40代のリスキリングはいまの中・高校生の学んでいるあたりからはじめるとよさそう
はじめに
世にリスキリングなるカタカナことばがあらわれた。人手不足が慢性化、かといって要求されるしごとの多くは、AIだのブロックチェーンだのあらたな用語と技術が飛び交う。
ひらたくいえば再教育。いまいるヒトにあらたなスキルを身につけてもらい、「役立つ」、「利益をうみだす」人材として「よみがえらせ」て生産の現場に立ってもらおうというわけ。それにはいそがばまわれこそだいじなのでは。
きょうはそんな話。
急がば…
ふと思った。そういえばいまの40代あたりって、学生時代にネット環境ってほとんど充実してないままだったな。中学・高校をふくめ大学でも「先生」とよばれる方々からITや現在の技術につながる基盤をまなぶ機会はほぼなく、我流でなんとかしようとしてきたのでは。
あるいは知らないまますごしていまにいたり、こうした現場に「さいわい」にも深入りせずすごしてきた、あるいはいつのまにか関わらないですむ部署にいたなんて。なんか若い同僚たちは「ちがうこと」をいきなりメインとなるしごとでつかっているな、関わっているなと思っていないだろうか。
入社当時はいごこちよく、いまあるしごとを充実させたり、改良したりで利益となっていた。それがいつのまにか、初見の街に迷い込んだウラシマタロウ的状況に社内でいる。そんな立ち位置になりつつあるのでは。
結局、こうなのではないか。ほんのちょっと上の年代のわたしはふと思った。40代のコアな層の方々がせっかくリスキリングなさるならば、いまの若い方々が学校でまなんでいるあたりから身につけるほうが「急がばまわれ」で早道なんじゃないか。
中学生・高校生は
いまの高校1年生、いや本日4月1日からの高校2年生たちは、昨年新装なった「情報Ⅰ」とよばれる教科をまなぶ。国語や数学のようにあらたな教科「情報」として必修のかたちになった。内容もプログラミングの基礎ばかりでなく情報リテラシーやセキュリティのしくみなど、中学でまなんできたことをさらに発展させ、「おとなのことば」で書かれた内容にすすむ。
彼らは大学入試の共通テストでこの教科が課される。それまで長年5教科だったところ6教科にふえるわけ。現在、このクニではこの年齢のほとんどが学齢。これくらいのリテラシーやスキルは身につけて社会に出てくださいねとどこかのお役人や教育審議会の方々が言っている。
かいつまんでいうと、この生徒たちが大学に進んで社会人としてデビューする6,7年後にはなかば常識として、そのうえにどれだけスキルを身につけられたかが問われる。あるいはそれを土台にしてあらたな産業分野に加味できるか、いまはまだないものを生み出せるかが競われる。
すぐさきの世のなかは
ちょっとつらいかもしれないけど、現実をみつめると。
さまざまな分野でいままで以上に自動化や産業の革新が望まれる世界のなかで伍していく、あるいはついていく、もしくはうしろをまがりなりにも追いかけつづけるためには、それが欠かせないとクニは言っている。
現在の40代の多くはそのころにはすでに知命の年齢をむかえている。その一方で、「70まではせめてはたらいてちょうだい。」とクニはいう。それならばスキルをふやしていきたい。
人工知能、自動運転、ロボットのしごとは確実にふえてヒトに置き換わることが想定されるころにはヒトへはしごとはまわってこないかも。このロボットをうごかすには…とかんがえるとこたえを得やすい。
ぎゃくに人材が枯渇しつつある既存分野に目をむけるのもいいかも。伝統工芸や技術など。後継者不足は深刻な状況。いずれはつかえなくなるみぢかな道具類なども。後継者難と就きたい方。相互間の人材マッチングサービスに関連した学びをサポートするのはどうか。あれっ、結局わが身、わたしのしごとにむすびつけちゃった。
おわりに
不惑の方々にはおなじ会社か否かにかかわらず、70歳まではたらくにはなんらかのスキルを身につけてそこで活躍の場をもうけたい。50代にまなぶよりもさすがに40代のうちならばとちがいをかんじるはず。
ワタクシごとだけど苦い経験を。ひとむかしまえに弁理士資格を取ろうと1年ほど法令をひととおりまなんだ。その段階で基本の問題集を解いてみたがまったく正解を得ることは叶わなかった。歯が立たない。やり方にも問題があったかもしれないが、すくなくともわたしはそうだった。向き不向きもあろうし、そうしたトライアンドエラーもはやいうちほどいいと心の底から感じた。
40代のうちにやっておけば、30代のうちにまわりとのちがいを敏感に察していればと行動をはじめても50代よりは40代、40代よりはそれ以前とまなぶチャンスとキャパシティー、意欲や集中力もちがうはず…
付記
その年代の方々へバイオや化学分野のリスキリングをサポートしている。もちろんITの技術(たとえばAlfaFold2など)の紹介をつけくわえつつ、いっきに基礎を身につける。いっしょにやっていると「こころづよいです。」と言ってくださる。今月もなかまがふえた。世のなかがもとめているしごとだなと感じる。
もしもやりたい方がおいででしたら、お声をかけてください。中学レベルから大学院レベルまでたのしくまなべます。
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まだまだよいテキストの登場はすくない。この分野も人手不足かな?
さて、上記記事前半内容を概観するにはうってつけ。教科書があるとなおいいかも。
すこしだけ中級編。STEP1からやっていくと上のテキストとつなげやすいかも。Phythonを並行してまなんでいるとSTEP3,4あたりで連結します。
いずれ大学入試の二次試験レベルのテキストや問題集も登場するかも。そのころはリスキリングとして完成間近かも。生命・バイオレベルはさらに連結が必要。
独習でPhythonを学ぶならば、京都大学によりネット上で公開されている
がおすすめです。たいへんわかりやすく、演習を解きながら理解をすすめられます。
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