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理学療法士とは

理学療法士とは

理学療法士も以前に比べてだいぶ認知度が上がってきたように思います。数年前に比べると健康や運動、筋トレなどのブームに乗りテレビでもよく見かけるようになりました。

さて、そんな理学療法士ですが、実際はどういう仕事なのか、トレーナーや柔道整復士とは似ているけれどどうちがうのかなどを紹介したいと思います。

理学療法士は国家資格であり、理学療法士となるには国家試験に合格する必要があります。理学療法学科が開設されている大学や専門学校などで3~4年間学んだ後に国家試験に合格すると晴れて理学療法士の資格が与えられます。試験に合格したあとは、病院やクリニック、介護施設などで主に働くことになります。

各時期による役割の違い

医療では主に急性期、回復期、維持期に分類されますが、理学療法士が担う役割は各期間によって少しずつ変わってきます。急性期では病態が安定していなかったり、変化しやすかったりするので、症状を細かく観察しながら回復を阻害しないように次の期に導いていく必要があります。そういう意味に置いては看護師の目線に近いかもしれません。若い人や動ける人はここの時点で自宅に帰られる方が多いです。次に回復期では症状がある程度安定し回復過程にあるため、より積極的に日常生活に戻るための動作訓練を行ったり、実際に自宅の改修を含めた環境設定を行ったりと急性期で自宅に戻れなかった患者さんが自宅に戻れるように具体的に動いていきます。最後に維持期はその名前の通り維持することがメインの方々になります。ご自宅で暮らされてる高齢者や老人ホームで暮らされている方など急性期、回復期に含まれない方々が当てはまります。高齢になれば基本的には体力も少しずつ低下してくるので、維持すること自体もとても重要なリハビリとなります。

他職種との住み分け

柔道整復士はクリニックなどで怪我をした患者さんを主に得意としていますし、トレーナーはジムやチームなどでスポーツをする人の身体の使い方やコンディションを整えることを主な仕事としていると思います。対して理学療法士はその方の動作を分析し、病態に合わせ身体の使い方や運動の指導をしたり、自宅や職場での環境の提案や設定などを得意としています。よくマッサージしてとお年寄りに頼まれますが、はっきり申し上げてマッサージはマッサージ師さんの方が得意だと思います。

おわりに

ここで紹介したのは、基本的なところで実際には垣根にとらわれず、起業して病院と関わりなく活動している人やチームに帯同している人、美容分野で働いている人など少しずつフィールドを拡げている印象です。

以上、「理学療法士とは」について記載してみました。


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