2022夢日記 難を抱えた猫 ji-jyo 1月11日
昨日の夢はちょっと悲しようなそれでもちょっと良かったようなそんな展開だった。
始まりは動物病院兼、保護猫施設のようなところにいるところからだった。
とは言っても何やら視点がおかしい。自分は何かの台の上にいるようだ。
周りには他に数匹の猫がいる。横になってくつろいでいる子もいれば、座った状態で鳴き続ける子、多種多様な種類の猫が何匹も台の上にいた。
少し動いてみようと立ち上がりたい気持ちはあるのに何故か足に痛みを感じてうまく動けない。体をくねらせ痛みのある後ろ脚を見てみると奇妙な状態に気付いた。
この様子から今の僕は明らかに猫のようだ。しかも大人の人間が両手の手の平を大きく広げればそこに乗れてしまう程小さい。そんな猫のはずの僕の左後ろ脚の先端は何故か爬虫類のような緑色の脚になっていた。
何だこれは? 僕は何かの病気なのだろうか。
いまいち状況の掴めない中、仕方なく伏せの状態でおとなしくしていると入り口の自動ドアが開きたくさんの人間が院内に流れ込んで来た。
『わぁ、いっぱいいるよ。かわいい! どの子でもいいんですか?』
『はい。お気に入りの子がいましたらすぐに連れて帰ってもらって結構です。』
そういうことか。保護猫の飼い主になりたい人達が集まってきたんだ。ここで選ばれれば晴れて飼い猫になれるというわけだ。ただな…。
僕はどうやら健康そのものというわけだはなさそうだ。こうやっておとなしくしてても足は痛むし、何しろ脚の先端がまるでトカゲのようになってしまっている。こんな状態の体では誰ももらってはくれないだろう。
いったいいつからこの場所にいるんだろう。誰にも見向きもされないというのは寂しいものなんだな。きっとこのままこの場所で暮らしていって、その後は…。どうなってしまうんだろう。
『あら。この小さい子かわいいわ。おとなしい子ね。』
『ああ。その子はとってもお利口さんなんですよ。ただ…。健康に問題はないのですが脚が、ちょっと…。』
ほらね。やっぱりそうなるんだよ。でも先に言ってくれて良かったよ。知らないで僕の脚を見たらきっと驚かしてしまうだろうし、きっと気持ち悪がられる。
『あら。珍しい脚をしているのね。それでもこの子を連れて帰るわ。だってずいぶんとかわいいもの。』
え? 本当なのか? こんな状態の僕を連れて行ってくれるのか。何てやさしいお姉さんなのだろう。
『ありがとうございます。今はまだ少し脚に痛みがあるようなので、痛みがなく歩けるようになるまで気にかけてやってください。』
こうして僕は優しいお姉さんに抱えられ家につれて帰ってもらった。
家に入ると僕はすぐにベッドの上に乗せてもらいウトウトしていた。そこへ眠る準備を終えたお姉さんも来て一緒に眠ることになった。これからは寂しく思うこともなくなるんだと思うと何とも幸せな気持ちに包まれながら眠ることが出来た。
それからふと目が覚めるとそこにはお姉さんの姿はなかった。
何だか嫌な予感がした。もしかしたら束の間の安心感は一瞬でやっぱり僕は独りぼっちにさせられてしまったのかもしれないと思った。
痛む足をかばいながら2階から1階へと続く階段を降りて行った。家中暗くてとても静かだ。誰もいないみたいだ。知らない場所だしやっぱり心細い。どうしていなくなっちゃったんだ。そんなことを思いながらよくわからない家の中を歩き回っていると奥の方から何やら水の流れる音が聞こえてきた。
音の聞こえる方へ近づいて行くとようやく明かりが点いているところを見つけた。遠くから様子を伺っていると扉が開き、お風呂に入っていた優しいお姉さんが姿を見せたところで今日は目が覚めた。
不思議な夢だった。猫の状態もおかしな話しだけど、脚が爬虫類みたくなっているなんて。夢の中での猫の自分はずいぶん寂しがりだなと思う朝だった。
さて、明日も夢日記を書いていこう。
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