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【コラム】「高校生とともに」

 こんにちは!今日はコラム第三弾の紹介です。長野県中小企業家同友会に所属している、(株)北信帆布の福島さんに執筆していただきました!地域の企業家さんの考えることとはいかに?!!


 2021年から始まった、「JIBUN発 旅するラボ(以下、Jラボ)」に、私たち長野県中小企業家同友会も、「問いと生き、自己と歩む」を長野県内の高校生に、対話を通じて届ける一翼を担っています。長野県立大学様、長野県教育委員会様、KDDI株式会社様と共に、それぞれの特徴を生かしながら事業を進めています。各高校の枠を越え、立場の違う様々な人と交流しながら、身近な事柄から立てた問いを、自ら考え探求することで、自分が何者であり、何を実現したいのかを明らかにする事を目的としています。

 最初は、県立大学様、県教育委員会様、KDDI様の三者が、人的・知的資源を活用しながら、未来に向け、多様で、新たな学びを担う人の育成等を目的とした包括的連携協定を2022年に締結しました。実施に当たり、企業繁栄の最重点課題が、「人育て」にあるとの基本姿勢があり、「共に育つ土壌づくり」に取り組む長野県中小企業家同友会が企画に賛同し参加した経過があります。中小企業は現在、日本の全企業の99.7%を占め、地域経済の大きな担い手となっています。私たち中小企業の発展が地域の発展と言っても過言ではありません。その中で、私たち中小企業家同友会は「良い会社を作ろう、良い経営者になろう、良い経営環境を作ろう。」を旗印に、「人間尊重」の経営を目指し、様々な勉強会を行っている団体です。私たちは、会社経営の原点の一つに「共に学ぶ」を挙げています。社員と共に学び、共に成長を図っていくと考えています。私たちも高校生の皆さんとも交流を持つことで学び続けなければなりません。

 地域に根を張る立場として、自分たちの企業を考えた時、この企業は誰のものなのかを考えます。社長個人のものでも、株主のものでもありません。もちろん所有権は、法務省に登録されている通りです。しかし、誰のものかという問いに対しては、社員及びその家族のものなのです。社長も、社長という役割を担った社員であり、顧客・仕入れ先・経営ノウハウ等、すべて全社員の共有物です。

 様々なキャンプを通じ参加している高校生の皆さんは、大きく変わったと思います。まず、参加そのものが、自分自身で考えて決めた事であり、最初の頃と比較すると、良く話しができるようになり、正にリーダーシップが身に付いてきたと感じました。何より県立大の学生さんの司会を含め、テキパキと仕事をする能力が増してきた様に思います。
高校生の皆さんも、私たちも、一つの課題、目的に沿った事を実践する事で、様々な事が身に付くと感じました。


企業はだれのもの?という問いが印象的でした。企業は地域のものかな、と思いきや、社員や家族のものとおっしゃっていましたね!具体的でとても親近感のある言い方で、驚きました。地方を支える中小企業の数々が人々にとってあたたかい存在になります。また、企業の中で働く人々も高校生と同じように”学ぶ”が原点にあるというお話はじーんとしますね。福島さん、ありがとうございました!

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