新卒の社内見学は親同伴が常識!
以前「転職者の採用はあきらめました!」にて、新卒・中途採用共に厳しいですが、まだ新卒採用の方が良く、採用して育てていきましょうという内容を書かせていただきました。
ですが、新卒採用も厳しいようです。
― 新卒採用に苦戦する中小企業 ―
日本商工会議所の調べによると、今年4月入社予定の新卒者を募集した中小企業のうち計画通り採用できなかった社が74.0%に達し、去年の同じ時期より6.4ポイント増えた。
人手不足のなかで各企業が新卒者確保で行った取り組みとしては会社説明会や合同説明会、職場体験や現役社員との交流などのほか、初任給を引き上げた社が50.2%と半数を超えた。
中小企業からは、「新卒採用を実施したが手応えが全くない」「学生からの問い合わせはほとんどなく、今後も状況が変わる見込みはない」といった悲痛な声が相次いでいる。
なかなか現状は厳しいようですが、さらに「オヤカク」の重要性が高まっています。
― オヤカクとは ―
企業が内定を出した学生の親に対して自社のことを紹介したり、内定同意の確認を取ったりする行為のこと。
ネオキャリアの調べによりますと、「新卒生の親の関与が高まっている」と回答した企業は全体の58.3%にものぼっています。
また、内定者が「親の意向によって内定辞退を申し出てきたことがある」との回答も47.9%もあるとのことでした。
※後編に続きます。
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~後編~
― オヤカクの重要性 ―
マイナビの調査によると、企業の選択や職種の選択に親の意見を参考にする割合は、「参考にする」と「少し参考にする」を合わせた合計数が、女子学生では49.2%、男子学生でも40.0%。
また、就職活動中の相談相手についても、最も多いのが母親で68.1%次いで父親28%。
両親の企業選択基準は、「本人の能力・専門性を活かせる会社」が45.2%でトップ、次いで、「経営が安定した会社」44.9%であり、公務員や有名企業であれば60%以上が賛成するが、設立間もないベンチャー企業に賛成する親は11.0%で、大手安定型を望む傾向が高い。
― オヤカクしなかった場合のトラブル事例 ―
親が内定先の企業を嫌っている
名前を知らない企業だからと否定された
上京や寮生活を親から反対された
業務時間が長いと親から指摘され退社
企業の財務状況を理由に親が辞退を促した
オヤカクしない企業は常識がないだと言われた
― オヤカク対策事例 ―
会社案内(パンフレット・DVD)とIR情報の送付
採用ページに「親向け」ページを開設
内々定受諾後に親向けに当社製品と手書きの手紙を送付
内定式の写真を親向けに送付
父兄の同意書をとる
ご挨拶の電話をかける
親向けの企業訪問会実施
内定者懇親会に親にも出席してもらう
― オヤカク対策具体的例1 ―
ソフトウェア商社「アシスト」(東京)は、昨年12月中旬、今春入社予定の学生11人とその親17人が参加する「オフィス見学ツアー」を開催した。
1972年設立のIT企業だが、「知らない会社で不安」などの親の意見を理由に内定を辞退されたことがあり、数年前から最終面接の合格者に親が入社に賛同しているかを確認するようになった。
学生と親は、社員から1日の業務などを聞き、30分かけて社内を見学。
参加した親からは、「IT企業は夜遅くまで働くブラックな印象で心配だった。女性社員の話を聞き、結婚や出産時も働きやすいとわかった」などの意見があった。
― オヤカク対策具体的例2 ―
IT企業「アイデアル」(大阪)は3年前から親向けの会社案内を作成。
経営状態や定年まで働いてほしいことなどを記している。
担当者は「親に安心してもらえたのか、内定承諾後の辞退はない」と語る。
いかがでしょうか???
ぜひ、「オヤカク」対策を行ってください。
せっかく内定まで出したにも関わらず、「オヤカク」によって内定辞退となった場合を考えると、やはり中途採用の方がと、思われた方もいらっしゃるかもしれませんが・・・なんと、
「オヤカク」に代わり「嫁ブロック」「旦那ブロック」によって、中途採用の方が、内定辞退が発生しやすいようです。
エン・ジャパンが35歳以上のユーザーを対象に実施したアンケートでは、「これまで家族に転職を反対された経験はありますか?」と質問したところ、46%の方が「はい」と回答。
また、家族に転職を反対された方のうち、「反対されたことを理由に内定を辞退したことがある」と回答した方は51%と過半数を超えていました。
なかなか大変なご時世ですが、皆さまが良い採用ができるように、「事務SOLマン(ジムソルマン)」もお祈り申し上げます。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。
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by事務SOLマン
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