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心の火加減の調節 情は湧いて来たら燃やせっ!

沖縄で小さな料理教室をしています。

レシピと共に季節のメッセージをお届けしていまして、こちらに教室の風景と共にお楽しみいただけたらと思います。

【小暑 7月7日〜7月21日】

  鷹乃学習 たか すなわちわざをならう


鷹は4月〜5月が産卵そして
孵化から早くも30日後に巣立ちを迎えるそうで

たった30日程度のヒナの時期に、飛ぶことも
獲物を捕ることも覚え旅立つと聞いて
単純に比較してはいけない…と思いつつも
人間のその自立に向けてかかる時間とえらい差があるんだなあ…と思いました。 


巣立つ為の、飛び方や餌の取り方等の
『ワザを習う』この期間

子供達がそろそろ巣立つ時期を迎え
あっという間だった18年を振り返って
一体なんのワザを教えてきたんだろうと…
ふと考えてしまいました。


先日『思春期の心と脳を守り育てるには』というPTA講和の中で、思春期という時期について、
体は丈夫で健康、しかし心の中は波乱万丈疾風怒濤の時代と思春期反抗期の心の暴走の背景として脳科学から見た見解.

第二次性徴の過程を聞いて、少し知識があった事と、自分にも心当たりがあったから非常に理解できるものが多くありました。

ちょっとした事であー「うるせー」とキレる、
なんでもめんどくせぇと会話が続かない等…
それは紛れもなく、出してもいい関係性だから言えること。

数年前までは私の方にも残っていた火種があったもんだからちょっと大変で、、本来受け止めていかないといけない親の立場である私の方にこの、ムカついてしまう湧いてくる情は一体どこからきているのかな..と真剣に考えてみたら、

どこに出したら良いかわからなかった
幼少期の満たされなかった感情だった事に気づき、子供を通して再度私の中の子供時代をやり直しをさせてもらっている様にも思えて
申し訳なかったなと思うところもあります。




そうやって家族という間柄だけでなく
特定の誰かや何か
情にまみれる事ができるような相手と
情に満ち満ちたその関わりの中で
湧いてきた爆発的なエネルギーを
外側内側でぶつけ合って
そうやって毎回自分の中で燃焼させていくことで

燃焼させた事でもう、
燃やすものがなくなってきたここ最近
そこにはなんだか小さな優しい、
前とは違った火種ががありました。


かつて私たちの幼少期、
外側の社会と枠組みをこんなにも安全と便利のために整えてくれた団魂の世代の努力の結晶のおかげとはわかっていても

そこにあったのは男性性社会に偏った
戦いとレベルアップの世界。
常に人と自分を比べ、
スーパーメーゴーサーとか
ゴーヤヌンチャクなるものを心の中で振りかざし、もっともっとと自分にダメ出しをしていたかの様な青春時代を送ってしまった様に思え
それは大人になってもずっとひきずってしまった様にも思います。

子供は親を選んで生まれてくるなどと
良く聞きますが、よく分からない様な
そうかもしれない様な
そんな親子にとってどうしようもない
宿命の環境の中で

両親から与えられる
あんなに素晴らしかったから良かったことと
あんなにムカついたから良かった事と、その両親でしか与えてくれないそれを
その両方があったからまあいいか。。。と思える様になったのはずいぶん後になってからの事。

今コロナで一旦終止符を打たれるこの既存の社会の枠組みの中、これから巣立つ子供達に一体何をしてやれるんだろう..と思った時、

思春期の子供達のその爆発エネルギーを
できる時でいいからただ受け入れていく事と
折れかかった様子を目の当たりにしたその痛みから回復しようとする過程を
しばらくの間共有できただけでも
もしかしたらこれでよいのかなとちょっと思っています。
自分の力で再度立ち上がる力をつけることを。
ただ無条件で見守っていくことを。


情にまみれないで生きられる様になった時
そこからは、ただ、相手とひとつひとつ重ねていくだけ。どう成りたいか。

熱し切ったその中でひっそりとなんだか小さい温かいものだけが残って

情を手放すから
愛に生きられるとはよく聞くけれど
ああ、そういう事だったのかと。

子育ても、そうやって愛情を込めて育んできた何かとも、いつか手放していく時が訪れるし
そうなっていかないといけない。
それは、執着になるから。

愛情の情だけを手放すから
愛が残り、愛に生きられるのか、、そっか。

だから、情はサッサと燃やすに尽きます。




ムカついたからこそ自分で料理が作れる様になった事が、両親への最大なる感謝。

ありがとう母さん、、
あの時女子会で忙しくしてくれて…、
あの時家事をやらず
「女の人だって自由な時間は大事なのよ!」
と言ってくれて,...苦笑

にしても、昭和のあの時代でやるかなあ、、
女子会と温泉リトリート(涙)

と、ウチの母さんもぶっ飛んでいて、
私に関わる女性達が毎回あまりにも自由で、
その自由さにめっちゃイラついて結局、
情を手放す旅をぐるっとひと回りして
手に入れたものは

ま、どっちでもいいかと思えた私の中の自由。


なので、大事なのでもう一度。


リピート・アフター・ミーーー 

『情は湧いてきたら燃やせ!!!』


暑い暑い暑さ極まる
小暑から大暑に向かうこの時間

湧いてきた情があったなら
ぜひ自分の内なる爆発的な
溜めてしまった情の熱があることを認め
どうか、相手を燃やし、焦がさせることなく、、

どうか、そこはフライパンの強火で
一気に熱く燃焼させていただけたらと
思っています、、笑

そうしていく中で
きっと心の中に
小さな温かいものが残っている事に
気づいていくんじゃないかなぁ…人って。



スイカの切り方の小技をお伝えしました♪

今月は、自家製ツナを作りました!
夕方、値引きされたマグロやカツオの
サクを使ってカンタンに作れるツナは
冷蔵庫にあると、そのままおつまみでも良いし
炒めものにしても本当に重宝します。

自家製ツナを使ってのにんじんしりしりーも
いつもよりグレートアップした味だったと
こちらも大好評でした。

また、今月のテーマ
 【情は湧いたら燃やせ!!】
にあやかって、笑
この時期は一気に強火で炒める調理法が
理にかなっています。

甜麺醤をひと瓶一気に使って
回鍋肉のタレをご紹介しました。
お豆腐にかけても美味しく、
作り置きのタレは、お料理の負担を
少し軽くしてくれますね♪

沖縄てわ小さな料理教室をしています。
良かったら覗いてみてくださいね。


沖縄旬感家庭料理教室『喜織』

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