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優柔不断は不幸の始まり

 なんじゃないかなと最近思う。
 例えば「ときめきが欲しい」という条件と「年収がいい」という条件両方を満たす相手と結婚したいと思う。だけど実際複数の条件を満たす相手などなかなかいないし、いたとしても相手も自分を好きだとは限らない。そういう時、どちらかの条件を捨てて相手を探せばはるかに結婚への道は早まる。だけどそこで、どちらの条件も捨てられないと、せっかくの機会も逃してしまう。

 人生の選択って結局全部、どこで捨てる勇気を持つかが幸せな選択のカギなんじゃないか。
 就活だって、自分の理想が全て詰まった企業になんてまず就職できないから、皆が第二、第三希望の会社の面接で「御社が第一志望です」と言い張って何とか選んでもらう。
 推し活も、推しの全てにお金を注ぎ込むと自分の生活が成り立たなくなるから、グッズは厳選して買う。

 そうは言いつつ、自分自身は全てシンプルに決断できているかと言われれば、そうではない。スパッと決めてしまった方が絶対いいのに、ズルズル選択を先延ばしにしてしまうことなんてよくある。
 若いうちは欲張ってあれもこれも手を出すのはいいかもしれない。だけど、年齢を重ねれば重ねるほど何に対してもリミットが迫ってくるし、全てを手に入れようとすればするほど、大切なものが遠ざかってしまう。

 人生の選択が、どんどん近くに迫ってきている。
 その時にちゃんと捨てる勇気を持っていたい。

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