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100・0思考と相談できない自分。生きづらさをどうしていくのがいいんだろう。

軸ラボリフレッシュは、「自分を知って楽しく生きよう!」をモットーに目の前のもやもやを話して整理するサービスです。

さて、みかづきさん(20代)からのご相談。

この相談内容は、ご本人の許可を得て、フェイクを交えてご紹介しています。


▼相談内容と背景

みかづきさんは、軸ラボリフレッシュのモニター募集の記事を見て、お問い合わせいただいた方。1ヶ月前に退職されて、今後のキャリアを自分軸で考えていきたいな、と思っていらっしゃったそう。

知人のすすめと、自分の生きにくさをクリアにしたかったため。

アンケート回答より抜粋

退職前に悩んでいた際、軸ラボのことを知人の方から聞かれていたとのことで、ご相談のきっかけになって良かったです。

▼お話を聴いてみた

みかづきさんは、関東にお住まいの20代の方。新卒で不動産会社に就職しましたが短期離職をし、その後派遣や、販売を経て、貿易関連のお仕事をされていたのですが、「急に会社に行けなくなってしまった」とのこと。
貿易関連のお仕事は楽しかったのですが、急に辞めることになってしまったため消化不良でもあり、周りの方々への罪悪感もある…。

転職活動をされ、同業種の新しいお仕事がすでに決まっていて翌月から勤務開始、とのことでした。(ご相談いただく方たち、みなさん努力家で…! 休みなく頑張りすぎで心配になるぐらいです)

今までのお仕事歴を聴いていく中で気になったのが、「上司とうまくいかなくてやめてしまった」という販売のときのお話。

簡単にいうと上司のパワハラ的なことなんですけど…答えようのないことを「なんで?」とずっと詰められる感じ。そのときはパワハラだとは認めたくなかったんですけどね。
なんで認めなくなかったか…? 自分がパワハラされるような、被害者だと思いたくなかったからだと思います。能力が劣っているとか、やられるほうもやられるほうだよね、と思われたくなかったというか…。

みかづきさんご自身の中に、「つけこまれる余地がない人」が完璧で、そうでない自分はダメ、という感覚があったそうです。100・0思考。5点マイナスだとそこに付け込まれる、と感じていたそう。

ご自身の100・0思考はいつ頃からなのか?をお聴きすると、小さいころからですね…とお話をしてくださいました。

私の両親は、テストは100点で当たり前、良い学校・良い会社に行くことに価値がある、という思考を持つ人でした。なので、私が退職後に派遣のお仕事をしていた時は「派遣なんて」と言われましたし、やっぱり私はダメなんだ、と思いました。今は「私が幸せになれば何でもいいじゃん!」と頭ではわかっているんです。ただ、なかなか「100点が当たり前」という刷り込みは消えないですね…。

100・0思考は小さいころからずっと両親に言われてきたことから発生していました。95点をとると、なぜこの5点を取れなかったのか、をずっと責められる。しんどいと感じていても、その環境で育っていたら「当たり前」の感覚になってしまってもおかしくありません(泣)

もちろん、この思考が「頑張るモチベーション」になることはあります。それで勉強や仕事など、色々な成果を出してきた過去もあると思います。一方で、この思考で自分を傷つけてしまうことも多いと思います。「急に行けなくなってしまった」という直近のお仕事についても気にかかります。

ある日突然、仕事に行こうとすると吐き気がして「もう行けないな」と感じました。引継ぎもしていなかったし、突然のことだったのでちゃんと職場に行って仕事をしたかったけど、体が動きませんでした。職場に連絡を入れると同僚たちから心配の連絡をもらって、罪悪感でいっぱいで毎晩泣いていました。

きっかけをお聴きすると、何か大きな出来事があったわけではなく、少しずつの不調が積み重なっていった結果、とのこと。今まで普通にできていたことが少しでもできないと、すごく引きずってしまう。そこに忙しいタイミングが重なると残業が続く。ミスが出て眠れない。忙しいのに眠れなくて判断力が落ちて、またミスが出てしまう。眠れていない、不調である、その悪循環の状態を誰にも言えずに抱え込んでしまう。日々の繰り返しの中で、ある日突然、体の拒否反応が出て会社に行けなくなったようです。

上司や、他の方にご相談されなかったんですか? とお聞きすると、小さいころの体験とともにご自身の思考の癖に気付かれました。

「しんどいと思ったら、人に言うこと」新卒で入った会社の上司にも言われて、辞める前にちゃんと相談すれば良かったって後悔したのに、また同じことを繰り返していました…。私が人に相談できないのは「しんどいと言うのは、わがままなんじゃないか」と思ってしまうからです。小さいときに「お腹が痛い」とか「歯が痛い」と親に不調を伝えても「それはわがままだ」と言われてきました。自分が何かを伝えてもスルーされることが多かったので、今回は職場も忙しいタイミングだったこともあり「忙しいし、きっと言っても流されるだろうな」と先入観を持って抱え込んでしまいました。

お聴きしていて、とても胸が痛くなります。100・0思考だけでなく、「しんどい=わがまま=スルーされる」の図式も、育ってきた環境下で刷り込まれていました。「しんどいことは、わがままではない」「全員が自分をないがしろにするわけではない」と、頭ではわかっています。友人や親しい先輩たちの自分にしてくれる行動を見ていたら、きちんと聞いてくれる人がいる、と頭ではわかっています。でもいざ相談が必要なタイミングで、相談ができない…。「どこからが相談していいラインで、どこからがただのわがままなのか、わからないんですよね…」とおっしゃられていたことからも、「相談」のタイミングをつかみづらいと思われます。

職場を急遽辞めてしまったことで周りから心配されたことも「気を遣わせてしまった」と罪悪感を抱き、元気になったらまたご飯に行こうと誘ってくれたことも「気を遣わせてしまった」と信じられず、色々なことが心の負担になっていたそうです。

いわゆる「自己肯定感」の問題で、「100点の自分には価値があるが、100点以外の自分には価値がない」と感じてしまうようです。とても根深いのですぐに解決ができるわけではないと思いますが、アクションをしていくこと、思考の癖を自覚していくことで、少しずつでも生きやすくならないか…と一緒に考えました。

  • 何もできていなくても自分には価値がある

  • 何かできることがあれば、なお良し

  • 当たり前の基準値を下げる

  • 例えば趣味や友人と楽しい時間を過ごすだけでも生きてる価値ある

  • 私は受け入れてもらうに値する人間だ、と大げさでも言い聞かせる

  • だからみんな私を受け入れてくれる、と信じる

  • どこからがわがままか? は考えなくていい、わがままでいい

  • ちょっとした不調を人に言う練習をする「昨日寝れなかった~」等

仕事自体はとても楽しく、周りにありがとうと言ってもらえたり、評価してもらえたり、嬉しい瞬間がたくさんあるそう。中でも元々の100・0思考があるため貿易の手続きのお仕事のように「正確さ」を求められるお仕事はご自身も適性を感じられているとのこと。
それなら、なおさら、こころの健康が第一です。こころが健康であれば正確にお仕事をすることが苦なくできるので、定期的に健康診断を受けるように、陥りがちな思考の癖を把握するためにも、ご自身の状態を確認していくのがいいかもですね、とお話ししました。

▼軸ラボリフレッシュを終えて

人を信じられない原因は、自分を信じられていないからだったんだな、と腑に落ちました。自分で自分を受け入れられていないから、人を信じられない。人の悪いところばかり影響を受けているので、もっと人のいいところを投影していきたい、と思いました。

軸ラボが終わられたときの感想が印象的でした。ずっと、「なぜ私は人を信じられないんだろう、どうやったら人を信じられるんだろう」と考え、人を信じられない自分に罪悪感を抱いていたそうです。

自分が生きにくい原因は、自分にあるのではなく幼少期の刷り込みにあったと気付きました。また、何かを生み出していないと、完璧な人でないと、価値がないと思っていたがそうでは無いと思えました。

アンケート回答より抜粋

そう、自分が悪いと、罪悪感を抱く必要はないです。幼少期の刷り込みは、手放していくことができます。自分が原因だと自分を責めず、小さなアクションを起こしながら、生きやすくなっていくといいな、と心から願っています。

▼軸ラボを人に紹介するとしたら?

傾聴していただけることと、客観的に自分を見つめ直せるので長年の悩みや生きにくさがクリアになりました。自分の存在価値や生きにくさについて悩んでいましたが、客観的だけど一緒に考えてくださったことと 自分が自分に対して下している価値評価と他人が思っている自分は全く別なのだと思えました。定期的に心のメンテナンスや健康診断が必要だと思いました。

アンケート回答より抜粋

モニターのご協力をいただき、アンケートの回答をいただくなかで、何人かの方から「客観的だけど一緒に考えてくれる」という感想をいただき、とてもうれしいなと感じています。
客観的な意見を言うだけでなく、一緒に考える味方でいられるよう、お話をお聴きしていけるよう、これからも軸ラボを続けていきたいと思います。

軸ラボリフレッシュは1時間5,000円、オンライン相談を承っています。
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「自分を知って、楽しく生きよう」をモットーに、自己分析や、就活、婚活、終活に役立つ記事を書いていきたいと思います。