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静岡で近鉄と南海に乗る

大井川鐵道は「ついでに」行ってはいけない。
金谷駅で受け取る硬券は、
鉄道と昭和のテーマパークへの招待状だ。

Jリーグ観戦の前にちょいと大井川鐵道を覗きにいってみました。
金谷駅で待っていたのは元・近鉄特急の16000系。1966(昭和41)年生まれの大先輩。
2024.6.15 大井川本線 金谷
寄る年波をにじませる座席。これもまた趣があります。
2020(令和2)年開業の新駅・門出駅で下車。
交流拠点施設「KADODE OOIGAWA」の一部となっていて、
かつて大井川本線で活躍していたC11 312号機がご鎮座。
徒歩でひとつ戻って「合格駅」へ。 門出駅から10分も足らず到着できました。
町おこしで駅舎内にお地蔵様が祀られ、
駅名も門出駅の開業に合わせて「五和(ごか)」から改称。
TOMIXのミニホームセットを実物化したような、とても幅の狭い合格駅のプラットホーム。
金谷へ戻る電車は元・南海の21000系。先の近鉄よりもさらに昔の1958(昭和33)年うまれ、
今年で御年66歳という大御所です。 2024.6.15 大井川本線 合格
現役の特急車両にも受け継がれている、南海伝統の読書灯。
蛍光灯カバーも自然とセピア色に染まってきています。
停車時間4分の新金谷駅では沢山の留置車両が見られます。
右のドアップ写真はJRから譲渡されるも未だ出番のない元「SLやまぐち号」用の12系客車。

こんな感じの駆け足で金谷~門出間を往復してきました。
距離にして大井川本線総延長のたった4分の1だけですが、
シンプルに面白かった。
 
自分が生まれる前から動いている電車に乗れて、
触れられること自体に感動できてしまう年齢になったのだなぁ。
縁の薄い近鉄・南海の電車だったので、いろいろと発見もありました。
 
新金谷駅前のプラザロコにも行きたかったし、
神尾駅のタヌキの置物も見たかった。
不通区間も含めると、まだまだ先がたくさんあるわけで……。
 
たぶん一日じゃ足りない。泊りがけで何度も行く場所だ。
少なからず大鉄に沼る方々が現れるのもわかるってもんです。

南海電車のこの照明も、夜だったら宇宙船みたいでもっとムーディーだったのだろうなぁ。

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