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本の紹介

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2018年1月の記事一覧

ヌレセパ



https://www.amazon.co.jp/すべて真夜中の恋人たち-講談社文庫-川上-未映子/dp/4062779404/ref=asap_bc?ie=UTF8

こちらの記事で気になっていた本を読んでみました

川上未映子さんの作品は初めてでしたが、全体的に詩的で平仮名と漢字のバランスが良くストレスなく読み進めることができました。本の帯にも書いてありますが、天才が紡ぐ繊細な物語という表

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水の継承者ノリア



https://www.amazon.co.jp/水の継承者-ノリア-エンミ-イタランタ/dp/4890137386

北欧発のディストピアSF小説。著者のエンミ・イタランタはフィンランド出身の作家です。フィンランドの小説は初めて読みましたが、SFといっても女性が書いた作品なので全体的に柔らかくて読みやすい

舞台は水が貴重品となったしまった時代。茶人として生きる父とその娘ノリア・カイティオ。

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無名兵士の言葉



https://www.amazon.co.jp/無名兵士の言葉―人間を幸せにするものは何か-加藤-諦三/dp/4479640339

大きなことを成し遂げるために強さを求めたのに
謙遜を学ぶようにと弱さを授かった

偉大なことができるようにと健康を求めたのに               より良きことをするようにと病気を賜った

幸せになろうとして富を求めたのに                

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椅子がこわい



https://www.amazon.co.jp/腰痛放浪記-椅子がこわい-新潮文庫-夏樹-静子/dp/4101443106

3年間におよぶ壮絶な腰痛体験記。こういう本は貴重です 笑

腰痛になったことがない人からすると「椅子がこわい」という状態はまず理解できないと思います。ぼくもそうでした。当事者になって初めてわかることなので 苦笑

椅子に座れなくなってしまうことは想像以上に不便です。例

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日木流奈、魂の詩人



日木流奈くんは僕が大好きな詩人のひとり

脳障害児として生まれた流奈くんは自力で話すことができない。文字盤を使ってお母さんの手を借りながら会話をする

「その日に初めて会ったインドの美しき女性へ」

その瞳 暗闇の中で光る 星よりも深く 青い炎のように

砂漠の中の一粒の砂 流れ着いて 流れ着いて

会えるのは 本当に少ない

会えるのは 生きているうちではないかもしれぬ

けれど私は探し出す

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ブルージャイアント



https://www.amazon.co.jp/BLUE-GIANT-ビッグコミックススペシャル-石塚-真一/dp/4091856780

音楽を題材にした漫画はいくつかあるけれど、この漫画ほど感動したものはない。大人になってから漫画で泣いたのは「BLUE GIANT」が初めてです

ジャズってこんなに熱い音楽だったのか、こんなにエネルギッシュな音楽だったのか

本当に音が聴こえてきそうな迫

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吉祥寺の朝日奈くん



https://www.amazon.co.jp/吉祥寺の朝日奈くん-祥伝社文庫-中田-永一/dp/4396338023

この作品はぼくが小説を真剣に読むきっかけになった本です

当時のぼくはバンドも解散してしまい仕事もうまくいかず、モヤモヤした日々を送っていて何となく読んだ誰かのブログにこの本が紹介されていたのがきっかけでした

ぼくはどちらかというと理系寄りの人間なので小説というジャンル

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