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お金や彼氏よりも、睡眠時間がほしい

 20代の頃までは朝起きるのが本当に苦手だった。仕事場にも就業時間5分前に駆け込むことがザラだったし休みの日は昼まで寝ていた。

 30代になってから、朝起きられるようになった。正確に言えば、長時間眠れなくなった。以前は寝る時間が1時間遅くなれば起きる時間も1時間遅くなった。だけど寝る時間が遅くなっても起きる時間がほとんど変わらなくなった。「寝る時間が遅くなっても同じ時間に起きられるなんて普通に羨ましいんですけど!」と言うと、何故か年上の人たちは誰もが口を揃えて「全然良くない」と言っていた意味が今ようやく分かった。

 起きる時間が変わらないということは、寝る時間が遅くなればなるほど、睡眠時間が容赦なく削られていく。しかも、起きる時間が一定になるだけでなく睡眠の質も低下しているから早く寝てもしっかり寝られている時間が少なかったりする。しかも二度寝ができないから、寝足りなくてもそのまま1日を過ごさなくてはならない。

 早く寝ればいいだけ話なのだが、夜になると何故か急に何かを調べてくなったり、何となく横になってダラダラしてしまって結局寝る時間がいつも同じような時間になってしまう。仕事の難易度に比べれば早く寝るなんてとんでもなく簡単なはずなのに何故かできない。一瞬、早寝の習慣がついたかと思いきや結局週末で戻ってしまう。

 睡眠時間が足りないと当然仕事のパフォーマンスは落ちる。自分は元々通常時でも人より能力が低いのに、睡眠時間が取れていないとさらにそれが落ちてしまう。職場の人で毎日睡眠時間3、4時間くらいの人がいるが自分より断然仕事ができる。素の能力が違うと諦めるしかない。
仕事のない休日でも睡眠時間が足りないと何だか1日中体が重いし何もやる気が出なくて、やりたかったことを何もやらずぼーっと1日が過ぎてしまう。平日は仕事があるから気力で体を動かせるが、そういう強制力がない休日はとことん体に正直になる。せっかくの休日、本を読んだり買い物に行ったり映画やドラマを観まったらそれはそれは充実した日になるはずなのに。休日は平日以上に夜ふかしの誘惑が多いが、その代償は平日以上だと思う。

 日中辛くて「今日こそは絶対に早く寝るぞ」と意気込むのに、夜になると喉元過ぎれば熱さを忘れて無駄にYouTubeなんか見ちゃって、人は過ちを繰り返す。まずいのが、早く寝られるようになりたい睡眠をしっかり取りたいと言いながら、なんだかんだこの状態で毎日過ごせちゃっているから、心の底から変えようとしていないことだ、自分自身が。いつもちょっと眠いのが日常とか思っちゃってるんだ。眠いのに早く寝られない人ってみんなこの思考だと思う。

 よっぽど貧乏なら話は別だが、生活できるくらいのお金があれば心身共に健康でいられるし、彼氏がいれば精神の健康に貢献してくれるが、健康サプリみたいな感じであくまで補助的なものだと思う。睡眠は心身の健康にダイレクトに直結してくるし、人生を調子良く過ごそうと思ったら、やっぱり睡眠時間をしっかり確保するのがまず大前提だと思う。

 とりあえず今日から30分、いや10分早く寝るようにしてみよう。睡眠時間たっぷりとってQOL爆上げたろ。



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