アクアマリン

会社員

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最近の記事

苦手なことはいつまで経っても苦手なことを思い知らされた話

 新入社員研修に行くことになった。  役割としては、夜の自由時間に新入社員たちとの座談会で、今の若い子たちの考え方を聞いてくるものだった。今会社のルールを作っているのは上の世代の人たちだが、これからの会社を担っていくのは新入社員の子たちだ。だから会社のルールが今のご時世に即しているか、実際にインタビューするみたいな感じだ。  行く前は自分に与えられた役割を全うしようと意気揚々としていた。確かにわたしは全く社交的な性格ではないが、新入社員たちは自分より10歳近く年下だ。流石に

    • 愛想は大事だけど常に笑顔でいる必要はないと思ったこと

       最近、佳子さまのニュースをよく観ている。公務で訪れる先で、いろんな人と終始笑顔で話をされているのを素敵だなと思った。  笑顔でいられる人ってすごいと思う。笑顔なんて当たり前のことだと思うけど、会社で周りを見渡してみると、愛想笑いはみんなしているけれど、佳子さまみたいににっこりと笑う人ってあんまりいないことに気づいた。  自分も佳子さまをリスペクトして、笑顔で人に接するようにしようと思った。  会社で人と接する時はとにかくニコッと笑うことを心がけた。不幸の話以外は、業務に

      • お金や彼氏よりも、睡眠時間がほしい

         20代の頃までは朝起きるのが本当に苦手だった。仕事場にも就業時間5分前に駆け込むことがザラだったし休みの日は昼まで寝ていた。  30代になってから、朝起きられるようになった。正確に言えば、長時間眠れなくなった。以前は寝る時間が1時間遅くなれば起きる時間も1時間遅くなった。だけど寝る時間が遅くなっても起きる時間がほとんど変わらなくなった。「寝る時間が遅くなっても同じ時間に起きられるなんて普通に羨ましいんですけど!」と言うと、何故か年上の人たちは誰もが口を揃えて「全然良くない

        • ちゃんと言えよ、自分でさ

           会社の飲み会があった。  最初は仕事の愚痴や、職場の人の噂話で盛り上がっていたが、途中から恋の話になった。会社であまりプライベートな話題を話したことがなかったから、たまにはこういう話もおもしろいな〜と呑気に聞いていた。 「アクアマリンさんは彼氏いないの?」と聞かれていないと正直に答えると周りは驚いた顔で「結婚願望ないの?」とさらに聞かれて、これも正直にあんまりないと答えるとやっぱりみんな驚いた顔をしていた。 それに対してわたしは「いや〜なんかね、将来不安なんですけどね、ご

        苦手なことはいつまで経っても苦手なことを思い知らされた話

          リップの儀式

           会社に着いたら毎朝リップを筆で唇にのせる。  まず筆にたっぷりのせてから、唇の輪郭を丁寧に縁取っていく。それから縁取った輪郭からはみ出ないように、中心から外側に向かって色をのせていく。そうすると、普通に塗っただけよりも、綺麗に仕上がるから唇が一気に洗練されるような気がする。  今までリップはプチプラだったけど、デパコスのリップを一度使ってから、塗り心地と保湿力のレベルの高さに驚いて、すっかりデパコスリップの虜になってしまった。1本4、5000円はするから、いろいろ調べて、

          人と遊ばなくなった

          中学からの友人は、遊びに誘えば快く来てくれるが、大人数の集まりには絶対に来ない。共通の友人たちが連絡を取ろうとしても一生既読がつかないらしい。本人に聞いても普段誰とも会わずずっと家にいるそうだ。 会社の同僚はプライベートで大学を卒業してから友人の誰とも連絡をとっていない。学生時代はいつも一緒にいたが、卒業してからわざわざ会って話したいと思わないらしい。 友達がそんなに多くない私でも、人と遊ぶのは楽しい。とりあえず「人と会う」という休日は、特別なことをしなくても何となく充実し

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          電車時間の活用法

           毎日通勤で片道30分、合計1時間電車に乗っている。   電車の車内を見渡すと、車内の人々の8割はスマホを触っている。私も何となくスマホをダラダラ見続けてしまう事はあるけれど、電車に乗っている間、ソシャゲやSNSで時間を潰すのは勿体無いと思う。 なぜなら、目的地に向かうために強制的に留まらされるこの時間は、誰からも話しかけられず、家ほどダラける誘惑が少ない、自分と向き合うのに絶好の時間だから。  だけど電車通勤になった当初はあまりこの時間を活用できていなかった。最近になっ

          電車時間の活用法

          最初で最後のナイトプール

           友達と3人でナイトプールに行った。この辺りではかなり大きなレジャー施設でプールの他にちょっとしたアトラクションや巨大なウォータースライダーもある。  私はナイトプールに行った事がなかった。だからワクワクしていた。新しい水着と、ハート型の浮き輪も買って、ウォータープルーフのメイクをして久しぶりの「映え」空間に胸を弾ませていた。  暗くなってくるとプールが本気を出してきた。色とりどりのライトが水面を照らし出し、あちこちでイルミネーションが光り(ご丁寧に撮影スポットにはスマホ

          最初で最後のナイトプール

          人生が停滞してきたのでゲームやり始めた

           社会人になってからやめてしまったゲームを再開した。  第二次世界大戦の艦艇を女の子に擬人化して海の化け物と戦うゲームだ。結構忘れている知識もあったし、数年のブランクの間に色々と新しいシステムが追加されていたので、通勤電車でいそいそとゲームのwikiを調べている。帰宅したらデイリー任務を消化し、休日は新しいマップに出撃したりレベリングに勤しんだりして気付けば数時間経っていたりする。  少し前まではゲームをしている時間なんてないと思っていた。通勤電車に乗っている間はスケジュ

          人生が停滞してきたのでゲームやり始めた

          前向きに諦めて生きていく

           私は頭の足りない人間だった。工夫とか改善みたいな事ができなくて、いつも同じ失敗を繰り返してばかりだった。学校の試験前に何度も繰り返しワークを解いたり、塾の自習室に遅くまで残って勉強していたのに成績が上がらなかったし進学も就職も中途半端だった。  また私はフィジカル面でも足りていなかった。運動部に入っていたけど試合成績は1番悪かったし、社交性が低く、人間にもあまり興味がなかったから、社会に出てから家族や友人以外の人達と円滑にコミュニケーションを行うのにかなり苦労した。  

          前向きに諦めて生きていく

          優先順位

           優先順位をつけるのが下手だった。仕事で何万回と「優先順位をつけて仕事しろ」と言われていた自分なりにやっても何故か上手くいかなくて余裕で始めた仕事も何故か納期に間に合わない。あまりにも仕事が遅すぎて上司はおろか優しい先輩方からも眉を顰められるようになってしまった。そんな自分に嫌気がさして、仕事の忙しさに忙殺されたのも相まってくさくさした気持ちで4月を迎えようとしていた。  今年の4月最初は土日スタート。  桜は丁度満開でしかも雲ひとつない快晴という絶好のお花見日和。そんな貴

          そして誰もいなくなった

          高校時代の友人と会った。 彼女とは登下校も部活も一緒でよくカラオケに行ったり好きなアーティストのCDを貸し借りしていた。 毎日一緒にいても不思議と話題をは尽きなかった。この間撮ったプリが盛れたとか痩せたいとか好きな芸能人が昨日テレビに出ていたとかそんな他愛もない話を延々と続けていた。 数年ぶりに再開しても時間を感じさせないほど彼女との時間は気楽なものだった。 ただ不思議なことに、お互い積もる話もあるはずなのにあまり話が弾まなかった。ぽつぽつとした会話にちょくちょく訪れる沈黙

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          人生の目標とかないけど今を大切に生きてます

           最近寝る前に「あやうく一生懸命生きるところだった」という本を読むのが日課になっている。これは韓国で有名になったエッセイで表紙を書店で目にしたことがある人もいるんじゃないだろうか?  会社員をしながらイラストレーターをしていた男性がある日突然会社を辞め、時々イラストの仕事をしながら自分の思うままに自由に遊んで暮らす。その中で夢を追いかけて必死だった受験時代やお金を稼ぐことに必死だった会社員時代を思い起こしながら一生懸命生きたって別に人生良くなる訳じゃないと悟ったことをユーモ

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          駅のパン屋

           車社会に住んでいると駅という建物には縁遠い生活を送りがちになる。ローカル線は通勤時間を除けば1時間に1本くらいしか走ってないし、バスなんて1日に数本レベルだ。だからJRも通勤通学で利用しない限り利用する機会もそんなにない。駅でモーニングするくらいなら家か車の中で食べるし、ふと何か食べたくなったとしてもわざわざ駐車料金払って車を停めないといけない駅には行かない。学生は自転車でサイゼとか行く。 だから最寄りの駅構内のパン屋はいつ行っても静かだ。店内は4人掛け席が8つと壁際に1

          他人の言葉中毒

           Twitterで趣味のアニメの呟きができなくなった。  RTで流れてくる今自分がハマっているジャンルの絵や考察をひたすらいいねしていく。たまに人のツイートをRTして「かわいい」とか「分かる」とかありふれた言葉を吐く。  ハートをつけるたびに脳が満たされていくのを感じながら何かが足りない気がしてならなくて。だからこのよく分からないモヤモヤを払拭しようとブログを書こうとするが一向に真っ白いページが埋まらずにますますフランストレーションが溜まっていく。 放っておけば「それ」は日々

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           街から山へ、コスメから勉強へ

           20代前半の頃の楽しみといえば買い物や旅行だった。好きなブランドの新作チェックは欠かさなかったし、毎シーズン必ず新しい服は買っていた。話題のカフェに行って写真を撮って自分のインスタにあげたり、年に2回ほど東京に行って、そこにしかないお店を巡ったりネットの友達と遊び歩いたりした。  26歳頃から、ブランドの服やコスメの新作をチェックするのが段々と億劫になっていった。SNSでバズっているものを見つけても一瞬あ、可愛いなと思うだけでさっさとスクロールしてしまう。インスタにお洒落

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