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お仕事の話あれこれ

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けっこう仕事、変わりました。忍耐力とやらを母のお腹の中に忘れて来てしまったようです。ここでは主に長かった書店員時代のこと、そして2022年1月で退職した、たった1年1か月の介護の…
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#書店のレジ

書店であった嘘のような本当の話⑧書店のレジは究極の個人情報

書店であった嘘のような本当の話⑧書店のレジは究極の個人情報

書店には老若男女、実に様々なお客様が来店されます。あちこちの書店でトータルで15年働きましたが、つくづく、

「書店のレジは、究極の個人情報だわ……」

と感じておりました。

「お次、先頭でお待ちのお客様~!」
何台もあるレジから手を高く挙げてお客様を呼ぶと、やってきたのはいかにも良家のおぼっちゃまという感じの、制服姿の爽やかイケメン高校生。

「お品物をお預かりいたします」
本の裏表紙にあるバ

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書店であった嘘のような本当の話④未来のイケメン

書店であった嘘のような本当の話④未来のイケメン

私が最後に勤務した書店で、実際に出会った小学生のイケメンくんのこと。

5~6年前にさかのぼるが、確実に覚えている。あれは「母の日」だった。

私のレジに、推定小学5年生とおぼしき顔立ちの整った男の子がやってきた。そう、某事務所のジュニアに入れそうな感じのイケメンくん。

カウンターに差し出されたのは、ネイルの雑誌だ。イケメン小学生くんは言う。

「ラッピングしてください」

すぐにわかった。

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多様化するレジでの支払い方法に翻弄されていた日々のあれこれ

多様化するレジでの支払い方法に翻弄されていた日々のあれこれ

専門学校を卒業したその月にはたちで結婚し、その年に長男、満23歳で二男、満25歳で長女を出産した私の20代は、家事育児に奔走する日々でした。

初めて社会に出たのは29歳の時。長男が小2、二男が幼稚園、長女はまだ幼稚園にも行っておらず、実家の母の心強いサポートを得て、時間に融通のきく某ファーストフードのアルバイトを始めました。

そこから何度も転職を重ね、いろんな仕事をしてきましたが、一番長かった

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