【企業分析②】USJ(ユー・エス・ジェイ)

「フレームワークで読み解く企業研究」の第二弾です!

第一回がオリエンタルランドでしたので、その競合として年々存在感が出てきているUSJを調査対象としてみました。


【読んで欲しい人】
↓↓のような人向けの情報です!
・対象企業の現状を、サクッとどんな状況なのか知りたい
・ビジネスモデル・マーケティングの勉強がしたい
・就活対策のために企業の情報を網羅的に知っておきたい


【ご注意事項】
・2017年3月時点での情報をもとに分析、考察しています。
・情報のソースは独自でかき集めており、分析内容には一部主観も含みますので、悪しからずでお願いします。


今回も同様に、以下の流れで分析をしていきます。
■市場環境(PEST分析)※全分析ともに共通
■ビジネスモデル(売上算出式)
■自社・顧客・競合分析(3C分析)
■製品・価格・流通・広告分析(4P分析)
■5F分析
■分析から見える課題
■分析を踏まえた新規施策アイデア

それでは長々と失礼しますが、お付き合いくださいませ!


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▼市場環境(PEST分析)※2017年3月時点・全分析ともに共通
・Politics(政治情勢)
農協の組織改革を柱とする農業改革、労働市場の柔軟化を含む労働改革、増え続ける社会保障費を抑制するための医療・年金・介護改革など、課題は山積みな状態。
米トランプ大統領がTPP脱退を宣言。TPP脱退実現の場合、TPP前提で計画されていた農業改革が遅れ、工業品の輸出が伸びない傾向。
同じく米トランプ政権の指針で、米軍駐留撤退の可能性あり。自国防衛についての議論が活発になる。→実際のトランプ政権の動きは現状不透明なため、影響を大きく受ける可能性あり。

・Economy(経済情勢)
米大統領選後、円安傾向が続いており、輸出企業(主にメーカー)の業績回復が見込まれ、景気は緩やかに良くなる基調。
2020年オリンピックに向けて公共事業・不動産開発はじめ、消費の拡大が続く見込み。
海外からのインバウンド来訪者数・消費額も年々増加傾向あり。

・Society(社会情勢)
2016年の労基関係事件もあり、働き方改革が緩やかに浸透し、企業活動において生産性が問われる。(プレミアムフライデー・週休3日制導入企業も出てきた)
流行モノはマス(TV)とネット(SNS)のセットで生成されるようになる。

・Technology(技術情勢)
AI、IoT、VR、ドローンなど、2016年騒がれた技術を活用した新端末・サービスが続々商品化、一般に普及していく見込み。
IoT、ロボット技術を活用したスマート家電商品も続々リリース、一般に普及見込み。
ビットコイン/ブロックチェーンのような仮想通貨の技術が、他産業にも応用される可能性が出てくる。

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▼ビジネスモデル(売上算出式)
「売上=来場者数 × 客単価」
来場者数:新規来場者+リピート来場者
客単価:チケット購入額+パーク内飲食+グッズ等購入

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▼自社・顧客・競合分析(3C分析)
■自社(Company)
【企業理念】
ゲストの期待を上回る「感動とサービス」を提供することにより、エンターテインメント&レジャー業界におけるアジアのリーディングカンパニーを目指す。

【ポジション】
「世界最高のエンターテイメントを集めたセレクトショップ」

【経営資源】
自社以外のコンテンツ利用。
日本に1つしかいないという体験。
VR,ARを駆使した最新技術。

【その他】
・2017年は「やり過ぎ限界突破」を掲げ、「ユニバーサル・クールジャパン2017」にてコンテンツ拡充。
・2015年来場者数:1390万人(前年比17.8%成長)
・2015年売上;1500億円以上(決算開示せず)
・2014年売上高:1385億円、営業利益:390億
・2016年チケット代の値上げ。(5500円→7400円)
※2017年2月に更に値上げ予定。
・ジャンプやAKBとのコラボ実施。

■顧客(Customer)
【市場全体】
・2015年の「テーマパーク・遊園地」の市場規模は6,650億円以上。 
(収入高合計だと8,000億円以上)
・余暇市場は72兆円以上。 
※余暇:スポーツ・趣味/創作・娯楽・観光/行楽を含めたもの
・「コトの消費」拡大、訪日外国人観光客の増加が伸びている要因。

【顧客】
・2016年上期の来場者数は700万人で過去最高を記録。
・2015年通期の来場者数は1,390万人で過去最高。
・自分の好きなものを見に行きたいという顧客動向あり。
・現状ターゲット層:学生、若年女性が中心。
・拡大ターゲット層:低年齢子供連れ、男性客(クール・ジャパン)、関西の学生限定のキャンペーンにて学生層のさらなる拡大。
・来場者の10%程度が訪日外国人。

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