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【人生は経験の積み重ね】DIE WITH ZERO

人生でしなければならない一番大切な仕事は、思い出づくりです。

と、こんな一節がこの本の中には書いてある。

ゼロで死ぬ。
タイトルだけを見ると何のこっちゃという本ですが、内容としては実に深い。

見えないお金の恐怖に打ち勝ち、
本当の豊かさを手に入れようというのが本書のテーマになっています。

今回は本書の核となるメッセージをエッセンスで3つに分けて紹介します。

経験に投資をする

この本書のテーマとなる経験への投資。
ここの部分について冒頭は書かれている。

多くの人は喜びを先送りにしている。
小さなお金を貯めるために今を我慢するくらいなら、多くの経験を積んだ方が良いという考え方である。

理由は大きく2つある。
・若い時の貯金は将来稼げるようになった自分からしたらはした金でしかないから
・人はいつ死ぬか分からないし、先延ばしに出来る経験は少ない

20代で貯められるお金というのは微々たるものであり、20代や30代の若さだからこそ楽しめる事は沢山あるという事を伝えている。

これは確かに間違いない。
40代になった時にディズニーランドに友達と行こうとはあまり思わなそうだし、スカイダイビングなどの無茶をする経験はやりたくない理由の方が増えてくるだろう。

そう考えると間違いがない。
若いうちは経験に投資した方が得策だ。

また、経験への投資は人生へ絶えず
「記憶の配当」を与えてくれる。

記憶の配当=その記憶がもたらす幸福感
楽しかった旅行などの思い出はいつまで経っても思い出話に花が咲くし、その度に幸せになれる。

人生における一番大切なミッションは
収入や資産を増やすことではない。
経験を増やすことである。

ゼロで死ぬ。

とはいえ、
収入や資産を増やさないと
不安でしょうがない。

という声が聞こえてくるのは、
筆者は承知の上である。

本書ではお金よりも経験を
と言っている訳ではない。


与えられるものや、
使うべきものにしっかりと使い切り、
人生を終えた方が効果的と言っている。

多くの人はお金を使い切らずに死んでいく。
残されたお金は寄付されたり、
遺族に分配されたりする。

これは確かに素晴らしいことだ。
ただ、もっと効果的な使い方はなかっただろうか?

筆者は必要なものを必要なタイミングで
大切な人や自分に与える事を
訴えている。

あなたが80歳で死んだ時、
あなたの息子はもう60歳近いのである。

生きている時に与えよう。
効果的なタイミングで使おう。

チャレンジを恐れるな

経験への投資をし続け、
ゼロで死ぬ事を心がける中、
やはり拭いきれないのは恐怖。

それに尽きる。

自由に生きて大丈夫だろうか。
お金がなくて大丈夫だろうか。
人と違う事をして大丈夫だろうか。

答えはない。
ただ、あなたの心は何を叫んでいるのかだ。

「自分に正直な人生を生きればよかった」
「働きすぎなければよかった」

人が死ぬ直前、
後悔する事のNo.1と2である。

あなたはどう生きたいのか?
あなたの人生をカタドルものは、
お金か?経験か?

改めて言うが、答えはない。

ただ人生をカタドルものが
経験だと思うのなら、
チャレンジは恐れない方がいい。

チャレンジと恐れはセットだ。
さあ、人生を豊かにするスタートを切ろう。

“Don’t be afraid your life will end; be afraid that it will never begin.”

「人生が終わることを恐れてはいけません。むしろ始まらないことを恐れなさい。」

-グレイス・ハンセン

まとめ

多くの人は人生を曖昧なママ生きている。
曖昧なママだから、
曖昧な人生を過ごしてしまう。

あなたは、
何歳に何をして、
何をして人生の幕を閉じたいか。

日本を横断してみるのもいい。
起業をするのもいい。
海外に移住するのも素敵な事だ。

ただ、それをいつまでにしたいのかが重要だ。
夢にも賞味期限がある。

人生は経験の連続だ。

そうだとしたら、

あなたはどんな経験を
いつまでに積みたいか。

そんな事を考えさせてくれる、
とても良い本でした。

お時間があれば是非お読みください。


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