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<後編> 田中ジェットコースター ~予想できない転職支援~

※この記事は2021年7月時点の記事となります。
 記事を執筆した小林は現在在籍しておりません。

こんにちは、ジェイマックスリクルートメントの小林です。7月ですね~。暑さにも負けずに今月も頑張りますよ~!

さて前回は、弊社コンサルタント田中の奮闘エピソード。紆余曲折あった思い出深いお話の前編を投稿しました。

 ー あらすじ ー

SES企業でインフラエンジニアとして経験を積んできた20代のAさんから転職サポートの相談を受けた田中。コロナ禍での転職活動。別ルートで応募をしていたすべての企業から、書類選考NGの連絡が入ってしまい、元気を無くしてしまう。。。田中はAさんを励まし続け、職務経歴書を作り直す提案をすると、Aさんは再び転職活動を開始してくれた。

「より上流からプロジェクトに関わりたい」「3年以上昇給が無かったため、基本給を上げたい」

そんな転職を考えたきっかけを元に、弊社からはプライムSIer準プライムSIerの求人をお勧めし、あとはご本人の希望で社内SEにも同時に応募を開始。励ましつつ、書類もブラッシュアップしてもらい、再度挑んだAさんをサポートする田中。どんなことが起こるのか・・・!

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今回は、その後編です。
転職活動中の方、そうでない方も、このお話が何かの参考になりましたら幸いです。それでは、どうぞ~!



無事に良いご縁をいただき・・・!

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――社内SEへの応募はいずれもお見送りとなってしまったが、準プライムのSIerからは是非面接をさせて頂きたいと、同時に2社から連絡が届いた。

6社応募して2社で書類選考合格33%の書類合格率。最初に大手のエージェントを使用していた際には、20社に応募して1社も受からなかったとのことなので、職務経歴書を丁寧に書くことの重要さがよく分かる。

早速、田中はAさんに向けた面接対策の準備を進めている様子で何やらブツブツ言いながらメールを書いている・・・。

田中:あー、ここの言い回しは・・・・うーん。。今後のビジョンは・・・・。

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――求職者の立場になってみると、こうやって一緒に戦ってくれるコンサルがいると、本当に心強いんだろうなと思う。

その後も田中はちょくちょくAさんに連絡を取りながら面接のガイド進めていき、2週間後には応募した2社両方から無事に内定をもらうことができた。

よし !!


田中:
小林さん、Aさんと今話したのですが、 やっぱり最初に面接を受けたS社の方を選びたいということでした。

小林:了解です。 理由を教えてもらってよいかしら?

田中:はい!S社は人を育てていくという気持ちが強く、研修制度が充実していることと、人事評価制度が明確で、年収が上がっていくイメージを持てたところが良かったそうです。

もう1社の内定が出たB社も悪く無かったそうですが、面接を受けたときの印象で堅すぎるのでは・・・という懸念もあり、比較でS社にされたいとのことでした!


小林:なるほど。分かりました。それにしても、最初に田中が予想した通りになったね。

田中:えっ? 何ですか!?

小林:1次面接を終えた感想を電話で話していた時、AさんS社がすごく気に入っていたし、なんかこのまま決まりそうですね~、って話してたよ!

田中:あっ確かに。。でも、Aさん無事に決まって本当に良かったです。

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――その後、すぐに企業に内定受諾の連絡を入れる。自分の頑張りが結果に繋がり、Aさんにも喜んでもらえて、田中はとても嬉しそうだ。

コロナ禍ではあるけれど、Aさんはスムーズに決まったな~と私は動き始めた転職市場の鼓動を感じていた。


現職との退職交渉で・・・

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――そして1週間後。私はいつものカレー屋にお弁当を買いに行き、オフィスに戻ってくると、田中が青い顔で話しかけてきた。


田中:小林さん、あの、、Aさんの件なのですが、先ほどメールが来まして、当初約束した月での入社は難しいので、入社時期を最低3ヶ月以上後ろ倒しにしてもらいたいと連絡がありました。

小林:えっ !?入社時期を3ヶ月以上後ろ倒し?退職は今から5ヶ月後でないとだめということ・・・?

田中:はい、そうなんです。。。それで今電話をしたらAさんと少しお話ができたのですが、現職に退職の相談をした時に「後任となる方がすぐに見つからないので、最低でもそのくらいは必要」と言われた、とのことでした・・・直属の上司の方からは、かなり強く言われたようで、Aさんもとても困っている様子でした。

小林: なるほど・・・

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――Aさんの現職はいわゆるSES企業だが、SES企業を希望されるエンジニアの方は少ないため、経験者の採用は本当に難しい。。。特に今はコロナ禍で景気も悪くなっているので、Aさんが辞められた場合に、未経験者を採用して育てる余力も無く、なんとか引き留めをしたいのだろう。


Aさんの上司の気持ちは理解できる。。。ただ、これまで昇給も無い中で現職で頑張ってきたAさんに対して、自社の都合のためにAさんの将来に向けた芽を摘むようなことをしてくる態度に、私は憤りを隠せなかった。


小林:田中も分かっていると思うけどさ、日本の法律では2週間以上先の退職日を伝えれば、100%希望の退職日で辞められるんだよね。

田中:はい。。。

小林:今回は2ヶ月先の日程を退職日にしている訳でしょ。本当ならばここで100%決まるはずなのよ。後任が見つからないという理由で、さらに退職日を3ヶ月後ろ倒しにしろとか、Aさんの現職のやり方はちょっと酷いな。 

田中さ、Aさんに連絡を取って、うちがAさんの代理人として、会社と退職の交渉させてもらえないか聞いてもらえるかな。OKもらえたら、うちがAさんの会社と話をするよ。

田中:
はい・・・!すぐにAさんに確認します!


――Aさんに連絡をすると、Aさんはためらいながらも、弊社が代理人として退職交渉することに賛成をしてくれた。よし!私は静かに交渉の準備を始めた。


そして、また次に向けて・・・!

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――翌朝、意気揚々と出社をすると、Aさんから再びメールが入っている。少し緊張しながらも、メールを開く。

「お世話になっております、Aです。田中様には色々とご相談に乗って頂きまして大変感謝しておりますが、S社への入社を辞退させて頂けませんでしょうか。大変申し訳ございません。S社の方々にも、何卒よろしくお伝えください。本当に申し訳ございません。」


――えっ? (゜Д゜) 

出社をしていた田中は、Aさんのメールを読んでしばらく時が止まっていたが、すぐにAさんに電話をかけた。

電話をしている田中の様子をこっそり見ると、電話口で謝罪をしているであろうAさんを必死な声で励ましている

面談の際にはAさんを励ましながら職務経歴書の改定案を作り面接対策のお手伝いをして丁寧なサポートをしてきた田中。そして今も、ただ親身にAさんを励ましている。泣けてくる。。。

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田中は電話を終えると、しばらくうなだれていたが・・・無理に明るい声を出して話しかけてきた。

田中:Aさんと話しました。。。えーと、簡単に言うとうちが退職交渉をするという話を上司にした後に、社長から呼ばれてお話をしたそうです。

そこで、Aさんの希望に合うような案件を会社として、全力ですぐに探すし、給料も月額4万円UPするので、これからも一緒に頑張って欲しいと言われたそうです。それで、、その話を断れなかったので転職は諦めてこれからも現職で頑張るということになったそうです。

小林:そっか・・・。色々と言いたいこともあるけれど、もう残る約束をしてしまったのであれば、覆すのは難しいかな。。。Aさん優しいところもあるし、社長直々に話をされて断れなかったんだね。

田中:そうですね。。でも、S社の人事担当になんて話したらよいか・・・。 でも、あー。。。悔しいです。。

――下向きながら田中は言葉を紡ぐ。


小林:そうだね。後で振り返りをしよう。気分転換でちょっとアイスでも食べてきてくださいw


――私は田中をオフィスから送り出すと、Aさんの現職の社長を想像しながらシャドーボクシングした。

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((小林:お前は転職するって言わないと年収上げないのか !本当にAさんの希望にマッチした案件持ってくるんだろうな!))


――ぶつぶつ文句を言いながらひとしきり体を動かし、疲れてきたので、ぐったりしながら窓に持たれかかる。


元木:
小林さん、朝から窓の外をずっと見てますけど、大丈夫ですか?

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――元木に警告され、喝が入った。Aさんが辞退になってしまった連絡をしないと。S社の人事担当者に、Aさんからの入社辞退の連絡を入れる。

かなり怒られると思ったがそのようなことは無く、人事担当はAさんの入社辞退を非常に残念がり、「とても良い方なので、強く引き留められるのも分かります。Aさんに代わる良い方を是非紹介してください」と、次に向けての弊社への期待のみを告げられた。私は電話越しに何度も頭を下げた。


S社への連絡を終えると、私は急にAさんの今後が心配になってきた。Aさんは現職に残って幸せになれるのだろうか・・・。でも引き留めで現職に留まることを選択したのはAさん自身なのだから、なんとか次につながるような経験を積んで欲しいな。

そして3年くらい経って、本当に自分のやりたいことが見つかったら、是非また相談しに来て欲しいな。

((小林:よし、とりあえず田中が戻ってきたらこれまでの頑張りを褒めてあげないとな。またチームの皆で頑張ろう!))


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いかがでしたでしょうか。今回は一緒に頑張ってくれているコンサルタント田中の上がり下がりある転職支援のエピソードでした。

現職でご活躍されている方ほど強い引き留めに合い、退職交渉が難航するケースも多いですよね。転職活動だけではなく、1人では大変なことも、どうぞお気軽に私たちに頼っていただけましたら幸いです。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
それではまた、次回お会いしましょう~!


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