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#売上を減らそう

いやー、「売上を、減らそう。」おもしろかった。いい本だった。

お店をやりたい人だけじゃなく、フリーランスにも役立つ「大手にはできないやり方」の本、という感じ。

京都にある「佰食屋」というご飯屋さんの話で、わたしは行ったことないんだけど、テレビでちょくちょく見かけて気になってたので、買ってみました。

特におもしろいなあと思ったのは、売上を伸ばそうと考えないこと。(タイトルそのままだけど)

自分ももともと売上を伸ばすことにあまり興味がない方だけれども、それでも自然と「成長させるよう努力するのが当たり前」と思ってたんだなあ、と気づきました。この本を読んで。

わたしなりに解釈を整理すると、

・自分たちの生活とお店の継続に必要な分だけ売上を上げる
・100食を完売させることでその「必要な分」を得られるのだから、それ以上は販売しない
・その結果、残業なしで働く人にとってもプラスになる

「足るを知る」を、飲食店で実践したイメージ。

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少し自分の話をすると、わたしはほんっとに収入や売上の目標を目指して動くのが苦手で…。フリーランスだから「やらなきゃ」と思ってそういう目標値で動いてみたこともあるんだけど、全然だめでした。

今はもうそんなことはあきらめていて、目安は「これだけのお金があれば生活できる」ということだけ。さきほどの「足るを知る」ってやつですね。

例えば、月20万円あれば生活できるのなら、最低限そこまでは収入を得ないと生活が苦しくなるから頑張るけど、そこから先は上を目指さない、という感じ。(実際は月単位じゃなく、年単位ぐらいのドンブリ勘定だけど)

そして、今の自分のキーワードとして「サスティナブル(持続可能な)」というのがあるのだけど、お金だけでなく、気持ちや物理的な問題も含めて。

「成長させること」「売上を増やすこと」を目的にするのと、「続けること」を目的にするのだと、手段が変わってくるんですよね。続けるためには、続けられるだけの収入はもちろん、精神的負担にならないボリュームにも気を配るようになるし。

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そんなことを考えていた時に、先ほどの「売上を、減らそう。」を読んで「そうか、これってお店運営にも適用できるやり方なんだ!」と実感したわけです。

心地よい時間を生み出せるものを、続けること。細くてもいいから、なるべく長く。じぶんジカンは、ものづくりもお店づくりも、それを目標にしていきたいな。


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