鉄道旅がちょうどいい岡山
岡山から、新幹線で東京へ帰ったことがない。
中学生の時に「ゆうゆうサロン岡山」(※1)に乗りに行ったのが最初だ。
その後も四国へ行くついでに立ち寄ってブラブラしたり、ファジフーズ(※2)を食べに行ったり。
縁もゆかりもない割に、岡山には何度も行っている。
東京からはいわゆる「4時間の壁」(※3)の手前だ。岡山への足に飛行機はまず選択肢に上がらない。
ワタシも往路は迷わず「のぞみ」を選ぶ。
ただ、新幹線での3時間強がいささか退屈ではある。
しかも復路はだいたい夜、車窓に映るのは暗闇ばかりだ。
それで選んでしまうのが「サンライズ出雲」。
コンビニで買った酒を飲んで、しっかり睡眠をとる。
夜行列車の乗車時間として、約9時間はちょうどいい。
あとは、そもそも四国旅のついでだから、
瀬戸大橋を渡って高知から飛んで帰るパターンだ。
その場合、岡山の滞在時間は数時間。
すぐ目の前には岡山電軌がある。
総延長が4.7kmの日本最小の路面電車だ。
超低床電車「MOMO」とか、元東武のレトロ車両「KURO」などユニークな車両がたくさんある。
乗り回して、写真を撮っているだけで、あっという間に四国行きの電車の時間になってしまう。
かくも岡山は鉄道旅にちょうどいい空間なのである。
もちろん気候もいいし、名所もたくさんある。
次こそは「普通の」観光をしよう……
とは思ってはいるのだが。
脚注
※1:国鉄末期に誕生し、2011(平成23)年まで運用されていたジョイフルトレイン。名前の通り、岡山を拠点として主に団体列車で用いられた。
※2:シティライトスタジアムで開催されるJリーグ・ファジアーノ岡山のホームゲームで出店される屋台村の愛称。美味揃いとしてサッカーファンの間で知られる。
※3:ざっくり言うと、コスパやタイパで新幹線が飛行機に勝てるラインが約4時間までという説、があるのですよ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?