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根暗エッセイ

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エッセイのようなものを載せています。衝動的に書いてることが多いので文章が読みにくいものもあります。暗いし、ずっと何か言い訳をしています。
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2023年7月の記事一覧

マジカルバナナ

マジカルバナナ

「あっ、あっ!」って思ったときには、もうすでに頭がおかしくなっているんですね。自律神経乱れまくり。1年の内の7ヶ月は気が狂っている状態です。専門学生の頃は特に酷くて、バスに乗っているときに、窓から保育園児たちが手を繋いで歩いているのを見ただけで、ジェンガを崩されたような気分になったのです。頭の中が夕立みたいだ。激しい雷雨の中をずっと走ってるみたい。もう20年も自分といれば、なんとなく「あ、頭がおか

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だから何が言いてェんだよ、

だから何が言いてェんだよ、

自分の具合を心配された時の、あの腹の底がグツグツと熱くなるような感覚は、発狂したくなるような感覚はなんなんだろう。怒りじゃない。恥ずかしいという感覚が一番近い気がするけれど、的確ではない。激情とか言う夕立の中に立っている気分だ。これがインフルエンザとかならよかったんだけど、たかが風邪。たかが生理(生理痛はほとんど痛くないか、息ができず白目を剥くほどの激痛かのロシアンルーレットなので、軽視しているわ

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ふつうのひと

ふつうのひと

唐突に子供のようなことをしてみたくなる。急にブランコを勢いよく漕いだり、シャボン玉を吹いてみたり。でも公園で友達とシャボン玉を吹いていると、公園で遊んでいた子供が無邪気にハァハァ言いながら割ろうとするけれど、私たちは見ず知らずの人がシャボン玉を飛ばしていても、人目もはばからずハァハァ言いながら割ろうとは思わない。子供みたいにシャボン玉とかいうしょうもないおもちゃで遊びたくはなるけれど、子供っぽい行

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自業自得

自業自得

ハッキリとは覚えていないけど、一時期ずっと心霊動画を見ていた頃があった。当時まだ小学生で、夏休みだった。

それはもう狂ったように見ていた。

共同の和室に閉じこもって毎日毎日毎日毎日何時間も何十本もの心霊映像を見た。ナレーションがいるわけでもなければ司会者もいない、ただただ心霊映像とReplayだけが繰り返し流れるだけの動画だった気がする。そのシリーズはふつうテレビで放送されるようなものではなか

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そして一緒の墓に入ろう

そして一緒の墓に入ろう

死んだら遺骨をダイヤモンドにしてほしい。

それがかなり最近できた漠然とした将来の夢で、実現してもしなくてもどちらでもいいほどの些細な希望です。
・お金に不自由のない生活を送る
・恋人の嫁になる
・遺骨をダイヤモンドにしてもらう(new!)
はい。
八坂のくくり猿(京都の八坂庚申堂の名物お守り)にも、他の人が「みんな健康で暮らせますように」「〇〇のライブに当たりますように」など書いている中で、「死

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真顔でパフェを食うな

真顔でパフェを食うな

決まった女友達とパフェを食べに行く。ケーキやかき氷の時もあるけど、二人のときはなんとなく「パフェ食べよ」と誘う。パフェが好きなのかと言われたら、これが全くそうではない。嫌いでもない。ただ見るからにあからさまに当然のように可愛いから、可愛いものを可愛い〜と言いながら写真を撮り、完食してくれる友達と行くのが好きで、パフェでなければいけない理由はない。ただ盛り上がりも雰囲気も万全な状態にしてくれるから、

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春季希死念慮

春季希死念慮

春が苦手です。
我々が生きやすい適温な気候だったり、満開の桜だったり、春だなぁと感じるもの全てが不安です。京都は盆地ですから(京都府民なので暑いと京都は盆地だからねーと言うけど、実際盆地がどういう土地である説明できないです。)夏は人を殺すようなほどの暑さで、クッッソ暑いんだよぶち殺すぞくらいの気持ちで過ごせるし、冬は寒いというか痛いので殺して!殺して!という気分になって、脅迫か命乞いで忙しいのです

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僻んでいるだけの話

僻んでいるだけの話

朝ドラを見ていると、可愛らしくて芯が強くて、当然のように家族仲が良くてたくさん笑う主人公がいる。例えば娘が父親に向かって、「自分たちのことは大丈夫だから、お父さんはお父さんのやりたいことをしてほしい!」みたいなことを言うシーン。ああいうのを見ると「そんなこと言い合える親子なんかおるかいな」とつい思ってしまうが、一緒にテレビを見ていた母に「お前は知らないと思うが、この世にはこういう仲の良い家族は普通

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Kについて

Kについて

頭がおかしいと言えば、私は真っ先にKという友達を思い浮かべる。彼女は中学生の頃から当然のように未成年飲酒や未成年喫煙、援交をしていた馬鹿野郎だ。小学生の頃に喧嘩をしたことがあったが、その時に包丁を向けられたことがある。羽も生えていない雛鳥を踏み殺したり、今年のエイプリルフールでは『彼氏酒瓶で殴った!でもエイプリルフールだから全部嘘になるし本当に良い日だよな!』とか言ってぎゃはぎゃは笑いながら走って

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血が滲む話

血が滲む話

私の小中時代の思い出は中々強烈だった。小学校4年生のとき、いきなり怒り出してコンパスの針で刺そうとしたうえに、号泣しながら3階から飛び降りようとしたクラスメイトの男子がいた。もう4年生にもなれば皆慣れたのか、号泣しながら大激怒している彼から少し離れたところで、「アイツ、キレたら何するか分からんよな」「いや毎回自殺しようとしてるやろ」「この高さで死ねるかァ?」なんて会話をしていた。以前書いたホイコー

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ペンだこちゃん

私は4歳からアトリエ(と言っても子供が通うお絵描き教室みたいなもの。自由に描いていた)に8年間通って、ちょっとずつ家でも描くようになって、中学三年生くらいで狂ったように描き出して、そこからズルズルズルズル……と。ペンだこちゃんも立派に育って、現在に至ります。
ハッキリ楽しさに気付いた!とかそういうキラキラした思い出はないです。どちらかと言えば、小学一年生の時に描いたバイオリンを担任に軍配団扇(相撲

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大袈裟なコンプレックスについて

大袈裟なコンプレックスについて

私はそもそもネガティブな人間ではない。自分のことが嫌いというわけでもないし。やけに人の目を気にすることはあるが、相手に不快な思いをさせないかとかそういう心配をしているわけではなく、相手に自分がみっともなく惨めに見えていないかを心配することはよくある。ネガティブな人間ではないけど、自分がダメであることを認識させられると、どうしようもなく頭がおかしくなってしまいそうになることがある。大袈裟に言っている

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