「妻の使えないカードね!!とは?」
妻が一度、わたしに内緒でクレジットカードを取得したことがある。
その頃は、小学校の教諭をしていたので取れたのであろう。
今でも覚えている。三井住友が出している、普通カードより上でゴールドカードより下の中間地点のカードだ、名前は、エグゼグティブカードと言い
高価な感じがする。VISAである。
休みの日には、よく娘を引き連れて、財布をひらいたときに、他人からよくそのカードが見えるように細心の注意を払って入れてあったそうだ。
娘が、「馬鹿みたい」というと、妻は、「人は財布の中を見ていないようで食い入るようにして見ているものなのよ、恥はかきたくないでしょう、それにわたしのお気に入りのカードなんだから、あなたのポンタカードとはわけが違うのよ」と得々として言った。
高級ブティツクへ行き、娘の洋服を1着、自分の洋服を2着買った。
サインをし終わると、「すっきりするわね」といっていたそうだ。
娘が、「そんなに沢山買うとパパに怒られるわよ?」というと、「馬鹿ね、このカードのキャッシングで支払うに決まっているじゃない、ところで、あなたのポンタカードはキャッシングはついているの?」と聞かれたそうだ。
娘は、「ついていないわよ」というと、「信用の問題よね!」と妻は大きな態度で言ったそうだ。娘は、「キャッシングって借金でサラ金でお金を借りるようなものじゃない」と、内心思ったそうだ。
買い物が終わり、母が娘に、コーヒーかデザートを食べて帰らない?といったそうだ。娘は、クリームソーダにしたそうだ。妻は、コーヒーにティラミスのケーキだった。
そして、お会計の際に得々と新しく来たクレジットカードを出すと、何回もエラーが起きた。
妻は、「今日来たばかりの新品のカード何ですから、エラーが起きるわけがありません、お宅のカードリーダーの機械が古いのでしょう」と、ものすごい剣幕で言った。
上司が出てきて、「カード会社に訪ねてみます」と電話をした。妻のカード番号、連絡先の電話番号、生年月日を言い、本人確認を取ると、カードの上限をかるかに超えているという結果だった。
しかたがなしに、そこは娘のポンタカードの登場である。
帰り道、妻は、「デザインだけかっこつけて、何がエグゼグティブよ、使いないカードというのよ、もう!」と激怒し、カードを手で、パチン!と半分に折り、路上のごみ箱に、ポイ!と捨てた。
そして、「今日あったことはパパには内緒よと」言い、洋服の袋を大切に持ち帰った。
その夜、娘が何気なしに行ったことが原因で夫婦喧嘩である!