見出し画像

初めての道具はトミックス

模型の沼にハマったのは小学生のころのガンプラブーム。
その頃に模型用の工具なんてものが家にはなく、
ランナーから部品を切り出す道具は爪切り。
 
まぁ、それで何とかはなるものの
やはり爪切りでは切りにくい部品もある。
 
やがて、当時読んでいた『コミックボンボン』誌か何かで
本当は「ニッパー」なる道具を使ったほうがいい、と知った。
 
そんな折に親に連れられてデパートに行った。
たぶん池袋だったと思う。
 
その玩具売り場で出会ったのが、TOMIXの工具セット。
ワタシがTOMIXと出会ったのは、
鉄道模型を始めるよりも前だったのだ。
 
当時のカタログでも
「特製ハードケース付」と強調されるぐらい、
高級感を前面に押し出した商品である。
 
ワタシが見た売り場でも、紙箱から出して展示されていた。
そのパカッと開いたケースの中に
「ニッパー」があった。
 
5,800円と小学生には決して安くない値段だったが、
割と躊躇なくポンとお年玉で買ってしまった。
 
必要なものはコレで手っ取り早く揃うんやろなぁ
ぐらいの気持ちで、深く考えてもいなかったのだけど。
 
実際、安物の詰め合わせを
ご立派な箱でごまかしたなんてことはなく、
値段相応の工具が揃っていたように思う。
 
メーカー的にはデザインナイフが一押しだったようで、
パッケージで「X-Acto」と強調するぐらい。
それをワタシはドリルのようにグルグル回して、
ピンバイス替わりにしてたなぁ……。
 
さすがに40年近くを経て、
ほとんどの工具は買い替えてしまったわけだけど、
カッティングマットとピンセットだけ生き残っている
(タイトルの写真)。
 
これを見てふと、
いい工具で模型を始めたから、今があると思えてきた。
 
これから模型を始める方々には、
予算の許す限りで十分なので
なるべくいい工具を選ぶことを勧める次第である。
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?