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会計は社会で広くいかせる知識。やりたいことがわからない人に「公認会計士」

こんにちは。
「公認会計士」についてわかりやすく伝える活動をしている、通称「ゆる広報部」です。

自己紹介noteもありますので、よかったら読んでみてください。

さて。
今回は、中高生の学生さんからよく聞かれる質問
「公認会計士はおすすめの職業ですか?」
「勉強も仕事も大変ですか?」

にお答えしていきたいと思います!


大学在学中に合格。
学生の相談にも乗る、お兄さん的先輩


監査法人3年目、学生さんと年齢も近いこの方にお話をうかがいます。

峰岸さん、よろしくお願いします。

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峰岸さん 23歳
大学1年から公認会計士試験の勉強をはじめ、3年の2017年秋に合格
2019年監査法人入社
現在は「公認会計士試験合格者」という立場で、実務と並行して補習所に通っている
『試験合格後は、2年間の実務経験と3年間の補習所での勉強が必要で、さらに修了考査に合格して、日本公認会計士協会に登録をして、ようやく「公認会計士」として認められます。』
※詳しくは▶「公認会計士」きほんの「き」 - どうやってなるの?


やりたいことが特別決まってないなら、会計の勉強はおすすめ


ーー それでは峰岸さん、簡単に経歴をお願いします。

はい。
親戚が公認会計士だったこともあり、職業として子どもの頃から知っていました。明確に「自分もなる!」と考えていたわけではなく、たまたま大学1年のときに友だちが「公認会計士の勉強を始める」というので、それならと自分も一緒に始めたのがきっかけです。

大学へ行きながら専門学校へ通ういわゆるダブルスクールで勉強に取り組み、3年の秋に合格。4年の時には海外へ語学留学へ行ったり、学生非常勤として現在の監査法人に勤めたりしていました。卒業後正社員として入社して2年、製造業を中心に監査に従事しています。

ーー 学生非常勤とはなにか、学生さんに説明していただいてもいいでしょうか

学生のうちから監査法人に勤務する形態です。大学在学中に公認会計士試験に受かった人の多くがやっていて、法人ごとに形態がちょっとずつ違いますが常勤の1年目とほぼ変わらない業務を任せてもらいます。

ーー それではさっそく、「公認会計士はおすすめの職業ですか?」という中高生からのご質問について、峰岸さんはどう思われますか?

おすすめだと思っています。

後輩の相談に乗ったり、母校へ行って学生向けにお話をしたりという機会もあるのですが、そのときにも同じ質問を受けます。お答えするのは、「やりたいことが特別決まってないなら、会計の勉強はおすすめですよ」ということです。

大学生の間に自分の将来のことを決めきるってなかなかむずかしいですよね。決められないまま、特別やりたいことがわからないままなんとなくで一般企業に就職してしまうと、業種によってある程度将来の選択肢が狭くなってしまったり、他のことをしようとしてもまた一からだったり、結構リスクが高いのかなと。

公認会計士の場合は会計の専門家として様々な業界に関わることができるため、選択肢を持ちながらやりたいことを選べる。自分の選択肢を狭めないでスキルアップできる職業だと思っています。

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ーー なるほど。公認会計士への熱い想いがなくても目指していいということですね

そう思っています。もちろん熱い志しがあれば素晴らしいですが、必ずしも初めから皆がそうでなければいけないわけではないです。

公認会計士になるかどうかは別として、学生の早い段階でまずは簿記から軽い気持ちで始めてみるのはかなりおすすめです。簿記、会計の知識は社会で広くいかせて、無駄にはならないので。

ーー 峰岸さん自身は、他の職業と悩んだりしたのですか?

あんまりなかったですね。

公認会計士に熱い想い、というよりは、一般的な就職活動というものに自分は向いてないのでは?という気持ちがありました(笑)一般的な就活ではどうしても面接が重要になる印象だったので。

自分はそこで必要とされるコミュニケーションや受け答えの瞬発力などをあまり得意と感じていなかったので、それならペーパーテストの結果がしっかり就活にいかされるのが良いなと。自分の得意な戦い方だったんですね。

なので、面接のコミュニケーション能力で決まってしまうのは悔しい、と思うタイプの学生さんにもおすすめかもしれません。


勉強のスケジュールはプロを信頼して任せる

ーー 「勉強も仕事も大変ですか?」という質問。まずは、勉強は大変でしたか?

受験勉強のスケジュールはかなりタイトに取り組んでいたので、大学の試験と重なるなどタイミングによってすごく大変だった時期もあります。大学の思い出といえば、勉強か留学か、というほど。

ただ、なんだかんだ社会人に比べると学生のほうが圧倒的に勉強時間が取れることはわかっていたので、周りも「学生のうちにいかに頑張るか」という思いで取り組んでいました。

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ーー
勉強のスケジュールなどはどうやって立てていましたか?

スケジュール面、授業を受けるタイミングなどはほぼ専門学校に任せていました。

講師と相談して、目標を設定して、じゃあここまでにこれ、ここまでにこれ、と計画のアドバイスをしてくれるので、迷いがないです。

ーー 勉強のコツなど、学生へアドバイスはありますか?

専門学校も書籍も様々なので、不安になってあれこれとつまみ食いのように手を付けていく人もいるのですが、僕が見ていたかぎりでいえば、やはり一つの専門学校を信頼して、計画に沿ってやっていくのが一番だと思います。あちらはプロなので。

もっといいやり方があるんじゃないか、と不安になる気持ちもわからなくはないですが、自分で計画を立てても合っているかどうかわからないですし、迷いや選択にリソースを割くのはもったいないです。


監査の仕事は学び続け、考え続けるやりがい。


ーー 仕事は大変ですか?

働き始めても勉強しなければいけないことが多く大変といえば大変ですが、ある程度は一般企業も同じなのではないかと。他と比べて監査法人が特別激務かというとそんなことはないと思います。

むしろ現在はコロナ禍の影響から在宅ワークが続いていて、通勤がない分働き方としてはかなりやりやすいと感じています。
年間を通して繁忙期が明確で、その時期頑張れば他の時期に休暇をしっかり取れるというのも、計画が立てやすくて自分には合っています。

ーー 働き方として、監査法人は一般企業とここが違うというポイントはありますか?

違うなと感じるのは、同時に複数のチームに所属することでしょうか。

一般企業だと営業、経理、など固定化されているチームの中で仕事をしていますが、監査法人だとクライアント1つに対して1つのチームが組まれます。大きいところだと20人ぐらい、小さいところだと3~4人くらい。

同時にいくつかのチームに所属し、日によってやることもチームも違う、という仕事の仕方になります。

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ーー 仕事でやりがいを感じるのはどんなときですか?

大きく2つです。

1つ目は、考えることそのもの。
例えば会社のちょっと特殊な取引があれば、監査のルール、基準に対して実務ではどう対応するのかなど、2、3年目になってくると自分の仕事を自分で考えなければいけなくなります。プレッシャーも感じますが、その分やりがいも大きいです。

2つ目は、会社に貢献できたとき。
会計・監査の専門的知識を活かして、会社が抱える疑問点や問題点を解決する。自分の専門知識を駆使してクライアントに価値を提供できたときはやりがいを感じます。

ーー 監査のお仕事がお好きなんですね

そうなんだと思います。

ーー それでは最後に、公認会計士を目指す方へ向けてメッセージをお願いします

会計という、他でも応用がきくスキルをベースに仕事をするため、入ってからも選択肢が広い業界です。学生であれば、ちょっと興味がある、という軽い気持ちで始めてみてもいいと思います。

社会人経験のある方の気持ちは理解しきれていないかもしれないですが・・・スタートが遅くても気に病む必要はありません。キャリアの遅れをカバーできるのは資格を持って働く良さだと思います。

会計がやりたい方はもちろん、特にやりたいことが決まっていないけれど何かしなきゃ・・・という人にもおすすめです。
ぜひ、頑張ってください!

ーー 峰岸さんありがとうございました!

ありがとうございました!


おわりに


峰岸さんは監査の仕事が好きで、とても真摯に日々学び続けていらっしゃると感じました。

「軽い気持ちで簿記から」「選択肢を狭めないでスキルアップできる」というのは、学生さんにとって入りやすいきっかけになるのではないでしょうか。会計の勉強はけっして無駄にならないので、ぜひ!

ちなみに前回のインタビューはこちらの質問にお答えしています。

Q.「女性も働きやすいですか?」
Q.「結婚しても続けられますか?」

よかったらぜひ読んでみてください。

今後も、公認会計士というお仕事についてわかりやすくお伝えしていけたらと思います。さまざまな方の具体的なお話もまたお届けしたいですね。

どうぞよろしくお願いいたします。

次回も引き続き、峰岸さんにお話をうかがいます。監査法人でどんな1日を送っているのか、詳しく聞いていきます。お楽しみに〜。

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