佐々木大悟 Dai-Go-Sasaki

模型店勤務を本業としつつ、鉄道模型の記事を書いてるライターです。掲載誌は『RM MOD…

佐々木大悟 Dai-Go-Sasaki

模型店勤務を本業としつつ、鉄道模型の記事を書いてるライターです。掲載誌は『RM MODELS』(ネコ・パブリッシング)『MODEL j train』(イカロス出版)など。

マガジン

  • バスコレレビュー

    TOMYTECのザ・バスコレクションをはじめとする、バス模型に関する記事をまとめました。

  • シーズン移行(秋春制)ネタまとめ

    Jリーグのシーズン移行に関する記事をまとめました。

最近の記事

考え直す時間をください

「決選投票」がうらやましい イギリスの総選挙やイランの大統領選挙、 アメリカでもバイデンさんが トランプさんとの討論で負かされたとか、 今週は世界中で選挙のニュースが続いている。 そしてワタシのお膝元でも 東京都知事選・都議会補選の真っ最中だ。 あぁ、選挙カーが騒々しかったなぁ。 そんな中でも フランスの下院選挙のニュースが目についた。 彼の地では議員選挙にも 決選投票という制度があるという(※1)。 それが心底うらやましい。 「やり直し」のチャンス ワタシは即断

    • なくなると、欲しくなる。

      新紙幣の発行開始が、もうすぐだ。 ワタシが育った東京都北区王子の名士、 渋沢栄一の一万円札がラインナップされている。 だから、今回は殊更に楽しみなのだ。 誰か一枚ください。 一方で実は古いお札も好きで、 チャンスがあればため込んでいる。 別に古紙幣コレクションみたいな大層な趣味ではなくて、 聖徳太子の一万円札とか、岩倉具視の五百円札とか、 偶然に手に入ったら貯金箱に入れておく という程度の話である。 さて、入れ替わりで旧紙幣になる 諭吉さんや樋口さんを 今から一枚ずつ

      • 静岡で近鉄と南海に乗る

        大井川鐵道は「ついでに」行ってはいけない。 金谷駅で受け取る硬券は、 鉄道と昭和のテーマパークへの招待状だ。 こんな感じの駆け足で金谷~門出間を往復してきました。 距離にして大井川本線総延長のたった4分の1だけですが、 シンプルに面白かった。 自分が生まれる前から動いている電車に乗れて、 触れられること自体に感動できてしまう年齢になったのだなぁ。 縁の薄い近鉄・南海の電車だったので、いろいろと発見もありました。 新金谷駅前のプラザロコにも行きたかったし、 神尾駅のタ

        • 「えきねっと」で一筆書き切符を買う

          実は昨年に書いた「 おトクでめんどくさい「一筆書き切符」 」 へのアクセス数が、おかげで地味に増えていまして。 いや、ホンマにありがとうございます。 例の記事は「みどりの窓口」で購入した時の体験談なんですが、 実はルートが複雑でなければJR東日本の「えきねっと」でも買えます。 さっそく試してみましょう。 これで「一筆書き切符」の予約ができる状態になりました。 決済手続きが終われば、あとは指定券券売機か「みどりの窓口」で発券すればOKです。 メリットとデメリットを整理して

        考え直す時間をください

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        • バスコレレビュー
          3本
        • シーズン移行(秋春制)ネタまとめ
          5本

        記事

          【バスコレレビュー】相鉄バスYOKOHAMA FCラッピングバス

          昨年の「HAMABLUE号」に続いて、横浜FCラッピングの相鉄バスが5月24日に発売されました。 同一クラブで複数アイテムのバスコレ製品化はJリーグで初めてです。 レビューは以上です。 今回はイングジェット方式を使わず、フラットな印刷面ですべてのラッピングが再現されていたので驚きました。 横浜FCはさすがにネタ切れでしょうが、最近Jリーグで流行のシンプル化したエンブレムに好相性の手法なので、ガンバ大阪とか徳島ヴォルティスあたりに続いてほしいですね。 ※6/10 15時ごろ

          【バスコレレビュー】相鉄バスYOKOHAMA FCラッピングバス

          JITスへシャトルバスを使わずに行く

          Jリーグ・ヴァンフォーレ甲府のホームスタジアムである「JITリサイクルインクスタジアム」(略称:JITス)には、過去2度ほど訪れている。 ところが、恥ずかしながらその正確な位置をワタシは知らなかった。 ヴァンフォーレ甲府公式サイトのシャトルバスの案内で「所要時間は約30分」というのを読んで、 「ああ、歩いていくにはめっちゃ遠いんやなぁ」 と思考停止しちゃって、地図すら確認してなかったのだろう。 ところがつい先日、別件で甲府の地図を見ていたら、甲府駅とJITスの間に身

          JITスへシャトルバスを使わずに行く

          【秋春制】番外編:Jリーグ ‘26年前期新大会を妄想する

          どうやら新カップ戦が行われるらしい Jリーグが喫緊の課題としていた、シーズン移行直前の「0.5年」はカップ戦形式の新大会となりそうだ。 Jリーグ26年秋春制移行直前「0.5年シーズン」は昇降格なし 2月開幕5月下旬閉幕 新大会案も浮上(スポニチアネックス:2024年5月9日付) https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2024/05/09/kiji/20240509s00002000065000c.html とりあえず妥当な結論に落

          【秋春制】番外編:Jリーグ ‘26年前期新大会を妄想する

          林檎製作所の815系(仮組み)

           長く塩漬けにしてきた林檎製作所の815系キットを、ふと思い立って作り始めてみた。  キットの発売は2009年。この時期、プラ製Nゲージキット発売にチャレンジする中小規模メーカーが増えていた。長年ブラス製「車体素材」で腕を鳴らした青森のメーカー・kitcheNもその一つで、新ブランド「林檎製作所」の第1作がこの815系と同時発売の817系である。  業界大手であるグリーンマックス(以下「GM」と表記)のキットであれば、台車や動力装置など、走るNゲージとして完成させるすべて

          林檎製作所の815系(仮組み)

          ダイヤ「改正」ってなんだろう

          ワタシは「ダイヤ改正」という響きが苦手だ。 鉄道趣味者としては、新しい列車のデビューにワクワクする一方で、長年見てきた親しみのある車両が鉄路から消えてしまうのは寂しくもある。 ただ、それが苦手な理由ではない。形あるものは何時か消えてしまうものだから。長年この世界にいるから、とうの昔に覚悟はできている。 2024年春のJR各社の新ダイヤは、様々な賛否両論を呼んだ。 北陸新幹線が敦賀まで伸びた。新しく福井県から東京へ新幹線一本で行けるようになった。しかし、その裏で名古屋や大阪

          ダイヤ「改正」ってなんだろう

          秋田から東京へ出勤

          北海道新幹線が開業した2016年のことだ。 函館で横浜FCが四方田札幌にボロ負けしたのを観た後、弘前へ渡って「リゾートしらかみ」に乗って五能線経由で秋田へ。 そこで一泊して、「こまち」で職場へ直行したのだ。 E6系は歴代新幹線の中で一番カッコいいと思っていて、乗る前はすごく楽しみにしていたのだけど、残念ながら乗車中の記憶がほとんど残っていない。 タイトルカットの写真のタイムスタンプを見ると5時57分。 そう、始発「こまち」じゃないと会社に間に合わないからと無理やり早起き

          秋田から東京へ出勤

          初めての道具はトミックス

          模型の沼にハマったのは小学生のころのガンプラブーム。 その頃に模型用の工具なんてものが家にはなく、 ランナーから部品を切り出す道具は爪切り。 まぁ、それで何とかはなるものの やはり爪切りでは切りにくい部品もある。 やがて、当時読んでいた『コミックボンボン』誌か何かで 本当は「ニッパー」なる道具を使ったほうがいい、と知った。 そんな折に親に連れられてデパートに行った。 たぶん池袋だったと思う。 その玩具売り場で出会ったのが、TOMIXの工具セット。 ワタシがTO

          初めての道具はトミックス

          「古典」と「懐かしい」の間

          『鉄道模型趣味』最新号(通巻987号:2024年4月号)で「いま…なぜ”古典”に惹かれるのか」という特集が組まれた。 編集長が編集後記で「あらたなトレンド」と語る”古典”の鉄道模型を、若手モデラーにフォーカスしてとりあげている。 「古典」に分類されるような古い車両は、Nゲージの量産製品として発売されることが少ない。 マイクロエースの1号機関車と7100形義経・弁慶ぐらいだろうか。 いずれも、製造元のイギリスから見れば、100年以上も昔の数あるマイナーな狭軌向け輸出機関車の

          「古典」と「懐かしい」の間

          鉄道旅がちょうどいい岡山

          岡山から、新幹線で東京へ帰ったことがない。 中学生の時に「ゆうゆうサロン岡山」(※1)に乗りに行ったのが最初だ。 その後も四国へ行くついでに立ち寄ってブラブラしたり、ファジフーズ(※2)を食べに行ったり。 縁もゆかりもない割に、岡山には何度も行っている。 東京からはいわゆる「4時間の壁」(※3)の手前だ。岡山への足に飛行機はまず選択肢に上がらない。 ワタシも往路は迷わず「のぞみ」を選ぶ。 ただ、新幹線での3時間強がいささか退屈ではある。 しかも復路はだいたい夜、車窓に

          鉄道旅がちょうどいい岡山

          鹿児島市電には何故かNゲージ製品がない。

          Nゲージの路面電車の歴史は今年で事実上26年目(※1)。 いまでは全国津々浦々の路面電車の模型が手に入るようになった。 ところが、現存する路線のなかで唯一、2024年3月現在も製品化されていない事業者がある。 日本最南端の路面電車、鹿児島市電である。 鹿児島市電は路面電車の優等生鹿児島市電は市の南西部・谷山と、国鉄・JRの新旧中心駅である鹿児島・鹿児島中央を結ぶ路線だ。 現在は2つの系統で運転されている。 ひとつは市の中心部から見て南西に位置する谷山(※2)から北上し、

          鹿児島市電には何故かNゲージ製品がない。

          新幹線は魔法じゃなく、道具

          去る3月16日、北陸新幹線が敦賀(つるが)まで伸びた。 弟の一家が福井県にある。乗り換えが一回減るので、訪れるにも来てもらうにも便利になる。これまでの新幹線開業のなかでも、最も身近に感じている。 ただ、これは東京に住んでいるから言えることだ。 もし大阪住まいだったとしたら「面倒くさいことになったなぁ」と愚痴をこぼしていたのだろう。乗り換えが確実に1回増えることになるのだから。 新幹線の何が便利なのかといえば、座ったままで速く移動できるということだ。自力で運転す

          新幹線は魔法じゃなく、道具

          本気度がわかる?バスの並び順の話

           J2で迎えた横浜FCの2024年シーズンは、早くも第2節までを消化。残念ながらいまだに勝利がない。  特に開幕戦は気温も内容もお寒いゲームだった。だが、こればかりはシーズンが進むにつれてアツくなってくれることを、信じて祈るしかない。  その開幕戦の試合前、「HAMABLUE号」と対戦相手のチームバスの並び順を見て「おや?」と思った(タイトル写真)。 通常はアウェイが前  昨年までは「HAMABLUE号」の前にアウェイチームのバスが停まっていることが多かった。  

          本気度がわかる?バスの並び順の話