ライター/趣味:読書と創作(マンガ・小説)とカメラ/大河ドラマ鑑賞/双極性障害(躁鬱病…

ライター/趣味:読書と創作(マンガ・小説)とカメラ/大河ドラマ鑑賞/双極性障害(躁鬱病)診断済/🇲🇽が第二の故郷/若干性別違和あり

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木っ端ライター塵(じん)です。 映画・マンガ・小説などの感想やコラム・エッセイ、短編小説などをupします。 4000字程度の記事を月4本更新予定(鬱時期には頻度がさがります)。 よく触れるテーマはオタク活動/同人誌/トランスジェンダー/メンタルヘルス/双極性障害/推し/日常/読書などについて。 プランによって記事テーマのリクエスト権などがつきます。

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  • ゴミバコ JIN's diary

    塵の日常日記。長さも内容もフリーダム。

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カメラと祖母の死

 カメラを買った。  新しいカメラを買うのは10年ぶりくらいだろうか。  去年の秋頃、ちょっとした臨時収入があったので、日々の生活費ですり減らすのももったいないな、なにか形に残るものを買いたいなと思っていた。だが、とりたてて欲しいものもなく、家電や日用品などの故障などもなく、どうしようかと思っていたときに、たまたま電器店に立ち寄った。  ちょうどNikonZfの発売日直後だったので、大幅に展示がされていた。  残念ながら半年待ちとのことで、そのときは諦めた。  10年前の古い

    • 2024年読書記録

      随時更新。 1月:誰でもみんなうつになる 私のプチうつ脱出/ハラユキ/KADOKAWA 還暦不行届/安野モヨコ/祥伝社 事実を集めて「嘘」を書く/藤島大/エクスナレッジ 《産まない女》に夜明けはこない/洲崎圭子/世織書房 江戸武士の日常生活: 素顔・行動・精神/柴田純/吉川弘文館 雪国/川端康成/KADOKAWA 新九郞、奔る15/ゆうきまさみ/小学館 王国物語5/中村明日美子/集英社 GATE7・1~4/CLAMP/集英社 ずっとやりたかったことを、やりなさい/ジュリア・

      • 【読書感想】『普通の人びと』

         クリストファー・R・ブラウニング『普通の人びと』を読んだ。  帯に「善良な市民はいかにして虐殺者になるか」というセンセーショナルな惹句が付いている。第二次世界大戦のヨーロッパで、どのようにユダヤ人大量虐殺が行われたか、それを担っていたのはどういう人物であったのかという歴史家による分析だ。  これを読むに至ったのは、もちろん現在ガザで行われているイスラエルによるパレスチナ人への攻撃への憂慮・関心・そしてやや下世話な興味からだ。長い期間続いてきたイスラエルでのユダヤ人とパレスチ

        • 短編小説「あの日の青い空」

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          短編小説「あの日の青い空」

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          あけましておめでとうございます。塵と申します。読み方は「じん」です。 突然ですが、メンバーシップを始めることにしました。 「チリガミノート」といいます。 文字通り、塵紙に書くような、とるにたらないことを、でも少しでも心をゆるがせられるようなものを書いていきたいと思っています。 とりあえず詳細メンバーシップ名は「チリガミノート」といいます。 塵紙に書くような、とるにたらないことを、でも少しでも人の心をゆるがせられるようなものを書いていきたいと思っています。 それよりまずペンネ

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          短編小説「春はあけぼの、夏は昼」

           ぼくらが生まれる前、季節は四つに分かれていたのだという。  古文の時間に「春はあけぼの」という一節から始まる平安時代の女性作家の随筆を読んだが、その文は四季おりおりの美しさをぼくらに伝えてくれた。  むかしは景色も綺麗だったんですね。そう言ったら古文の教師は「いやいや、四季はもっと最近まであったんだよ」と笑った。おれが子どもの頃くらいまでかなあ。教師は懐かしげに遠くを見て言った。  その頃は、まだ春と秋がほんの少しあったのだという。桜が咲きほこる春と、景色が色とりどりに染ま

          短編小説「春はあけぼの、夏は昼」

          2022年読書記録

          1月:頼朝の武士団 鎌倉殿・御家人たちと本拠地「鎌倉」/作者:細川重男/朝日新聞出版 江戸衣装図絵 武士と町人 /作者:菊地ひと美/筑摩書房 言の葉連想辞典/遊泳舎 ノブレス・オブリージュ イギリスの上流階級/作者:新井 潤美/白水社 戦国合戦のリアル/作者:鈴木眞哉/PHP研究所 父ガルシア=マルケスの思い出-さようなら、ガボとメルセデス/作者:ロドリゴ・ガルシア/中央公論新社 影絵の街にて/作者:新井素子/竹書房 ベストSF2021/作者:大森望/竹書房

          2022年読書記録

          2021年読書記録

          1月:井伊直虎 女領主・山の民・悪党/作者:夏目琢史/講談社 漱石山脈 現代日本の礎を築いた「師弟愛」/作者:長尾 剛/朝日新聞出版 伝わる・揺さぶる! 文章を書く/作者:山田ズーニー ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 10 /作者:武田一義,平塚柾緒(太平洋戦争研究会)/白泉社 百と卍(4)/作者:紗久楽さわ/祥伝社 ブルーピリオド(9)/作者:山口つばさ/講談社 2月:鬼滅の刃公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弐/作者:吾峠呼世晴/集英社 『鬼滅の刃』吾峠呼世

          2021年読書記録

          2023年読書記録

          1月:ましらの王 津島編・上/作者:高枝景水/ナンバーナイン JKハルは異世界で娼婦になった 6巻/作者:平鳥コウ,山田J太/新潮社 膵臓がこわれたら、少し生きやすくなりました。/作者:永田カビ/イースト・プレス おとなになっても(8) (Kissコミックス)/作者:志村貴子/講談社 僕のヒーローアカデミア 36/作者:堀越耕平/集英社 怪獣になったゲイ /作者:ミナモトカズキ/KADOKAWA 新九郎、奔る!(12)/作者:ゆうきまさみ/小学館 ひとり出版入

          2023年読書記録

          あなたはわたしのたったひとりの友達—25年ぶりの懺悔

          たったひとり、今でも会いたい友達がいる。 いや、友達だった人、というべきだろうか。 彼女との長い蜜月を捨て、振り返らなかったのはわたしだ。 彼女との縁を切ったのは、わたしの方だった。 中学受験して入った中高一貫校で、わたしは一年の半ばにして居場所を喪失してしまっていた。デブでブスでどんくさく、オタクだったわたしは早々にターゲットにされ、軽微ないじめとからかいを受けた。 クラスメイトたちは、さすがある程度の頭脳はもっていたので、痕が残るような肉体的ないじめや、誰がどう見ても犯

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          小説書きに100の質問

          かつて、pixivなるものがなく、二次創作が個人が作ったホームページで運営されていた頃、「100質」と呼ばれた文化があった。 ○○に100の質問(○○にはジャンルだったりカプ名だったり属性だったり何でも入った)という形式のそれは、個人ホームページのトップを飾る人気コンテンツだった。自己紹介の変わりにも、ジャンルへの愛を語る場にもなるので、便利だったからだ。 しかし、pixivが隆盛し、個人サイトを開く人もいなくなってきて、作品だけ読みたい、作者のことなんか知りたくもない…とい

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          ただ、車が怖かった—今年の #買ってよかったもの

          免許を取ったのは、まだ東京にいた頃だから、20代半ば頃である。 精神病であることはもうわかっていて、地元に帰るまえ、暇があるあいだに免許を取ろうと、徒歩五分のところにあった教習所に通い始めた。 ホントにすぐそばにあったからという理由だった。 近かったので予約を取るのもすぐだし、休み時間に帰宅することもできたので、楽だった。しかし、通うのは楽だが、免許を取得するのは楽ではなかった。 学科は思ったよりきちんと行けた方だと思う。ほぼ落ちずに行けた。 行けたが、どうして運転免許の試験

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          『鬱の本』を読んで、自分の鬱の話(双極性障害)

          こんにちは。塵です。 最近この本を読んだ。 話題になってたのと、自分も躁鬱病とはいえ、鬱状態を体験している人間なので、いろんな人の鬱状態についてのエッセイ本かなと思って手に取ってみた。つまり、「『鬱』の本」だと思っていた。 そしたら違った。 84人の人の「鬱にまつわる本」についての本だった。 よく読んだら、帯の後ろの方に とちゃんと書いてあった。よく読め、私。 84人、いろんな人がいる。知ってる人も、知らない人も、意外な職業の人もいる。全員が(典型的な)鬱病患者というわけ

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          みんな、苦しいんだ—『正欲』と『いちばんすきな花』を見て感じた叫び

          小説・朝井リョウ『正欲』と、2023年秋クールドラマ『いちばんすきな花』の内容についての言及を含みます(映画『正欲』には触れません)(冨樫義博『レベルE』の作中作について触れるところも少しあります)。 ネタばれなどを嫌悪される方は御注意下さい。 私は、性別違和当事者だ。 一応乳房除去手術の前に性同一性障害と診断はもらったが、FtMという自覚はまだ明確にはもてていない(手術要件を残しており、戸籍変更まではしていないため)。 状態的にはまだトランス男性でもなんでもない。ただの胸

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          短編小説「夏の陽炎」

          2021年坊っちゃん文学賞に投稿した短編小説です。  わたしは彼女を見たことがある。天啓のようにその考えは落ちてきた。  東京に住んでいる姉夫婦とその娘が遊びに来たときのことだった。姉夫婦が帰省するときは、いつもわたしが姪の遊び相手を「仰せつかる」ことになっていた。姉は学生時代の友人と遊びに行き、その夫は買い物にでかけた。同居している母は仕事に行き、祖母がひとり居たが、祖母ひとりでは心もとないということで、暇を持て余していたわたしに白羽の矢がたった。  五歳になったばかりの

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          精神科は安易に選んじゃダメだ/双極性障害の私

          鬱のはじまり自分がおかしくなったと感じたのは、大学二年、19の夏の終わりから秋にかけてのことだ。東京の大学に進学して、家の近くのエスニック料理店でバイトをしていた。 からだは動く。受け答えもできる。日常生活に支障はない。 だが、激しい憂鬱が私を襲うようになった。 朝昼に学校、夕方から10時頃までバイトをしていたその頃、夕食はいつも賄いが出ていたのでそれを食べていた。 だが、帰りしな、必ずコンビニに行ってジャンクフードをたくさん買うようになった。パンの詰め合わせ、スナック菓子

          精神科は安易に選んじゃダメだ/双極性障害の私