけると泣いて喜びます!お気軽に接してください!