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「えきねっと」で一筆書き切符を買う

実は昨年に書いた「 おトクでめんどくさい「一筆書き切符」
へのアクセス数が、おかげで地味に増えていまして。
いや、ホンマにありがとうございます。

例の記事は「みどりの窓口」で購入した時の体験談なんですが、
実はルートが複雑でなければJR東日本の「えきねっと」でも買えます。
さっそく試してみましょう。

例として上の図のコースで「一筆書き切符」を予約してみます。 磐越東線でローカル線の旅を満喫して、いわきでサッカー観戦・一泊してから上野へ戻るというプランです。
まずはプラン通り素直に入力してみましょう。
すると郡山のずっと先の仙台まで行って、常磐線からトンボ帰りするルートになってしまいます。 これでは、いわきでサッカー観戦なんてできません。
東京~大宮が在来線移動になっているのも面倒くさいです。
そこで「経由駅」を乗り換え駅ではなく、通過する中間駅に変更します。
なるべく分岐のない駅を選ぶと成功率が高くなります。
降車駅が新幹線のルート上に重なっているのが遠回りの原因かなと思い、
「仮のゴール」北千住に変更。
実際に発券される際は「東京都区内」になるので、終着の上野まで乗っても問題ありません。
ようやくルートが目論見通りになりました。 ただ、このままだと
試合を見ずに特急「ひたち」で日帰りするルートになってしまうので、もう一工夫必要です。
画面の下の方を表示して、検索オプションを開きます。
まず「特急列車・指定席がある列車を利用」のチェックを外します。
今回は「一筆書き切符」を買うことが目的なので、「乗車券のみ購入」にチェックを入れます。
これで特急「ひたち」を利用しない申し込み画面になりました。 新幹線と「ひたち」の特急券は別途購入することになります。
「きっぷ・座席の種類選択」に進みます。 画面の下の方へ移動しましょう。
さて、これがお目当ての「一筆書き切符」です。 有効期限は3日後まで。
ちゃんと「東京都区内→東京都区内」と表示されているので、
翌日に「ひたち」を上野まで乗っても大丈夫です。

これで「一筆書き切符」の予約ができる状態になりました。
決済手続きが終われば、あとは指定券券売機か「みどりの窓口」で発券すればOKです。

メリットとデメリットを整理してみましょう。

メリット

  • 自由席でも事前に買える(※1)。

  • 必ずしも「みどりの窓口」を使う必要がない。指定券券売機で発券することができる(一部の駅を除く)。

デメリット

  • 経由駅が3つまでという単純なルートに限定される。

  • 完全な「6の字」ルートにすると勝手に遠回りさせられるので検索方法の工夫が必要なのが、ちょっと面倒。

  • 別途に特急券(指定券)を買う手間が生じる。

料金について、お得といえるかはケースbyケース。

この距離だと寄り道をあきらめて「えきねっと」で往復きっぷを買った方が安いです。

今回と同じルートで、
新幹線と「ひたち」号のeきっぷを別々に買った場合でも
30%チケットレスが使える時期・時間帯ならば、「一筆書き切符」より安くなる場合もあります。

結局のところ、お金をケチるには相応の時間を使って比較検討するハメになってしまうようです……。

この記事が皆様のお役に立つのであれば幸いです。ではでは。

注釈

※1:『JTB時刻表』などに掲載されている「JR線営業案内」によれば、発駅以外・乗車日以前の乗車券購入は「指定席と一緒にお求めの場合」に限られるとのこと。

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