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12/24 ニュースなスペイン語 Biodiversidad:生物多様性

生物多様性とは、様々な生物たちと豊かなつながりを持ちつつ共生を目指す理念だ。

スペイン語では「Diversidad biológica」とも言う。

この度、生物多様性の保全(preservción)を目指す研究機関、「ジーンバンク(banco biológico)」が国内で初めて、バルセロナにある動物園(zoo)に設置される計画が発表された。

ジーンバンクとは、様々な動物たちの細胞(celular)や組織(tejido)などの生物に関わる物質(biomaterial)を保存しておくための施設のこと。世界的に有名なのがアメリカのサンディエゴにある「冷凍動物園(Frozen Zoo)」だが、今回は、そのヨーロッパ版(equivalente europeo)を目指すというのだから、その志は相当高いし、本気だ。もちろん、冷凍動物園から様々なサポート受けるとも伝えられている。

もっとも、サンディエゴの冷凍動物園には900種(especie)、1万を超える細胞のサンプル(muestra)があるのに対して、今回のスペインの計画では、118種・230のサンプルをまずは揃えるとのことだから、本家には遠く及ばない。それでも、やらないよりは良い。三里の道も一歩から、だ。

今回の「ジーンバンク」構想は、バルセロナ動物園財団(Fundación Barcelona Zoo)とバルセロナ自治大学(Universidad Autónoma de Barcelana)などがタッグを組んで取り組むことになる。

時折しも、オミクロン株による第6波(sexta ola)が押し寄せてきているが、実は動物界(fauna)でも、すでに絶滅(extinción)の第6波が叫ばれて久しい。2014年ころから指摘されていることだが、向こう500年で約300を超える種が絶滅するとの試算がある。大量絶滅(extinción masiva)などと不穏な語が聞こえる。

動物たちの絶滅の原因には、いろいろ(entre otras causas)あるようだが、生息地の破壊(destrucción de hábitats)とか気候変動(cambio climático)などが真っ先に考えられるものだろう。

今のところ「ヒト属ヒト科」の絶滅はないようだ。

写真はジーンバンク計画が進んでいる「バルセロナ動物園(Zoo de Barcelona)」。