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「自分だけ置いてけぼり。いったい私は何者なの?」―たった6カ月で少しずつ変われた私の軌跡

「あれ?私はいったい、何が好きなんだっけ?」

日々の育児や家事に追われるうちに、いつの間にか自分の「好き」「楽しい」「やりたい」を見失ってしまう――そんな声をよく耳にします。

今回ご紹介する自分軸手帳部員・あおいももさんも、そんな状況に陥った一人。数年前に退職して以来、家族中心で過ごしていましたが……子どもが徐々に成長しすこしゆとりができた頃「家族から離れた”個の自分”って、いったい何者?」と、”好き”や”喜び”を見つけられずモヤモヤを抱えたのだそう。

ところが、自分軸手帳と過ごす半年間で、ぼんやりしていた自分の気持ちに少しずつ輪郭が与えられつつあるといいます。その秘密は「振り返り」にあったのだとか。6カ月で少しずつ、確実に変化したあおいももさんの道のりを覗いてみましょう。

【あおいももさんのプロフィール】
2024年から自分軸手帳を使い始め、1月に自分軸手帳部にも入部。夫と小学生男子2人の4人家族。好きなことは、手芸・ねこ・アナウンサー推し。


はじめに:「部員さんBefore/After」とは

手帳を通して仲間と一緒に自分軸を見つけ、育てることができる、それが自分軸手帳部です。

多くの自分軸手帳部員さんから聞こえてくるのは「仲間と自分軸手帳を続けるうちに、自分自身に気づきや様々な変化が生まれた」という声。その一部をインタビュー形式でお届けします。

▼過去のインタビューはこちらをご覧ください

※インタビュアー:矢島美穂(ライター、自分軸手帳部員)


どんどん外に出ていく家族。
同じ場所のまま、自分が見えない私。

―― あおいももさんは自分軸手帳を2024年版から使い始めたとのこと。どうして自分軸手帳を使おうと思ったのか、その理由から聞かせていただけますか?

あおいもも:自分の気持ちや興味が見えなくなって、モヤモヤしていたのが大きな理由です。

数年前に会社を退職して以来、家族や家のことに多くの時間を割いていました。自分の体調不良やコロナ禍などが重なって、日々の生活だけでバタバタしていましたね。

そんな状況が徐々に落ち着き、世の中も平常の生活を取り戻すのに合わせて、夫も子どもたちも外へと出ていくようになりました。ところが、私は家に取り残されたまま。「家族から離れた私は、いったい何が好きなんだっけ?」とふと我に返りました。そして、それに答えられない自分がいることに気づいたんです。

―― そんなときに目にした自分軸手帳に、何か感じるものが?

あおいもも:当時の自分のモヤッとした思いに、ぴったりピースがハマるというか……タイミングも「自分軸」というコンセプトも絶妙だったんですよね。

まずは、ワークや習慣化リストなど、自分と向き合う作りになっていること。もっと調べてみたら、メール講座やガイドブック(2025年度版は今秋発売予定)もあるらしいし、noteメルマガではこの手帳を使って充実した生活に変化したユーザーの様子も垣間見える――。それまで、手帳は子どもたちの行事や習い事などを書き込む、いわばカレンダーとしか思っていなかった私ですから、「こんな手帳があるんだ!」って驚きました。

―― なるほど。自分軸手帳とは偶然の出会いだったわけですね。自分軸手帳をおひとりで使う選択肢もありますが、あおいももさんは1月から自分軸手帳部(以下 手帳部)にも入部しました。その理由は?

あおいもも:ワークに行き詰まったからです。

自分軸手帳が手元に届いた直後の2023年11月に、早速取り組んだのが「24時間の棚卸しワーク」でした。

あおいもも:Step1のログ取りまでは良かったのですが……Step2の振り返りが当時の私にとっては難しくて、「え、みんなどうしてるの?」って。手帳部に入部すれば手がかりがつかめるかな、と思いました。

―― とはいえ、クローズドのオンラインコミュニティに敷居の高さを感じる方も多いようです。入部はすんなり決断できましたか?

あおいもも:ちょうどその時期、家庭以外の居場所を探していた時期だったことと、部費がいつでも退部可能なサブスク形式ということも手伝って、「ひとまず入って様子を見てみよう」と思えました。

もともとパートや習い事なども選択肢に入れていたのですが、手帳部には時間を自由に使いやすいというメリットを感じたんです。私は人とのコミュニケーションが得意とは言い難いのですが、メンバー同士の距離感や関わり方を自分次第で調整できるのはオンラインの良さではないかとも思いましたね。

「面倒」は思い込み。
実はそこに「自分の喜び」があった!

―― では、入部以来の半年間を振り返って、ご自身にとって「自分軸手帳を使ったことによる最大の変化」は何だと思いますか?

あおいもも:「自分の心が喜ぶモノ・コト」や「いい感じに過ごすためののパターン」に気づくことができました。それまでの思い込みを手放して、「自分が力を注ぐべきこと」に気づき直せましたね。

―― どうやってその気づきを得たのか、具体的に聞かせてください!

あおいもも:何よりこの変化に大きな影響をもたらしたと感じるのが、「24時間の棚卸しワーク」です。11月に一度挫折したとお話しましたが、3月に再チャレンジしました。

というのも、3月に開催された「24時間の棚卸しワーク」についての手帳レッスン(※1)でヒントを得たからなんですよね。

※1:手帳レッスン
月間テーマに合わせて月に一度開催する、40分間の部内限定オンラインイベント。「このテーマを掘り下げることが、どう自分軸に効くのか?」というマインドセットとともに、手帳の書き方や使い方・活用事例などを紹介する。リアルタイム参加が叶わない部員さん向けに、アーカイブ(録画)も用意。

あおいもも:レッスン中に「24時間を見つめることにこだわらなくてもOK。一部の時間帯にだけフォーカスして取り組んでみよう」とアドバイスをもらいました。

そこで、家族が出勤・登校したあと、私が自分で100%舵を取って過ごす時間にフォーカスしてワークをやり直してみたんです。すると、前回24時間全体を眺めたときに見えなかった自分の感情や特徴が浮かび上がってきました。

たとえば、アイロンがけやキッチン掃除の後に気持ちが上がって達成感を得ている自分がいるぞ、と。それまで「家事は気が重いもの」と思っていたけれど、この2つはどうして!?と共通点を分解してみました。すると、”しわがない・汚れがなくなる”といった「視覚的に整った状態」が心を満たしてくれるということ!?と仮説が立ちました。

そこで改めて、自分の気持ちや出来事を書き溜めていたウィークリーページを眺めて答え合わせをしてみると、そこにも同じようなパターンで心地よさを感じている自分がいたんです。

この気づきを得る前、夫が「忙しいなら僕がやるよ」とアイロンがけを自ら引き受けてくれていました。ところが、「あれは自分の心が喜ぶ作業だったんだ!」と気づいたものですから、私の担当に戻しました。

―― 「家事」と一括りにしていたら絶対に得られない気づき!とんでもない勘違いをしていたわけですね。

あおいもも:視覚的に整えることが自分の喜び、とわかったので、今では家族に侵食されず口出しもされない「私の一存できれいにできる場所」を家の中に3か所くらい確保しています。心が乱れたら、ここをきれいにしてリセットすると落ち着くんですよね。(笑)

―― 自分が喜ぶパターンを再現できるようになって、ご機嫌までとれるように……。

あおいもも:はい。さらに喜びに限らず、不調のパターンに気づけたことも大きいです。

以前は「なんだかダラダラしてしまった…」と罪悪感を抱く一日も、よくよく振り返ってみると「頭痛があるとそうなりがち」というパターンがあったりするんです。ただ怠けていたのではなく、体調的に活動ができない日だったんですよね。

そういう「低調パターン」も把握できたので、今では自分の不調に先に気づいて少し休むという、戦略的休息もとれるようになりました。

家族は他人。私は私。

―― 「喜び」も「辛い」も手帳に書き留めたからこそ、ですね。

あおいもも:以前の私は「自分は何もしていない」と思い込んでいましたが、手帳には「できたこと」がしっかりと残って、それが積み重なると自分を助けてくれる材料もなるんですよね。今は「今日はこうだったから/私がこうだから、こうやって一日を過ごした!」と思えるようになって、気分が落ちにくくなりました。

そうそう、ワークで見えた「気分が落ちるパターン」で、もう一つ発見したことがあって。

―― え!いったい何でしょう?

入部後再チャレンジした「24時間の棚卸しワーク」の振り返り

あおいもも:私、家族のために良かれと思ってやったことに対して、反応がなかったり、むしろ喜ばれない反応が返ってきたときに、すごく気分が落ちる。それってつまり「私が家族に対する思い込みが強いんだ」ってハッとしたんです。

子どもたちももう小学生ですし、少し手を離れ始めているのも事実。「○○はこう思うだろう」と期待したり行動したりせず、言われた時に応えればいいんだな、とスタンスを見直しました。

―― ご自身の思考の癖まで見えてきたとは……!

あおいもも:コロナ禍で子どもたちが家で過ごしがちだった分、過干渉気味だったんだろうな、と今なら思えます。

最近は自分の影響範囲を見極めて、何でもかんでも背負いこまないように、少しずつ変われている気がします。家族の不機嫌に対しても、「その感情は本人の問題で、私のせいではない」と距離を取れるようになりました。

これはワークで俯瞰できたこともそうですし、書籍実践サークル(※2)で「7つの習慣」に取り組んでいることも影響していると思います。

※2:書籍実践サークル
テーマとなる書籍のワークや教えを、手帳を活用しながら実践し、気づきや学びを深める希望者によるサークル活動。メンバーは取り組みや学びをに互いにシェアする。2024は世界的名著『7つの習慣』を実践中。過去には『世界一やさしい「才能」の見つけ方』をテーマに活動したことも。

―― 入部前にワークで一度挫折したとは思えない気付きの量ですね!わずか半年でベテランの域に達している……!

あおいもも:そこは手帳部の存在に助けられています。入部してわかったのですが、「こんなことができました!」「こういう風にやっています!」という成功例ばかりではなく、「書けない」「つまずいています……」という発信も多いですよね。

私はみなさんと頻繁にコメントをやりとりしたり、どんどんアウトプットしたりしているわけではありません。でも、私と同じような困りごとを抱く人が大抵いて、その方がみんなに投げかけてくれる。するとそこにみなさんからの知恵が集まってきて、次へのヒントが得られるんです。自分なりの距離感や頻度で参加できて収穫まで得られるのは、手帳部ならでは、ですね。

振り返ると「目標」が自然に見えてくる

―― ちなみに、日常の手帳タイムはどれくらいでしょう?

入部から半年、毎日手帳に向き合うことが日課に

あおいもも:毎日5~10分程度、ウィークリーページに書き込むのが日々のルーティーンです。予め書き込んだ予定に対して、実績も書き加えていきます。それから、日記的なものも書き残しています。

―― 日記にはどのようなことを?

あおいもも:最近は「ポジティブに捉え直せたこと」に特化して書くようにしています。

もともと、失敗や嫌だったことに、ものすごく心を捉えられやすい人間なんです。でも、過去は変えられない。だったら「これからどうするか」を考えたいなって思うようになりました。

ウィークリーページの下部に書き留めている日記には「ポジティブに捉え直せたこと」を

あおいもも:先日も、心乱れるような言葉を受け取ることがあったんです。以前ならモヤモヤしたり気にしたりしましたが……手帳には「○○と言われた。私はそういうことを言わないようにしよう」と書きました。

―― 手帳を思考訓練のツールにして、変えられるものに集中しているんですね。

あおいもも:もちろん、まだうまくいかないこともたくさんあります。でも「○○してよかった」「こうしてみよう」と切り替えるように意識して、そのかけらを手帳に残す。そうやって可視化しながら成功体験を一つずつ積み上げているんだと思います。

―― 小さな「振り返り」を繰り返すことが効いているようですね。

あおいもも:はい。私が少しずつ変化できつつあるのは、間違いなく振り返りのおかげですね。

自分軸手帳を使うまでは振り返りなんてやったことがなかったし、だから冒頭でお話したワークでもつまずいてしまいました。でも、振り返りやすいフレームや、「私はこうしているよ」という着眼点を教えてもらううちに、少しずつコツが掴めてきました。

―― 毎月の振り返り(※3)と目標設定もスムーズにできていますか?

※3:毎月の振り返り
自分軸手帳には毎月「目標」と「振り返り」を行うページが見開きで設けられている。

戸惑った初めての目標設定では「手帳を書く」を掲げた。
右ページでは「うまくいかなかったこと」に向き合い次の目標に。

あおいもも:初めての1月は戸惑いました。まず「目標設定」で何を書けばいいの?って。だからひとまず、「手帳を書く」ということ自体を1ヵ月の目標にして過ごしてみたんです。

2月のテーマは「受容」。1月の振り返りで「理想と現実のギャップ」にモヤモヤしつつも、評価をせずありのままを受け止めたらどんな景色が見えるかを見て見たかったという

あおいもも:そうして迎えた月末、やっぱり振り返りには戸惑いがあったのですが、1ヵ月「手帳を書く」を実践したから記録は残っている。それを見返していくと、「できたこと」「うまくいかなかったこと」が見えてきたんです。「そうか、だったら”うまくいかなかったこと”をどうするか考えれば、それが次の目標になるんだ」って。

そこからは特に苦労せず「来月はこうしよう」が自然に見えてくるようになりました。

―― 半年前は「好き」「やりたい」が見えない、と言っていたのが嘘のようですね!

あおいもも:本当ですね(笑)。

今思うのは、本当に「書くって大事」ということです。書くことが習慣になったからこそ、日々の出来事や感情は、放っておけば記憶からたちまち消え去っていってしまうと強く実感しています。

「自分にはなにもない、何もしていない」のではなく、「記録に残していないから記憶に残っていない、だからわからない」だけだったんですよね。

たった半年間でも「いい感じ」に人は変われる

―― では、もし自分軸手帳がなかったら、あおいももさんは今ごろどんな日々を送っていたと思いますか?

あおいもも:何にも変わらないままだったでしょうね。何にモヤモヤしているのか、何がうれしいのか。自分の気持ちがわからず生きていたと思います。

―― では、自分軸手帳を、どんな人におすすめしたいでしょう?

あおいもも:う~ん……自分がどんな人間で、何を好きなのか、見失っている人でしょうか。

実はこのインタビューを受けるまで、私自身そこまで変化しているという実感がなかったんです。でも、こうしてお話ししてみると、見えなかった「好き」や「うれしい」という気持ちにちゃんと気づけているし、今日や明日をどう過ごしたいかという一歩先が描けるようになっている。日々の変化はほんの少しだから気づきにくくても、半年間でこれだけ変われたんだ!って、今、びっくりしています(笑)。

もし「変わり方がわからない」「自分の意志や気持ちが見えない」と思うなら、手帳に書いてみることをまずは始めてほしいですね。何が見つかるか見当がつかなくても、その先の「気づき」へ進む道のりは、きっと手帳がお手伝いしてくれると思います。

聞き手・構成/矢島 美穂


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