読書が終了しましたよ
以前ここでも触れたカミュ著「ペスト」読了いたしました。
途中経過として触れたのは。。
この日のものです。
20日間かけて、この日から残りの3割を読み進めた事になります。現在、我々を取り巻いてる状況に合わせながら、読み進めておりました。
15分くらい読むと寝落ちするペースもほぼ変わらずに、何度か話を遡ったり、読まない日を少し作ったりしながら読んできました。
普段から読書をする方ならば1日〜2日あれば読んでしまうのでしょう。
ですが私、ほぼ一ヶ月かかりました。
神明はちょっと想像力がアレなので、今回の読書についてはオラン市の市街風景や観光地の写真をグーグル先生で見ながら読み進めました。アルジェリアの港町に思いを馳せながら、きれいな町の写真がいっぱいあるので、この辺の通りを主人公のお医者様が歩いていたのかな?などと思いつつ。
劇中でオラン市に蔓延した疫病は、一旦収束を見せております。だけどもまだまだ物語は続きます。ハッピーエンドというのは一旦物語の区切りがついた時に、トゥルーエンドかバッドエンドかの一瞬を切り取ったもので、その瞬間からまた始まる物語はどっちに転ぶかわからないのが世の常なのでしょう。
こちらの作品「ペスト」がハッピーエンドか否かは、興味があれば確かめていただければと思います。
ところで、劇中の舞台となっているアルジェリアのオラン市では19世紀に実際にコレラが蔓延した歴史があるそうです。前回の記事ヘッダーで使用させていただいた、オラン市の「サンタクルスの要塞」のすぐ下には、19世紀のコレラ流行の被害者を追悼するために建てられた「サンタクルス礼拝堂」があるそうです。
ちょっと調べると、同じ頃19世紀の幕末のお江戸でコレラが大流行して数万人の犠牲者が出るという歴史が日本にもあったんですな。
日本という国もアフターコレラを経て明治維新へと時代は次のステージに突入したのですね。
「ペスト」劇中では、疫病が収束を迎えたときの市民の様子が「筆者」により描かれておりますが、今この日本の様子を描いている「筆者」もどこかにいるんでしょうか。
世の中が新たに動き始め、人が、街が、お金が、どういう経路を踏んで世界を次のステージへ導いていくのか予測している「筆者」は、作品を世に残す作家さんというよりも、世界の裏で糸をひくフィクサーなのかもしれない。
という厨二全開な想像をして、今回は読書感想文的に書いてみました。
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