アクアマリン

会社員

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最近の記事

わたしへ、傷つけてごめんね。

 わたしへ、傷つけてごめんね。  この選択をしたら、きっとわたしが後でつらい気持ちになるんじゃないかなと思っていた。  この選択をした時は、不安が頭の片隅にあったけれど、ちゃんと正解を選んだと思った。だけど、時間が経つにつれて後悔の感情が徐々にくっきりと輪郭を現してきた。つらい、しんどい、苦しい。後悔することは初めから薄々分かっていたけれど、まさかここまでは思わなかった。  きっとこの選択をしても、違う選択をしても、どっちにしても後悔することになっていたと思う。やって後悔

    • 毎日違う自分になれるんじゃないか

       人間の細胞は約4ヶ月で全て新しくなるらしい。つまり、見た目は変わらなくても身体は全く別のものになっているということになる。  それってすごいことだと思う。誰もが自分はずっと自分のままだと思っている。なのに実際は少しずつ自分の身体を構成するものは変化していて、4ヶ月経つ頃には全く新しいもので自分が構成されているのだ。  自分の中身に関してはどうだろう?自分の中身、つまり意識はずっと自分のままであるから変わらないと思う。だけど、もし、意識さえも細胞みたいに新しくなるとしたら

      • 仕事にお洒落は不要だと思っていた

         わたしのいつもの仕事のスタイルは、AOKIのワイシャツに黒いパンツ、レディーウォーカーの走れるパンプス、髪は低い位置で一つ結び。同僚に万年就活生と言われていた。  お洒落は好きだ。プライベートでは服やメイクにこだわって髪も巻く。でも仕事でお洒落をしようとは思わなかった。毎朝丁寧にメイクしたり髪型をセットできる余裕なんてあるわけが無いと思っていた。  ある時、仕事用のカバンを探しにAOKIに入ったら、シーズンオフに差し掛かる白いスーツが80%オフで売られていた。あまりの安

        • やりたい事全部できないけど、まだやれる事はたくさんある

           20代半ばくらいまでは、何となくやりたい事全部やれるんじゃないかと思ってた。やりたい事ってのは将来の夢とかそんな大きいものではなくて、このドラマが観たいとかここに遊びに行ってみたいとか、そういう趣味の範囲での話だ。  だけどこの歳になってくると、結局観たいドラマは全然観ないままだし、どこにも遊びに行っていないし、そもそもやりたいと思ったことすら忘れている事実に段々と気づいてきた。 仕事があって物理的に時間が減ったし、体力も減った。だけど一番減ったのは気力の方だと思う。

        わたしへ、傷つけてごめんね。

          子供欲しい本能って案外ミーハーなだけなのかもしれない

           地元からあるカフェがなくなることになった。  なくなる前にもう一度そのカフェに行かないととお店に駆け込み、コーヒーとケーキを注文した。なくなるまであと一カ月、可能な限り通おうと誓った。  しかし、そのあとわたしがそのカフェに行くことはなかった。そのままそのカフェはなくなり、次の新しいカフェになった。  そのカフェが好きだったからなくなると聞いた時はショックだったし、あと何回通えるだろうとも思った。しかし、結局行ったのはその1回きりで、そもそもなくなる話が出る前から私がそ

          子供欲しい本能って案外ミーハーなだけなのかもしれない

          優柔不断は不幸の始まり

           なんじゃないかなと最近思う。  例えば「ときめきが欲しい」という条件と「年収がいい」という条件両方を満たす相手と結婚したいと思う。だけど実際複数の条件を満たす相手などなかなかいないし、いたとしても相手も自分を好きだとは限らない。そういう時、どちらかの条件を捨てて相手を探せばはるかに結婚への道は早まる。だけどそこで、どちらの条件も捨てられないと、せっかくの機会も逃してしまう。  人生の選択って結局全部、どこで捨てる勇気を持つかが幸せな選択のカギなんじゃないか。  就活だって

          優柔不断は不幸の始まり

          できない事にはいいねしない

           いつか読みたい本や漫画、いつか行きたい場所、いつかやってみたい趣味、そういうのは大抵永遠にできないものだと思う。  Xで「投資はこの本読んどきゃ間違いない!」とな「誰にも教えたくない最強レシピ!」とかそんな投稿をいいねする。だけどそこで紹介された本を読んだり、料理を作ったりしたことはたぶん、一度もない。思い出したかのようにいいね欄を見返して、あ、これやってみたいと思ったやつだということを思い出して、それからまた別の投稿を見て、気になる投稿をいいねする。  いいねしている

          できない事にはいいねしない

          橋本環奈ちゃんから学んだこと

           橋本環奈ちゃんにハマったので、王様に捧ぐ薬指とトクメイを同時並行で観ていて、雰囲気の違う環奈ちゃんを堪能している。  雑誌や広告では完璧に魅せる表情をして、綺麗な肌をさらに加工して、美しい人形をみている気持ちになるけれど、実際に動いて喋っている姿を見ると、加工されていないリアルな肌の質感を感じられたりして、ちゃんと同じ人間なんだなとしみじみ思ったりする。  王様に捧ぐ薬指もトクメイもテイストが全然違うドラマだけど、どちらの環奈ちゃんも本当に表情豊かだ。怒った顔・悲しい顔

          橋本環奈ちゃんから学んだこと

          苦手なことはいつまで経っても苦手なことを思い知らされた話

           新入社員研修に行くことになった。  役割としては、夜の自由時間に新入社員たちとの座談会で、今の若い子たちの考え方を聞いてくるものだった。今会社のルールを作っているのは上の世代の人たちだが、これからの会社を担っていくのは新入社員の子たちだ。だから会社のルールが今のご時世に即しているか、実際にインタビューするみたいな感じだ。  行く前は自分に与えられた役割を全うしようと意気揚々としていた。確かにわたしは全く社交的な性格ではないが、新入社員たちは自分より10歳近く年下だ。流石に

          苦手なことはいつまで経っても苦手なことを思い知らされた話

          愛想は大事だけど常に笑顔でいる必要はないと思ったこと

           最近、佳子さまのニュースをよく観ている。公務で訪れる先で、いろんな人と終始笑顔で話をされているのを素敵だなと思った。  笑顔でいられる人ってすごいと思う。笑顔なんて当たり前のことだと思うけど、会社で周りを見渡してみると、愛想笑いはみんなしているけれど、佳子さまみたいににっこりと笑う人ってあんまりいないことに気づいた。  自分も佳子さまをリスペクトして、笑顔で人に接するようにしようと思った。  会社で人と接する時はとにかくニコッと笑うことを心がけた。不幸の話以外は、業務に

          愛想は大事だけど常に笑顔でいる必要はないと思ったこと

          お金や彼氏よりも、睡眠時間がほしい

           20代の頃までは朝起きるのが本当に苦手だった。仕事場にも就業時間5分前に駆け込むことがザラだったし休みの日は昼まで寝ていた。  30代になってから、朝起きられるようになった。正確に言えば、長時間眠れなくなった。以前は寝る時間が1時間遅くなれば起きる時間も1時間遅くなった。だけど寝る時間が遅くなっても起きる時間がほとんど変わらなくなった。「寝る時間が遅くなっても同じ時間に起きられるなんて普通に羨ましいんですけど!」と言うと、何故か年上の人たちは誰もが口を揃えて「全然良くない

          お金や彼氏よりも、睡眠時間がほしい

          ちゃんと言えよ、自分でさ

           会社の飲み会があった。  最初は仕事の愚痴や、職場の人の噂話で盛り上がっていたが、途中から恋の話になった。会社であまりプライベートな話題を話したことがなかったから、たまにはこういう話もおもしろいな〜と呑気に聞いていた。 「アクアマリンさんは彼氏いないの?」と聞かれていないと正直に答えると周りは驚いた顔で「結婚願望ないの?」とさらに聞かれて、これも正直にあんまりないと答えるとやっぱりみんな驚いた顔をしていた。 それに対してわたしは「いや〜なんかね、将来不安なんですけどね、ご

          ちゃんと言えよ、自分でさ

          リップの儀式

           会社に着いたら毎朝リップを筆で唇にのせる。  まず筆にたっぷりのせてから、唇の輪郭を丁寧に縁取っていく。それから縁取った輪郭からはみ出ないように、中心から外側に向かって色をのせていく。そうすると、普通に塗っただけよりも、綺麗に仕上がるから唇が一気に洗練されるような気がする。  今までリップはプチプラだったけど、デパコスのリップを一度使ってから、塗り心地と保湿力のレベルの高さに驚いて、すっかりデパコスリップの虜になってしまった。1本4、5000円はするから、いろいろ調べて、

          人と遊ばなくなった

          中学からの友人は、遊びに誘えば快く来てくれるが、大人数の集まりには絶対に来ない。共通の友人たちが連絡を取ろうとしても一生既読がつかないらしい。本人に聞いても普段誰とも会わずずっと家にいるそうだ。 会社の同僚はプライベートで大学を卒業してから友人の誰とも連絡をとっていない。学生時代はいつも一緒にいたが、卒業してからわざわざ会って話したいと思わないらしい。 友達がそんなに多くない私でも、人と遊ぶのは楽しい。とりあえず「人と会う」という休日は、特別なことをしなくても何となく充実し

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          電車時間の活用法

           毎日通勤で片道30分、合計1時間電車に乗っている。   電車の車内を見渡すと、車内の人々の8割はスマホを触っている。私も何となくスマホをダラダラ見続けてしまう事はあるけれど、電車に乗っている間、ソシャゲやSNSで時間を潰すのは勿体無いと思う。 なぜなら、目的地に向かうために強制的に留まらされるこの時間は、誰からも話しかけられず、家ほどダラける誘惑が少ない、自分と向き合うのに絶好の時間だから。  だけど電車通勤になった当初はあまりこの時間を活用できていなかった。最近になっ

          電車時間の活用法

          最初で最後のナイトプール

           友達と3人でナイトプールに行った。この辺りではかなり大きなレジャー施設でプールの他にちょっとしたアトラクションや巨大なウォータースライダーもある。  私はナイトプールに行った事がなかった。だからワクワクしていた。新しい水着と、ハート型の浮き輪も買って、ウォータープルーフのメイクをして久しぶりの「映え」空間に胸を弾ませていた。  暗くなってくるとプールが本気を出してきた。色とりどりのライトが水面を照らし出し、あちこちでイルミネーションが光り(ご丁寧に撮影スポットにはスマホ

          最初で最後のナイトプール