ホラー＆サスペンス小説「アストレアの丘」

罪には罰を。
たとえ、それがどんなに小さな罪だとしても、そこに救いを求めてはいけない。

ホラー＆サスペンスの短編集・第三弾。
シリーズのラストを飾るのは、罪と罰と絶望の全8話。

アストレアの丘 Exhibited stories

※Kindle Unlimited（読み放題）対応、無料アプリで試し読みもできます。
※2021年9月6日に出版した新作です。
※ペーパーバック版もあります。

［各話あらすじ］

◆樹海自殺
生きることに希望を見いだせずにいた葵は、死に場所を求めて樹海にやって来たが、そこでも自殺に失敗する。
途方に暮れているところへ姿を現す一人の男。
「生きるのを諦めたのなら、今度は死ぬのを諦めてみないか？」
その言葉で、葵は自殺を諦めようとするが……。

◆痣子
新婚の大輔は、妻の天音から妊娠を告げられる。
「生まれた赤子に歪な形の痣があると、その子は一族に災いをもたらす」
そんな言い伝えが代々受け継がれている鬼之咲家には、災いを回避するための掟と、忌まわしい儀式があった。

◆幸運の……
友人から拾い物のネクタイをもらった裏屋敷は、それを付けて面接した大企業に採用が決まる。
そのネクタイは、幸運のネクタイか！？
それとも……。

◆石神様
桃子は同棲している颯太から、「日の出を見に登山しないか」と誘われる。
淡い期待を胸に登山する桃子だったが、その途中、転んだ拍子に道端に積み上げられていた石を崩してしまう。
その翌日から、優しかった颯太の様子がいつもと違っていた。

◆悲劇願望
「私を殺して」
悲劇の美しいお姫様に憧れる美矢子は、出会い系アプリで知り合った男に、その願いを口にする。
それを拒否した男に美矢子は……。

◆厄除け
厄年を迎える表里は、厄除けのおまじないを祖母から教わると、自身の厄を宿したモノをショッピングモールに置いてくる。
はたして厄除けの効果は……！？

◆呪縛
肝試しに廃屋へ向かった澪は、そこで友人達によって閉じ込められてしまう。
開かない扉、暗闇での不穏な物音。
怯える中、澪は懐かしい声を耳にする。
その声は、かつての「見えない友達」、ツバサだった。
その後、澪を閉じ込めた友人達に、不可解な死が訪れていく。

◆鬼落とし
「痣子」の前日譚と、後日譚。
鬼之咲の本家当主であるキヨが、過去に経験したという災い。
痣落としの儀式と、鬼落とし。
その全貌が明らかになる。