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本の記録

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感想、書評などをまとめておこうとしています
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#ひとりごと

立っているのは何者か

社会的な立場も、友人知人親類関係もすべてなしにして、ひとりの人間として二本足で立つとき、…

雨読。明日晴れたからといってなにも耕さないけど。

この土日は予報通りの雨だった。外に出るのも億劫な気がして、読書三昧を決め込んだ。 読書に…

おっとあぶない

小学校の図書室でゲラゲラ笑って読んだ本、40年以上たって、ふと思い出した。書名の記憶があ…

ゆめまぼろし

頭の中で考えていることは、おしなべて「幻想」である。姿形はなく、他人にも見えない。しかし…

あたまのなかのしらない世界

他人の頭の中をのぞけたら良いのになと、思うことがある。そして、次の瞬間、やっぱり見たくな…

おじさんの戸惑い

心に残った本を振り返ると、現在の年齢に縁が深いことが結構多くて驚く。琴線に触れたというこ…

2020年新刊本から印象的だった3冊

2020年の最終日なので、せっかくだからちょこっとだけ1年を振り返り。新刊本から、強く印象に残っている3冊を記録しておく。 ○友だち /シーグリッドヌーネス 小説なのか哲学書なのか、独白調の語り口も物語の構成も変わっている。だけど、妙に心に残った。こういう本が読めたのは収穫だった。 ○仕事本 わたしたちの緊急事態日記 日記を真面目につけようと思った。その時のこと、感じたことはその時にしか書けない。後から振り返ると記憶の再整理がおこってしまう。あの時期の貴重な記録にな

一本の線の上にいるような/『トラクターの世界史』

今の自分が立っている場所、やっている仕事にどんな歴史があるのか、自分がいたその後にどうな…

旅するバナナ

テレビから懐かしい歌声が流れている。90年頃の歌が懐メロとして流れるようになったのだと、し…

ファンベースからみたファンの姿勢

佐藤尚之著『ファンベース』、今年の初めに読んだのだが、その影響はなかなか大きいかもしれな…

半世紀坊ちゃん

明治から戦前に書かれた文豪たちの名作と呼ばれるものをほとんど読まないまま半世紀生きて来た…

つまらない国語の時間も悪くはなかった

国語の授業ってあんまり熱心に受けていた記憶がない。教科書を順番に朗読させられたけど、正直…

『用もないのに』奥田英朗

薄手の文庫なのに、読み終えるのに8年かかってしまった。 すでに売れっ子となった著者が、出…

中年の遠吠え

落ち着いたということなのだろうか。 熱い、情熱的な、無駄かもと分かっていてもとりあえずやってみるというような、そういう感じはいつの間にか少なくなっている気がする。 今がいちばん幸せだとは思っている。 しかし、もう思い出せないけど、若い頃は明らかに違う感性だったろう。 もっと思考がキレていたし、一度聞いたことは忘れなかったし、徹夜しても大丈夫だったし。たぶん、そうだった、はず。 若くないとできないことがある。 そんなことを強く思ったのはこの本を読んだから。 素晴ら