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公認会計士の1日 〜監査法人 若手編〜

こんにちは。
「公認会計士」についてわかりやすく伝える活動をしている、通称「ゆる広報部」です。

自己紹介noteもありますので、よかったら読んでみてください。

さて今回は「現役公認会計士の1日」をご紹介するシリーズ第二弾。
監査法人で働く若手の1日をご紹介します。どんな1日を過ごしているのか、より具体的に働き方をイメージしていただけたらと思います。
身近な方にお勧めされる際の参考にもぜひ!


急激に対応が進んだ監査法人の『在宅勤務』

学生さんがよりイメージしやすそうな、監査法人3年目のこの方にお話をお聞きしました。

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峰岸さん 23歳
大学1年から公認会計士試験の勉強をはじめ、3年の2017年秋に合格
2019年監査法人入社
現在は「公認会計士試験合格者」という立場で、実務と並行して補習所に通っている

峰岸さんの詳しいインタビュー記事はこちら。


ーー まずは、峰岸さんのお仕事を簡単におしえてください

はい。大学卒業後に大手監査法人に就職し、監査法人3年目です。現在は製造業を中心に監査に従事しています。

ーー では1日のスケジュールをおしえてください

大きく分けてふたつのパターンがあります。

・事務仕事の日
・往査(おうさ)の日

です。
事務仕事は以前は事務所に出勤しておこなっていましたが、現在は在宅勤務に移行しています。往査は、監査対象の会社に出向いて監査をします。

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ーー コロナ禍の前から在宅の働き方を選べたのですか?

いえ。制度としてはありましたが、利用する人は多くはありませんでした。

コロナ禍による自粛要請によって在宅対応が進み、いざやってみたら「思ってたより全然、できるな」とみんなが感じているような状態です。さまざまなことが急激に見直され、結果的にはなんとかなっているので、以前の仕事の仕方にはもう戻らないのではと感じています。それぐらい、大きな変化でした。

ーー 在宅勤務は、やりやすいと感じますか?やりにくいと感じますか?

個人的には圧倒的に働きやすいと感じています。

通勤時間が1時間以上かかるので余計そう思うのかもしれないですね。17時半に仕事が終わって退社しても家に帰るのは19時になってしまっていたので。
在宅勤務だと17時半に仕事が終われば17時半から自由。この差はやっぱり大きいです(笑)

ただ、今年1年目の新入社員にとってはいきなりの在宅勤務でやりにくさがあるだろうなと思って見ています。先輩に気軽に聞ける環境ではないので。オンラインでのコミュニケーションの取り方など多少課題もありますが、今後どんどんスムーズになって行くのではないかと思います。

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ーー 事務仕事は在宅へ移行したということですが、往査にも変化はありますか?

往査は数が激減しました。コロナ禍による自粛以降、会社側も「外部の人を入れられない」という状態でしたし、直接行かずに書類のやり取りでほとんど進めています。今までは往査主義というか、行ってナンボ、だと思っていたのですが、意外と行かなくてもできるんだなと。

ただ、完全に往査ゼロというわけにはいかないので、現在は極力減らして必要な往査に絞っているような状態です。

ーー 往査の日は事務所へ出勤せず、直行直帰ですか?

基本的にはそうです。往査のメンバーと直接会社へ行って、みんなで一緒に出る流れです。決算期は事務所へ戻って事務仕事をすることも多かったですが、現在はコロナ禍により直帰しています。

ーー 仕事を終えてから勉強をされているのですか?

決算期以外だと終業後に結構時間があるので、自己研鑽に使うよう心掛けています。というのも、試験で学ぶことはごく一部であって、実務にあたると知るべきこと考えておくべきことが膨大に出てきます。勉強をしないと仕事ができない職業のため、日々勉強ですね。ルールも変わっていくので。

とはいえ、ゆっくり過ごす日も多々あります(笑)

ーー 補習所にも通われているとお聞きしました

はい。公認会計士試験に受かってもすぐ『公認会計士』と認められるわけではなく『公認会計士試験合格者』という扱いになります。大学生の時に試験合格したため、現在は補習所へ通って3年目の年です。1年目の時は授業数が多く平日休日問わず通っていましたが、今は授業数がだいぶ減っています。

詳しくは▶「公認会計士」きほんの「き」 - どうやってなるの?


ーー 年齢が近い先輩のお話は、学生さんにとって参考になると思います。本日はありがとうございました!

ありがとうございました!

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大手監査法人で在宅勤務をされる峰岸さんにお話をお聞きしました。

監査法人でもどんどん在宅勤務の対応が進んでいるとのこと。
社会全体がそうであるように、公認会計士の業界もまた、仕事の仕方を見直す変化の年になっています。

さまざまな働き方をしている公認会計士がまだまだたくさんいますので、またの機会にご紹介できればと思います。


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