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宇宙にむかう、月へと旅立つことのむずかしさとその挑戦の行動について


はじめに

 つい数日まえにアメリカの民間の無人宇宙船が月へとむかうための試験飛行をした。今後の計画ではアポロ以来ひさびさに月へとヒトがむかう予定。現在、そのためのロケットの実証実験を無人でおこないつつある。

だが途中で失敗。有人での到達は再来年へ延期され、なかなか前途多難。予算をおさえて開発するむずかしさをつくづく感じる。半世紀まえとはちがうやりかたではたしてかなうのかためされている。

きょうはそんな話。

(タイトル写真:Canon M10, EF-M 55-200mm 1:4.5-6.3 IS STM, 絞り優先Autoで固定撮影)


月へとむかう

 アポロ宇宙船で月へと到達する飛行士たちのようすはテレビの放送で見た。いまとはちがい画面は白黒。しかもその画像はつねにおぼろげであまり明確でない。

目的地は地球から何日もかけてようやくたどり着ける。とうぜん電波の送受信は地上とくらべてままならないはず。かすかな電波をおくりとどけるだけでも至難のわざだったにちがいない。それを家にいながら見られる科学技術の進歩のすごさと同時に、そんな遠方の未知の世界にたどりつこうとする勇気にただただおどろきだった。

手に汗にぎりながら画面を見つめた。8か月後の大阪万博(月の石の展示:いとこのみやげ話)とともに小学生になったばかりのわたしにとってわすれ得ない記憶。

今回の探査

 今回、このとき以来の有人探査の予定らしい。ちがうのは民間主導というところ。もちろんNASA(アメリカ航空宇宙局)のサポートはあるのだが、ロケットの開発は民間企業間で競い合う方式をとる。開発のスピードと効率、予算などを抑えやすいとされている。

アポロ計画がそれこそ国家の威信をかけて破格の予算をつぎこみ、なかば世論の批判を受けながらおこなわれた経緯もあり、今回はそういった点を考慮して民間企業とタイアップとした。その一方で部品の信頼性やコストはどうだろうかと気になる。

いくつか紆余曲折がありどうなることかと気をもんだが、ここへきてわりと順調に実用間近の段階にみえた。ところがつい先日トラブルにみまわれ、予定したとおりにロケットは作動せず、この試験飛行のさきに計画されていた有人探査は延期に。


困難さは変わらない

 まだまだ「探検」にちがいない。アポロ11号の着陸船の往路の燃料はぎりぎりの状況でのチャレンジだったとのちの手記などにある。いまでもかんたんに行ける場所でないことはたしか。

宇宙へ出向くには信頼性の高い宇宙船だけでなく、たずさわるヒトビトのより周到な準備がいる。長い訓練、そしてさまざまな技能の習得。それらがあってこそ各種トラブルへの適切な対応ができる。

21世紀の技術で

 宇宙探査はそうした人類のつみかさねてきた知恵がためされる。ひとりだけでなく、いくつもの頭脳を集約できてこそようやくかなうもの。よってたかって得たチームワークでこそようやくたどりつける。

これはまさに世にあるスーパーコンピュータと一面では似ている。ひとつのユニットでできる計算はごくしれたものだが、これがよりあつまって連動すると大きなちからになる。まさにヒトとヒトが協力し合ってこそなし得るプロジェクト。

ヒトの場合には1+1が2以上のちからになることさえある。まわりからもらえるエネルギーの寄与は大きい。ひとりでできることはそれこそわずかにすぎないが、集団となると、なし得ることはそれこそかぎりなく大きくなる。

おわりに

 地球上であらそいあうことはじつにもったいない。利害はいろいろあろうけれども協力し合って、いい意味で競い合ってこそより大きな目標にむかえるはず。

ほんとうになにやっているんだろう。いまの地球上をふと俯瞰するとそう思う。


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